<花の道を行くー三口谷〜長石谷〜鎌ケ岳>
 花崗岩の転石の上を歩きながら高度を上げていく。登山道沿いにはスミレ・ハルリンドの小さな花ガ可愛いい。テントも張れるほどの小広場を過ぎると、滝道と一般道との分岐(上部で合流)である。高巻きの一般道をいく。狭い谷を見上げるとイワウチワが谷の上まで群落している。太陽を受けて下向きに咲いている、まるで少女のように清純だ。滝の上に出ると、沢に小滝が連続する美しい渓谷を行く。カーテンのように落ちる5メートルほどの滝を左側から登りきると谷の水量が極端に減る。前方が開けてくると尾根との分岐に着く。左の尾根道をとる。5分ほどでアカヤシオ尾根に出ると、アカヤシオがあちこちに咲いている。青い空と新緑の山はピンクに染まる。何度見てもこの景観は、新鮮で興奮させられるので又来年も来ようということになる。鎌への道は急登である。道の真ん中にバイカオウレンやショウジョウバカマやハルリンドウが咲く。太陽に照らされ瑞々しく勢いがある。稜線まで延々と続くので踏まないようにチュゥイチュウイ。