【山記録】
日時天候 2008年01月20日(日)曇り/小雪
山名標高 綿向山(1110m)
山域 鈴鹿
コースタイム
熊野神社(8:35)林道終点(9:50)文三ハゲ(9:5010:00)尾根取り付き(10:2010:30)綿向山(11:0011:10)綿向北尾根(11:25~12:30) 綿向山(12:55)ブナの木平(13:15~13:20)塩の道峠(14:20:~14:25)東山橋(15:15)熊野神社(15:25)
総タイム6時間50分(休憩80分程度含む)
距離/累積高度差
人数等 IYGsuzuka 往路・林道の氷壁

【軌跡ログ

【足跡】
<鈴鹿冬の名山>
 綿向山は、鈴鹿の中でも個性のある山である。四季それぞれに変化があり楽しい。
 この綿向山が存在しなかったら、雨乞・鎌・御在所(鈴鹿メイン)の山々も平凡な山になってしまうのではないかと思うほど存在感がある。綿向山を愛する会ができるのも頷ける。
 通年、1月下記コースを歩いて冬山をエンジョイしている。
 「熊野神社~林道~文三ハゲ~綿向山~北峰~南峰~ P992ー塩の道峠ー熊野神社」
 但し、この道は一般ルートではない。初心者は、経験者と行動すること。

<登山口は熊野神社>
 8時30分。山岳信仰の熊野神社を拝礼し林道に向かう。
 荒れ気味の林道を軽トラ3台が追っかけてきた。
 歩いていた先の曲がり角で停車する。
 荷台には、仕切られたボックスで四頭の犬が苛立っている。狩りの前なので腹を空かしているのだろう。登るコースを猟師に伝えて別れる。
 長い単調な林道歩きが延々と続く。
 綿向山の稜線が見えてきたらやっと林道の終点である。
 終点手前から積雪が現れたが、凍結もなくアイゼンなしで歩ける。

<文三ハゲ積雪不足で迫力なし>
 文三ハゲとは、崩壊地のことである。
 この崩壊地は、火山で吹っ飛んだような荒々しい地形である。今も山が削られているのだろう。 
 その傷は、痛々しいが上部に来ると皮肉にも壮観な眺めである。

 冬は、アイゼンを履いて高度を上げていくと文三ハゲの淵に立つと崩壊の全景が見える。
 
綿向の縦走路を行くと、樹氷が張り付き迫力ある水無山が大きく眼前に迫る。
 白くなった南尾根の峰々(奥草山など)も遠くまで見えて美しい。(トップ写真)
 今年は、雪が少なく名前のとおりハゲをさらけだしていたので感動はなかった。
 皮肉なことに私達が帰るころから雪が激しく降りはじめた。
 一日ズレていれば、残念だ。悔しい思いで家路に向かった。

<綿向山>
 一般道から来ればそれほど厳しいともいえまい。
 山頂から、鈴鹿の山々や遠くは御岳など北アルプスの大展望が見える。
 10時30分綿向山到着。
 山頂の周囲は、一面真っ白であるが、樹氷はなく雪の綿向山とはいいがたい。
 山頂には、30人くらいて大賑わい。正面に白い鎌ケ岳や雨乞岳が大きく見える。
 我々は、北峰に向い昼食をとる。
 風もなく寒さもなく1時間ほどのんびり景観を楽しむ。
 霊仙山がどっしり構えている。その隣に伊吹山が見える。少し変形した感じに見えた。白い御岳も素晴らしい。微かに北アルプスの山並みも輝いていた。

<復路は、南尾根を辿る>
 帰路は、北尾根から綿向山に戻り南尾根へと入る。
 P992から東南尾根を歩く。
 塩の道峠手前の尾根から下り熊野神社に戻る。
 昨年は、塩の道峠手前の尾根から下ったが、今回は塩の道峠から下る。
 南尾根は、標識もなく踏み跡も薄いので要注意である。

【登山口は熊野神社】


林道を歩くー終点近くになって雪道となる】

 上に来ると樹林の隙間から奥草山が見えた。

【林道終点】
 熊野神社から90分歩いて林道終点に到着。そこは文三ハゲの始まりでもある。残雪がないのがさびしい。

【雪の少ない文三ハゲを登る】
 文三ハゲとは、崩壊地のことである。
 この崩壊地は、火山で吹っ飛んだような荒々しい地形である。

【文三ハゲの淵を登る】

左、文三ハゲ淵は凍結しアイゼンなしではきつかった。
右、金名水近くにあるブナ大木。

【綿向山】

左、綿向山頂。
右、北尾根から見た綿向山。

【北尾根窪地で昼食】
 正面にイハイガ岳、清水の頭が見えた。
 背後、雨乞岳の絶景も雪雲で霞んでいた。

【ブナの木平】

 冬季、深雪で知られるブナの木平だが
今年は暖冬で積雪は僅か。

【大ガレ場と塩の道峠

左、菊ケ谷上部の崩壊地。
右、塩の道峠。

【東山橋へ下山】

東山橋付近、溶けた雪水で滑りやすい。