【山記録】
日時天候 2009年11月15日(日)・晴
山名標高 リョウシ(722m)権現谷北尾根を行く(鈴鹿300回記念登山)
山域 鈴鹿
コースタイム
白谷橋(8:20)~標高500m付近(9:05-9:10)~標高600m付近(9:50)リョウシ(10:35)岩峰(10:40)リョウシ(11:00)~滝谷(11:30)重谷出会(11:40)~重谷昼食(12:00-12:50)~P598(13:35-13:50)~長サコ(14:10)~標高690m地点から下降開始(14:30)~権現谷(15:35)アケン原(16:00)
タイム7時間40分・歩行タイム6時間30分程度
団体名等 IYGsuzuka

【軌跡ログ
 河内エチガ谷P657地点。標高2138メートル上空から撮影。


【足跡】
<鈴鹿300回記念登山>
 記念コースは、「リョウシと行者谷北尾根」ということに決まった。
 リョウシの名は、昭文社の地図にも存在しない。
 鈴鹿の名本、「鈴鹿の山と谷」(著西尾寿一)にも載っていない。
 リョウシという名の山を知っている人は少ないと思う。
 この山の存在を明らかにしたのは、恐らく鈴鹿の山を長年隅々まで歩いたリーダのI氏(東近江市)でなかろうか。
 
<上級者コース>
 本ルートは、山深く地形複雑で迷いやすい。最初と最後に難関が待っている。
 登山口、尾根筋を登るが超急勾配で常に落石の危険がある。逃げ場がないのでルート取りが課題。
 下降口、P712鞍部から権現谷まで標高差約500mの斜面を急降下する。広い尾根で間違いやすい。
      テープも踏み跡もなしで転倒必至の斜面を下る。

<登山口付近レポ>
 8時過ぎ、
 白谷橋袂の空き地に車を留める。凡そ10台くらい駐車可能。
 体感気温は、10度前後で寒いという感じはしない。
 権現谷に朝日があたり一瞬山は赤く見えた。
 だが、長くは続かず一日太陽を見ることは殆どなかった。
 
 8時20分
 最初、ザラザラした岩屑の斜面を登る。
 前回は、風が強くてガラガラと落ちる石の音が聞こえ恐怖さえ感じたものだ。
 今日は、風がないので静かな雰囲気だが岩屑の斜面が変ることはない。
 先ず、リーダ先陣を切った。
 前回は、右のルートを選んだが今回は左のルートをとる。
 後続の者は、途中から右と左に別れる。数人は、離れてルートを探す。
 落石が怖いので暫くしてからリーダが選択したルートに決める。
 どちらも厳しいことには変わりはない。選択したルートは、前がつかえて流れが悪い。
 目の前を見ると、
 必死でモガクKさんの姿は感度ものである。手出しはかえって危険。
 不安定な姿勢ながらカメラを取り出し上にいる人たちの撮影を試みる。
 突然、上から大きな石が落下してきた。
 居場所から1m近くを物凄い音をたて落ちていった。アレがまともに来たら命はないなぁとーーー
 また一つ、40cm位いのもの。後続の人は、危険にさらされるので大勢で来るところではない。
 岩と30分ほど格闘する。
 
<リョウシ>
 リョウシ(10時35分ー11時)。
 地図にない山名である。
 駐車地から2時間15分でリョウシに到着した。
 山頂は、コンモリした台地で狭い。東側が開けているので明るい感じはするが展望は良くない。
 山頂から北側、100m位先に岩尾根あり。
 岩の先端に来ると霊仙山西南尾根が一望できる。近江台展望台が主役だ。
 リーダI氏の話しによると
 ここは、犬鷲の餌場だったと云う。
 深く切れ込んだ谷なので犬鷲にとっては絶好の猟場か。
 反対側の行者谷北尾根)側からもこの谷を眺めたが、人も近寄りがたい岩峰が見えた。
 雰囲気は、コンドルでも来そうな絶壁であった。

登り口は、白谷橋袂に延びる尾根の先端から】
上、
石は、グラグラ足を乗せると途端に落石が始まる。
 撮影も命ガケリアルな写真が撮れました。

左、
ザラザラした細かい石が風が吹くたびに落ちてくる非常に危険な尾根。

ガレ場を抜ける

石灰岩が露出する急登のガレ場。50分で抜ける

標高500m付近
標高500m付近やっと緩んで一息付く。
石灰岩に腰を降ろし休憩する。
 。

標高600m付近紅葉の尾根
左、
標高600m付近に来ると一段と紅葉が鮮やかであった。
 周りは、真っ赤な実を付けたヤブサンザシがあちこちに見られる。
マユミの大木もスズナリに赤い実を付けていた。

リョウシ
上左、
岩峰から見たリョウシの山頂部。

上右、
リョウシから東側を見る。谷底は、白谷か。

左、
リョウシ山頂には何もない。
 古びた黄と赤のテープが巻かれていた

大展望の岩峯へ
左、
リョウシから北方向の尾根を100mほど行くと岩峰に着く。


下、
 絶壁断崖に来ると霊仙山西南尾根が見える。
 一番高い峰は、近江展望台。

アケビの森
左、
アケビの森、大地は紅葉に染まる

【滝谷へ急下降】

滝谷へ急降下。ヌルヌルの軟弱な地盤で滑りやすい。掴む物がないのでバランスがとりにくい。スボンは、ドロダラケ。ナメタラアカン。ナメタラアカン。一番ケッツデドロナメタ。

【行者谷と重谷(かさなりだに)との出会い】
左、行者谷と重谷の出会い。
右、崩壊した小屋を見て、行者谷と重谷の出会いへと向かう。

【重谷で昼食】
 昼食は、重谷を遡上し景観の良いところで昼食をとる。
 タキ火の煙でマイマイした。

リョウシとコザトを撮る。(P565付近から撮影)

P598は絶好の休憩地
上左、
背景は谷山のように見えます。

左、
女性グループ記念撮影しているところお邪魔してスミマセン

長サコ

 長サコは、何時来ても素敵なところろ。紅葉の真っただ中を行く

長サコを抜けると谷山方面が開ける
左、
谷山方面。

下、
反対側にリョウシの全景とコザトが見えた。鷲の餌場(岩峰)も見えるよ

【権現谷標高差500m降下
 P712鞍部から権現谷まで標高差約500mを直に下る。
 広い尾根なので間違いやすい。
 テープも踏み跡もなし。

 物凄い急斜面を降りる。バランスを取ることが難しく転倒は避けられない。
上部、P712(中央の高い山)。
下部、
権現谷。


(権現谷林道から撮影)