【軌跡ログ】

【標高グラフ

【山記録】
日時・天候 2024年4月10日(水)・快晴
山名 横輪桜と鷲峯(548m)
山域(整理区分) 伊勢市
コース・タイム
久昌寺(08:42-08:50)~平家キャンプ村跡(09:05-10)~林道終点(09:33-09:40)~竜ケ峠(10:07-13)~平石(10:59)~鷲峰(11:33-38)~展望岩昼食(11:43-12:27)~平石(12:53)~竜ケ峠西峰(13:04)~竜ケ峠(13:18-32)~久昌寺(14:25)
鷲峰登山総タイム5時間35分
横輪桜見学タイム32分(14:45~15:17)
距離/累積高低差 鷲峰登山沿面距離9.3 km
人数/登山レペル 3名/一般向だが竜ケ峠から鷲嶺は難路で登山者は少ない。

【足跡】
集合時間は、伊勢自動車道玉城IC8時。
 昨夜は大雨でしたが、本日は一日中快晴でした。登山と横輪桜見には絶好のお天気でした。
 鷲峰は、吉川英治作の「宮本武蔵」が修行した山ですが余り知られていない。
 竜ケ峠から鷲嶺間は、樹林に覆われた暗い尾根筋なので迷いやすいので要注意。
 奈良県から来たお二人を案内させてもらいました。

鷲嶺(しゅうれい)
 伊勢市矢持町の久昌寺が登山口。
 久昌寺から竜ケ峠までは、紀州方面からのお伊勢参りの古道。
 近年、河川改修に伴い道が整備された。
 竜ケ峠までは、要所要所に案内板が設置されているので、歴史を勉強出来る楽しいハイキングコースとなった。
 竜ケ峠から鷲嶺までは、「一般コース」として三重百山本に紹介されているが、コス全体が樹林に覆われ暗い。
 広い尾根分岐がが2~3箇所あり間違いやすい。テープもついているので確認のこと。
 初めての人は、経験者と同行のこと。
 20年ほど前、秘境だった鷲峰も天空界道(神宮の境界尾根周回コース・凡そ35キロ)として「いせ人の山楽誌」ホームページに掲載したところ、
 多くのマニアーが天空界道(鷲嶺が中心)に来ているようです。これが、良かったのか悪かったのか複雑な気持ちです。
 ここは、伊勢
との境界尾根筋で、立ち入り禁止の場所もあり。また、天照大神が鎮座している広大な森林域なので静かな環境を何時までも残したいというの が神宮の本音だと思います。

横輪桜
 横輪桜は、直径4~7cmの大輪で花びらの淵の濃いピンク色が特色。花びらは初めに一輪につき5枚だが、年をとるごとに増える。10枚以上が重なり、八重桜のよ うな美しさを見せる。桂林寺の住職が桜の苗木を持ち帰ったのが横輪桜の始まりと云われているが、詳しい苗木の場所は分かっていない。江戸後期に住民が寺  の苗木を育て町内に点在するようになった。桜の木が増えたのは25年ほど前、住民有志が植樹を始めたのがキッカケ。但し、植樹にはその土地の土壌に影響され  るとのこと。(2014年4月8日中日新聞)
 横輪桜は、ソメイヨシノより一週間ほど遅れて咲くと云われている。
 今回(4月10日)は、見頃でしたが前日の大雨で多くの花が散っていた。残念でしたが、残り花も多くあり楽しめた。

【登山口周辺】
上左、駐車地は、久昌寺隣の道路広場。
上右、寺隣に立つ案内板。
左、「参宮古道宇治橋」と書かれた案内板。宇治橋まで2里との表示。

下、案内板に書かれている文字を拡大。

【久昌寺境内】
久昌寺は、建久元年(今から834年前)平家の落人「平知盛」が創建した古刹寺。
 お寺の入口は、閉められていた。内は、横輪桜が満開に咲き見頃でした。

【久昌寺は国宝の寺】
上、外塀の石積
左、
久昌寺。
阿弥陀如来立像は、国の重要文化財に指定。
下、敷地内に伊勢市教育委員会の説明版
あり。お寺の扉は、閉められていたが、隣に公民館のような建物あり。その前には、トイレや駐車場もあり。

