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【山記録】 | ![]() |
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日時・天候 | 2007年10月21日(日)・曇り/晴 | ||
山名・標高 | 高取(683m)・猿ケ山(637m)・高畑(608m) | ||
山域 | 鈴鹿 | ||
コースタイム |
駐車地(08:25)~入谷(09:05-10)~分岐(10:00)~高取山(10:40-45)~猿ケ山(11:35-12:30)~高畑(12:40-45)~中村(14:33)~駐車地(14:50) ●総タイム6時間25分(休憩80分程度含む) |
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距離/累積高度差 | |||
人数等 | 入谷集落の道沿い |
【参考地形図】 |
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【足跡】 |
<登山口の入谷(にゅうだん> 登山口の入谷(にゅうだん)は、今畑とともに山の急斜面に造られた極限の住居形態に建っている。多くの謎を秘めた集落である。 住環境の悪い入谷だが今も現住しているようだ。人は見かけなかったが、了眼寺の辺りに来ると生活の匂いを感じた。 車がどうにか一台通れるコンクリートの道は、勾配がきつい。左の草地に時期はずれのサラシナショウマが沢山咲いていたのには驚いた。 了眼寺を右に見て神社で休憩する。入谷の集落と鍋尻山が見える。 10分ほど休憩し9時10分出発。 この先は山道(甲頭倉へ抜ける)カワタニ越への旧道を行く。 道は荒れていて倒木が道を塞ぐ。障害物レースのように乗り越えたり、潜ったりする。高度を上げると道は歩き良い山道に変る。 <ミヤマ峠との分岐> 50分ほどで、高取へ伸びる尾根取り付け地点に着く。 10時、出発。急登の尾根は二次林で明るい。 最初は、歩き良かったが高度を上げると石がゴロゴロとした岩稜である。道を選びながら上をめざす。25分で尾根の淵に辿り着く。 景色が一変し素晴らしい二次林の森が登場したが暫く行くと杉の植林が交る。道沿いには、ウラジロの実・クコの実・スギヒラタケなど秋を感じる。 <高取> 10時40分。高取の山頂に着く。 鈴鹿の山と谷の著者西尾氏が、孤立した辺境の地近江の秘境と書かれている。 男鬼町の南に大きな山脈が横たわっていて、河内との間に屏風のように立ちはだかる。男鬼をよりいっそう孤立させ辺境たらしめ一大障壁である。その山脈の最高点が高取とある。 我々はその北にある二次林の桃源郷へ向かった。 岩稜と自然林が調和し人の心を癒すには、最適地だ。暫し、時を忘れる。 再び高取山に戻って、10時50分出発。 猿ケ山を目指す。笹原を10分ほど下ると、「高取山城跡」という標識がある 山道では、標識やテープを一日歩いても見かけなかったが、歴史研究者が付けのだろうか。何でこんなところに山城があるんだろう。 ここは、比婆山との分岐でもある。 <猿ケ山> 分岐から南の尾根に入り猿ケ山を目指す。 鞍部に出て、上り返す。 11時35分猿ケ山に着く。 この台地は、何処が山頂か分からない。 リーダがこの石灰石の所で昼食するという。 後で西尾本を読んだら、この地点がピークらしい。 猿ケ山の名は、甲頭倉のこと。猿が多くいたのでこの名になったのか。今も分からないとのこと。 <高畑>. ミヤマ峠の手前に、「ナンロ×」の標識が木に吊るしてあった。 ケモノ道と見分けがつかぬ。この付近で迷ったので標識を付けたのか ミヤマ峠で進路を西へ向かうが、地図を見て南方向に修正する。 12時40分高畑着。 ここは、ミヤマ峠の南側の台地状で508独標あたりをいうがピークらしきものは見当たらず 昔は、この辺で畑を作っていたが、ミヤマ峠の終焉とともに高畑も自然に帰ったとある。 ミヤマ峠で進路を西へ向かうが、地図を見て南方向に修正する。 西は、甲頭倉へ行く道である。地図に記されているが廃道である。 <下山路> 高畑から南へ延びる尾根から中村へ下山。 ここは、岩稜で標高差が厳しい。 70メートル級ジャンプ台から飛び降りるようなキツイ勾配で何度も転倒した アクシデント発生。 この厳しい尾根中央付近で仲間(三人)がスズメ鉢に襲われた。 真ん中にいたOさんは20回位刺されたと話していた。 中村へ下山してから直ぐに彦根の病院へと直行した。 |
【登山口は、入谷集落から】 |
![]() 奥の建物了眼寺。 西尾本によると、元禄年間には入谷には180人いたとある。 今は、数世帯住んでいるように見える生活の匂いがする。 手前の今畑や落合が廃村なのに入谷は今も健在である。 |
【入谷了眼寺と大非】 |
![]() ![]() 左、道路沿いに立てられた了眼寺説明板。 右、絵図のみ拡大。昔日(ありしひ)ののどかな入谷集落の風景だろう。 |
【入谷から東南方向に鍋尻山が見えた】 |
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【道端に咲いていた秋の花。サラシナショウマが、今頃咲くとはどういうわけ】】 |
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【甲頭倉へ抜けるカワタニ越への道。最初は、荒れていた】 |
![]() 障害物レースのように倒木を乗り越えたり潜ったり無駄な労力を強いられる。 |
【高度を上げると歩き良い自然林に変る】 |
![]() ![]() 高度400メートル位に来ると、明るい自然林となり快適な道になる。木の隙間から鍋尻山も見えた。 |
【高取へ伸びる尾根を直登する】 |
![]() 手前の道を右折し直進するとミヤマ峠へ。 我々は、右に張り出している尾根を登る。ヤブの急登。 |
【ヤブ尾根→岩がゴロゴロし足場が悪い】 |
![]() ![]() ![]() ![]() 岩の道。 |
【尾根上は二次林の森】 |
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【高取から奥座敷は、岩と緑に覆われた秘境】】 |
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![]() 高取山頂。 展望もないヤブ山。 |
【高取城跡】 |
![]() ![]() 高取山城跡。 西、比婆山へ。南、猿ケ山。 |
【猿ケ山目印の大木】】 |
![]() 二次林に覆われた美しい景観だった。 |
【猿ケ山】 |
![]() 何もないのが良いとのこと。名札もなしか。 西尾本には、ミヤマ峠の北側に637メートルの台地状のピークがあり。丸いドーム状の頂に白い石灰岩のカレンフェルトが点在する特異な風景とあると書かれている。 |
【高畑→ピークらしきものなし】 |
![]() 昔は、この辺で畑を作っていたが、今はその痕跡もなし。 |
【高畑から中村へはカレンフェルトの岩稜を急下降】 |
![]() ![]() 左、スズメ蜂鉢に刺された高畑の岩稜。 この岩稜でスズメ蜂の襲撃に3人刺された。「中心にいいたOさんは20位刺された」と話す。 右、高畑からの尾根。70メートル級ジャンプ台から飛び降りるようなキツイ勾配で何度も転倒した。 |
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【駐車地】 |
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