「いせ人の山楽誌」管理人の膝関節症闘病記 |
【2021年、日本人の平均寿命と健康寿命】 |
平均寿命とは、0才の時点での平均余命のことです。 2022年7月29日に厚生労働省が「令和3年簡易生命表の概況」を公表しました。 それによると、2021年の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳です。 日本の平均寿命は世界的にも高い水準を維持しています。 健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限される事なく生活ができる期間を表しています。 2019年に公表されていますが、それによると男性は72.68歳、女性は75.38歳。 |
【変形膝関節症闘病記】 |
●変形性膝関節症とは 日常生活の中で膝は常に負担がかっています。骨と骨との間に軟骨と呼ばれるクッションがあり、膝関節の衝撃を和らげ吸収する役割を果たしています。加齢とともに軟骨が徐々に減ってくると、骨と骨がぶつかるようになり、膝の痛みの原因となります。軟骨は、再生しないので元に戻ることはないので痛みは消えない。「軟骨」は、レントゲン写真では写らないのでMRAで撮影ということになる。厚生省の調べでは、全国で自覚症状を有する患者は約1000万人。潜在的な患者数は約3000万人と推定しており、患者数は年々増加している。 ●整形外科で診てもらう 「いせ人の山楽誌」管理人の年齢は、2022年11月現在83才です。 2022年3月頃から左膝が急に痛くなりました。 5月頃から二か所の町医者(整形外科)で診て貰いましたが、 膝のレントゲンで撮影の結果、「膝のクッション」が壊れている。 一ヶ月後、再度受診。「この程度なら手術の必要はない」とのこと。 二度目の町医者も、「老化現象」という診断で放置していました。 三度目は、MRA機器のある町医者へ、MRA機器を設置しているS病院で膝の状態を撮影してもらいました。 左膝軟骨が、すり減っていることが写真を見て分かりました。 二か月後、再受診の結果、更に詳しい精密検査が必要ということで、紹介状(伊勢日赤病院)を書いてもらいました。 ●伊勢日赤病院での手術経過 ①2022年7月25日初受診 ②2022年8月18日膝のMRAで写真撮影。手術する事に決定 ③2022年9月12日手術するための体力検査 ④2022年10月11日左足関節鏡手術(手術時間3時間) ⑤2022年10月14日退院 ⑥2022年10月20日術後の:経過観察 ⑦2022年11月25日術後の:経過観察 入院費用 2拍3日個室ー国保(2割)83000円 ●関節鏡手術とは、 膝の変形が進行していない、初期の変形性膝症に対して行われる治療法です。関節内ですり切れた半月板や軟骨のささくれを取り除いたり、増殖した軟骨を除去したりします。簡単に言うと加齢とともに膝の中に生じたゴミを除去するようなイメージです。この手術では、関節内部の異常を観察して診断を行うと同時に治療も行います。例えば、半月板が断裂していた場合は縫合術を追加したり、軟骨がひどく損傷されていた場合は、マイクロフラクチャ(軟骨に小さな穴を開けて出血させ、治ゆを促す手術)を追加したりします。関節鏡を用いた小さな傷で手術できるので、仕事に支障をきたすことなく治療を受けていただくことが可能です。但し、この治療では、膝の変形を直すことはできません。 ●左足関節鏡手術の経過、 手術は、腰から下の「はんすい麻酔の」手術でした。膝に小さな穴を3箇所を開け関節鏡を見ながら軟骨のささくれたゴミを除去します。左足の膝には、左と右に軟骨が存在しています。左の軟骨はボロホロとなっていたので除去しました術後に実物を見せて貰いました。右の軟骨はまだ使えるということで残存しました。手術は約3時間ほどかかりました。結果的には右の軟骨を残存したことにより血が通うことになり痛みもなく普通に歩けるようになりました。リハビリ後は軽登山なら出来ると先生は言ってました。もし、右の軟骨を切除したら人工関節となります。人工関節となると血が通っていないので、歩けるようにはなるが疲れて長くはあるけないのではないかと思います。なお、手術するにはあたっては心臓等の体力検査が必要です。これをパスしないと手術はできません。80才を過ぎるとやらない人か多いと看護師さんがいってました。 ●その他、 ①「骨切り術」は、O脚やX脚になった膝。膝関節の近くで骨を切って向きを変える手術。 痛みの原因になる部位を手術で取り除くため疼痛の改善に大きな効果があります。変形性膝関節症の発生原因に、加 齢だけでなく肥満や骨粗しょう症など、生活習慣病も複合的に関係されています。肥満は関節への負担を増し、症状を 悪化させるおそれがあります。各種の療法と並行して、生活の見直しを行いましょう。 ②人工膝関節置換術は、変形した関節を人工の関節に置き換える手術。 症状がかなり進行している場合、痛みを和らげ通常の活動を取り戻す手段として行います。 ③保存療法とは、変形性膝関節症の手術をしない方法です。 症状が軽い場合は、薬物療法や運動療法など、体への負担が少ない療法で症状を和らげることが優先されます。保存 療法には、運動療法や薬物療法、ヒロアルン酸の関節内注射などがあり、通常いくつかを組み合わせて行う。運動療法 は、膝関節周囲の筋肉を鍛えることによって痛みを和らげる方法です。しかし痛みを我慢して30分、1時間とウオーキン グを行っている方がおられますが、かえって膝に負担をかけるので控えた方が良いです。筋力トレーニングは、膝に負 担をかけずに太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが効果てきです。大腿四頭筋を意識して思い切り膝を伸ば し、同時に足首をそらせて1回あたり10秒頑張る。10回を1セットとを午前、午後、1日計60回行うようにしましよう。単純 な足上げ運動だけを約3ケ月続けると8割以上の患者さんで痛みは和らぎ、筋力を増すとともに関節内部の潤滑(すべり) を良くする。手術になっても筋力の力を保っておくことは重要である。手術しない方法は、60才台位までの人が対象。 ●私見 登山をしている人は、年をとっても元気なので膝のことはあまり考えずに歩いている人が多いですね。自分も大丈夫と思っていましたが老化は確実に進んでいます。老化で膝(軟骨のクツション)が悪くなれば治す方法はありません。という事を今気づきました。男の健康寿 命は72才。私は、82才まで鈴鹿の「アッブダウンのあるきついコース」を登山していたので満足ですがー-もう少し早く軽登山へ切り替えていたら手術までしなくても良かったかなぁとは思います。(きつい縦走登山は70才前後までと思いました。歩き方も要注意です。ガニ股で歩いている人は、膝を捻って歩いているので変形性関節症になりやすいです。登山靴の靴底を見て片べりしている人はいませんか。内向きに歩くよう是正してください。 |