P785付近から縦走路をズームで撮る。肉眼ではもっともっと遠くに見えた 

【山記録】
日時天候 2007年06月03日(日)曇り
山名標高 白鹿背山(755.3m)・明神山(705m)
山域 鈴鹿
コースタイム
永源寺(08:30)〜P622(09:50-10:00)〜P880コブ(11:15-20)〜P870昼食(12:00-45)〜白鹿背山(13:50)〜明神山(14:50-15:00)〜明神登山口(15:50)
総タイム7時間20分(休憩80分程度含む)
距離/累積高度差
人数等 iygsuzuka30数名 別名東光寺山

【軌跡ログ

【足跡】
<人の入らぬ山>
 日本コバ前衛の山でもある白鹿背山・明神山・高野山へは、いろいろと登るコースがあるようだが、永源寺から堂後谷を挟んでU字に尾根を周回するコースを初めて歩いた。
 このルートは、全体的に踏み跡薄く(一部を除いて)標識・や赤テープもないロングなヤブ道で、難コースといえよう。特に、日本コバ分岐から先の道は要注意である。
 人の入らない山の新鮮さと期待感の持てる楽しい山行きであった。
 一つ気になるのは、昭文社の五万分の地図には707地点が明神山となっているが、現地で確認したらもう少し下のコブ(705地点)が明神山と思われる。

<登山ルポ> 
 永源寺入口付近へ車を駐車する。
 堰堤により貯水された美しい湖が見える。永源寺周辺は、遊園地として整備されダムの下へ降りていけるが、渇水でダムの底も見え始めていた。
 8時30分永源寺を出発する。奥にある石段をあがる。
メガネ石地蔵を過ぎ次の石段を左に曲がる。
お墓が上のほうまで続いている。お墓が途切れた高いところから尾根に乗る。
 最初は、はっきりした道もだんだんと消え薄くなる。この尾根は大きな赤松が多くマッタケが獲れるので、秋は入山禁止と聞いた。

 90分歩いてP622に到着する。
 ここから直角に右折れし、P785付近まで広い尾根の急登が続く。
 本谷の源頭付近に来ると、白鹿背山〜明神山〜高野山の山並みが一望できる。
 700メートル級の山とは思えぬ堂々たる容姿に圧倒される。山は高さでないことを改めて感じさせられた。
 この先はヤセ尾根をあがると、P880付近のコブに着く。
 大きなブナの木が目印で日本コバとの分岐である。左の尾根筋に入る。
 以下は、下記に続く。

【登山口は、永源寺の参詣石段を上る。メガネをかけた石仏が目印】
 右のメガネ石地蔵さんを過ぎ次の石段を左に曲がる。一番高いところから山道に入る。

【P622へ急登】

永源寺尾根は、アカマツの多いマツタケ山。秋は、入山禁止となる。
 右の写真は、P622。これから進路を東に向きを変える。

【P880コブ(日本コバ分岐)から北西に進路を変える】
P880コブ。
ブナの大木(写真左)が目印。大木の後から西方向へ下る。
北東方向(日本コバ)の尾根に誘引されやすいので要注意。



 西尾根少し下りたところで昼食。

【鉄塔に出ると正面に白鹿背山が】
 鉄塔に来ると、正面に白鹿背山が姿を見せる。

東は、開けていて送電線が下の方まで延びているのが見える(下の写真)

眺めが良いので休憩に最適だが、時間を要しているので先を急ぐ。
下、
 鉄塔から東の方向に鈴ケ岳方面が見えたが写真は遠くてダメ

【白鹿背山は展望がない筈なのに展望山の標識が出てきた】
 鉄塔を過ぎると、角井峠から登る道と合流する。展望山まで800メートル400メートルという標識が出てきた。 展望山とは、白鹿背山のことか思ったが、おかしい。数字から見て近くにあること間違いない。左の写真は、白鹿背山山頂手前

【見晴らしの良いコブに鉄塔が建つーー展望山?】

 白鹿背山は、ヤブで通り過ぎる。
 少し下って登りかえすと、鉄塔が建つ見晴らしの良いコブに出た。標識は見つけられなかったが、展望の良いところはここしかなかったので、展望山だろう。 
 近くに近江富士の三上山が、琵琶湖の向こうに比良の山々が見えた。午後から天気が回復したので、愛知川や茶色の麦畑が鮮やかだった。

【明神山は、展望なし。八大竜王を祀る信仰の山】

山頂には、「八大竜王雨宮明神社」の石碑が建つ。祠の横には、口に石を咥えた木の根っ子がある。その姿は、竜神さんそのもの御神体ともいえる。右、50mの南の端に「八鷹城大神」の石碑があった。明かに雨乞の聖山たるべき山であることが判る。 山頂に残された無数の丸石の一つ一つに万感を込めて祈った農民たちの願いがかなえられたのだろうか知るよしもなし。

【下山は国道506号に出る】

 明神山への標識が建つ、傍らに参詣道の石仏あり。