【橋を渡るとここが登山口】
久昌寺、後ろの橋を渡る。ここが出発地である矢持町菖蒲お寺付近の横輪桜は、満開でした。

 【宇治内宮へ向かう古道を行く】
上、道沿いの民家の庭園に咲いていた花の名は?
左、川沿いに数軒の集落あり。桜の木が満開で人も見受けない静かな山村です。ここは、童謡「ふるさと」のイメージです。

【高切間の石】
街道筋には、耕作地跡等に石積みがなされていた。江戸時代に積まれたようだか今も崩れずに残っているのに驚きです。

【平家の里キャンプ村跡】
上左、平家のキャンプ村跡。昭和の時代にあったキャンプ村。現在は炭焼小屋となっている
上右、平家のキャンプ村跡に建つ標識。 竜ケ峠2.1km。久昌寺0.8km0.8km。
左、標識に従い坂の道を行く。

【広口付近、ソメイヨシノが見頃】
ここは、広口付近。この周辺には、ソメイヨシノ大木が数本あり見頃でした。

【兵士の炭焼き跡】

【林道終点】
林道終点。車が回転できるほどの広場あり。谷筋を流れる川淵に桜の花が見頃でした。この先、川を離れ山道となる。竜ケ峠まで1.2kmの標識あり。

【六ケ谷と茶屋跡】
左、 一宇郷谷に平家の残党がいることを聞きつけた源氏の追っては、宇治から竜ケ峠を登ってきました。そのことを知った平家の落ち武者達は、この谷や隠れ岩で待ち伏せし、源氏の追って六人を討ち取ったことからこの場所が六ケ谷と呼ばれるようになった。
下、茶屋跡。

【竜ケ峠】
竜ケ峠は、天空界道の中心地。平成初期「久昌寺~竜ケ峠」区間は、古道として整備され絶好のハイキングコースとなった。以前の竜ケ峠は、昼まもなお暗い森で、時折神秘的な神風が吹くと何か心細くなる寂しい峠でした。この峠から鷲峰までは、樹林に覆われた暗くて複雑な地形なので要注意。昔は、迷い山として地元の人も近寄らない魔の山として恐れられていた。今は、テープも踏み跡もあり。但し、初めての人は経験者と同行することが望ましい

【東屋にある日記より→登山者のメッセイジー】

【竜ケ峠西峰】
P415。樹林の中で暗い。イセ青木の標識がぶら下がっている。登り道は見落としやすい。手前の尾根筋は、広くてきついので踏み跡を外さぬよう注意。

【平石】
平石。薄暗い樹林の中に「いせ青木」の標識あり。鷲峰水穴道との分岐。登りはこの標識見落としやすい

【鷲峰】
鷲峰山頂。
いつ来ても山頂は、暗い感じのする山なのに何と今日は陽が射していた。シンボルの「鷲峰ケルン」も上部が崩壊しイメージも違っていた。このケルンは50年も前から積まれておりこのお山のシンボルだったので少し残念だ。
下、地元の人からも魔の山として恐れられていた鷲峰。今や天空界道の一部として位置づけられマニア憧れの存在となった。今の鷲峰は、怖さ(自然環境が))なくなりチト寂しい。

【山頂直下の展望岩で昼食】
左、鷲峰直下の展望岩で昼食。
下、展望岩からの眺望後列、一番高い山名は、牛草山(550m)。

【横輪サクラ鑑賞】
上、宮山へ登る道入口。昨日の天気は、大雨と風で横輪桜は散った花の絨毯を踏みしめて展望台へと進む。
左、宮山入口にあったマッブ案内板。上の写真は現在地付近から撮影。
下、宮山展望台手前から撮影した「鷲峰と横輪町」。

【横輪桜鑑賞のため小道を周回】
左、横輪桜。
横輪桜は、直径4~7cmの大輪で花びらの淵の濃いピンク色が特色。花びらは初めに一輪につき5枚だが、年をとるごとに増える。10枚以上が重なり、八重桜のような美しさを見せる。前日の大雨で散ってしまましたが、まだ残っていた花も沢山ありました。

【桂林寺】
桂林寺
観音堂には、室町時代の著名な仏師・定栄(じょうえい)が造った厄落として有名な十一面観音が安置されている。

下、この石垣は、江戸時代末期に刻んだ「石戸安造」の銘が刻まれている。人の手によって石と石とを組み合わせた築き上げた石垣。知恵と感性い゛築き上げられた。