【山記録】
日時天候 2008年03月02日(日)
山名標高 雨乞岳(1238.0m) 
山域 鈴鹿
コースタイム
駐車地(9:05)登山口(9:30)P835(9:439:55)清水の頭(11:45)昼食地(12:0012:40)雨乞岳(13:1513:23)昼食地(13:45)~ヤブ入る(14:40)林道へおりる(15:52)駐車地(16:25)
総タイ7時間20分(休憩60分程度含む)
人数等 YGsuzuka 雨乞岳で尻滑り

【軌跡ログ
復路。
通常なら、シャクナゲ尾根から清水平谷へ下るが今日は新ルートで降りる。

<新ルート>
P835手前の尾根(H950m付近)から谷筋に入る。
 ここは、荒れた急斜面で何度も転倒しそうな危険な谷。最後はロープを使って清水平谷林道へ降りる。




【足跡】
<.前書き>
 通年3月初め、残雪の雨乞岳へ登っている。
 昨年は、雪不足で春山に来たという感覚であったが、今年は、国道477号から林道入口まで積雪あり、昨年とはえらい違いである。
 未舗装の悪路(林道)は、奥へ行くに従い雪が深く始末が悪い。
 車の底が雪地面をこすり前進を阻まれたので、バックし道路脇のスペースへ駐車する。
 結局、登山口まで林道を歩き予定より30分ほどロスしてしまった。

<登山口>
 標高500メートル付近の林道脇が登山口である。
 標識はないが、木に古い赤テープが巻きつけてあった
 雑木の中に入るとトレスがあり。
 雪も適当に固くワカン・スノーシュを付ける人もいる。し少し高度を上げると左側にフェンスが出てくる。ワカンを付けない方が歩き良いのだが、そうもいかない(滑りやすい)場所もあり。

<清水の頭へ通じる尾根>
 P835に来ると(左、自然林)空が見え明るい。P950手前で綿向山が見える。
 北方向へ「清水の頭」を目指し尾根を登る。
 雪質は重いが、さほど負担を感じない。
 左後方、綿向山。右横、鎌から西方の山々が開けてくる。
 高度を上げると歩いた縦走路の後ろに野洲川ダム湖が美しい。
 登坂路の展望は、鈴鹿の中でも指折りの良さと思う。

<清水の頭>
 風弱く日が射して温かい。遠くは、伊吹山まで見え実に雄大である。
 近くにゴジラの恰好をした樹氷に思わずアタック北風の吹きさらしに耐え大空に向かって吠えているようだ。少し先の風のない陽だまりで昼食する。

<南雨乞岳>
 予定では、南雨乞岳から南の尾根筋(シャクナゲ尾根からへ下山することになっていたが、オーバタイム等(リーダの判断)で、新ルートで下山することになった。
 雨乞岳への登山は、「14時までに戻る」約束でOKとなる。昼食もそこそこに出かけた。
 雨乞岳からは、中央アルプスの御嶽や霊仙・御池・イプネなど絶景が見えた(トップの画像)

<下降ルート>
 登ってきた道を引き帰す。
 標高950付近から荒れた谷筋へ入る。標高差は約300メートルほど。
 厳しい地形で一旦下ったら谷底まで突っ込むしかない。
 迷ってもバックするほどの余裕はない。行く手に何があるんだろうと誰もが不安になる。
  リーダは涼しい顔で「下れば林道に降りられるだろう」とーーー。
 全員が付いていくしかない。
 T氏が先陣をきる。
 何度も滑って転げながらもカールが見えてきたが林道は見えず。
 G氏からの要請でGPSで現在地を確認する。上りの軌跡もあったので居場所は直ぐ判明した。
 ズームして林道(清水平谷)までの距離を探る。清水平谷は、100メートルほど下にあることが分かった。
 右に左に障害物を除けながらゲキヤブの谷筋を下りやっと林道に着いた。
 間違いかも知れぬが降り口から林道まで1時間以上も要した。
 このバリルートは、足場が悪くて危険なので避けた方がよい。

【駐車地手前の林道】
 車の底がつかえてこれ以上前進できずバックする

【清水の頭へ延びる尾根】
左、標高900m付近。踏み跡なし。
右、P970付近。青空がとてもきれい。

清水の頭】
上、
樹氷。
北風の吹きさらしに耐え大空に向かって吠えているようだ。

左、
稜線から正面に霊仙山が見える。
 美しい光景に疲れも吹っ飛び嬉し涙がでる


下、
清水の頭から綿向山

【雨乞岳への道】
左、雨乞岳。
右、ビュポイントから御在所と鎌ケ岳。

【雨乞岳】

上、雨乞岳から見たイブネクラシ御池岳。
下、清水の頭から見た雨乞岳。

【復路、新ルートを行く。】

何度も転倒しそうな危険な谷筋。
最後は、ロープを使って下る。