【山記録】
日時天候 2009年12月6日(日)・晴
山名標高 静ケ岳(1088.6m)・セキオノコバ(1000.6m)
山域 鈴鹿
コースタイム
丈治谷出会(8:20)~H623m(9:05-10)~H816m(9:50)~標高1047m(10:35)静ケ岳(11:05-10)~セキオノコバ(11:30-12:20)静ケ岳(12:52)~H861付近(13:30)~H700m付近(13:50-14:00)~太丈谷出会(14:35-15:00)~丈治谷出会(15:25)
総タイム7時間05分(休憩ロスタイム90分程度含む))
人数等 IYGsuzuka

【軌跡図ー山旅40000図
ヒキノ西P752。標高2138メートル上空から撮影

【足跡】
<前書き> 
 静ケ岳は、名前のとおり静かな味わいのある山である。
 山頂は、県境稜線から少し外れており、滋賀県側に位置する。端正なピークから三本の尾根が茶屋川に向かって伸びている。
 今回は、二本の尾根を歩いた。
 上り、丈治谷尾根。下り、静ケ岳西尾根。

<登山口> 
 茶屋川林道から入る。
 林道は、未舗装で道幅も狭く見通しも悪い。国道から焼野ヘリポート基地まで20分程度。
 焼野ヘリポート基地から相乗りして茶屋川橋袂まで10分程度かかる。
 茶屋川橋袂に7~8台駐車可能。
 登山口は、駐車地の標高480m付近。
 雑木で明るい尾根を登っていく。標高600mまでは急登が続く

 P623辺りから緩む
。アップダウンして標高650m付近に来ると、北東へ向きを変えるとP1017峰が見える。更に高度を上げると大井谷や竜ケ岳も木の隙間から望める。
 登山口から2時間余でP1017峰着。
 葉を落とし寒々とした木々は初冬の景観。
 目の前に、大井谷から突き上げている雄大な竜ケ岳が見える。
 竜は、三重県側から見たイメージが強くとても同じ山とは思えぬ。上空は、曇っていたのが残念。
 P1047峰に来ると竜は更に大きくなる。
 長く伸びた稜線に小さな三角形の山頂部が愛らしい。


<静ケ岳>
 名前のとおり静かなる山である。
 三角点があり山頂部も落ち着いた感じがする。
 竜ケ岳が大きく見える。竜から見た静ケ岳は実に端正なマスクをしている。
 竜に来るとあの山に登りたいなぁと思う。

<セキオノコバ>
 西面へ張り出したピーク(静ケ岳)と主稜線の間に、太夫谷がカーブしながら深く切り込んでいる。この源流部がセキオノコバである。美しい二次林の林と短い下草と苔に覆われ、独特の雰囲気で日本庭園の趣をもつ。。山頂直下の二重山稜は、雑木林で独特の雰囲気がある。分水嶺なのに複雑な地形で水がたまるのだろう。今の季節に訪れるのベスト昼食をとり独特の地形を散策。
 近くに池が三つあった池名は、主観で勝手に付けたものである。
 鈴鹿の山と谷によると、地名は三個の単語からなっている。
 セキ」と「オ」と「コバ」に分ける。「コバ」は焼畑などに使われる地名。「オ」は尾である。「セキ」は堰ではなかろうかとの推測である。
 
<静ケ岳西尾根を下る>
 下山は、静ケ岳まで戻り西尾根を下る
 天気が回復し、太陽があたりシャッターチャンス到来である。
 西尾根を下ると間もなく樹林の隙間から銚子岳が見えた。
 途中、雪が散在する藤原岳・御池岳が絵ハガキのように美しかった。(トップ画像)

<1名足りない>
  標高760m付近で点呼すると1名足りない。女性から確認の声があがる。
 毎度後にいると思われている三人O・I・Gの名をーー呼ぶ。
 三人以外となると誰か分からない。名簿を読み上げると、K氏がいないと分かる。

<降り口は危険>
 西尾根は、中間過ぎまでのんびり歩けるが、下へ来ると難所が待っている。
 林道へ降りる手前150mほどが急降下で危険である。
 緊張させられる。ここは、一般向きではない。
 セキオノコバから2時間で太夫谷出会いへ降りた。
 不明者は、無事下山したことが後で分かった。

登山口

駐車地前の尾根から登る
左、
茶屋川橋袂へ駐車

登り口の標高480m

P623m

左、標高530m付近で撮る。
右、P623付近で一服す

P814


P1047に着く。眼前に雄大な竜ケ岳がドッシリと構える。

イワカガミ

 静ケ岳頂上手前までくると、しそのように色づいたイワカガミの葉が、山道を埋めていた。

【静ケ岳】

左、静ケ岳が眼前に見える。
右、静ケ岳山頂。
 静ケ岳山頂から竜ケ岳を見る

セキオノコバ

二重山稜の複雑な地形と枯れ木の美林、ここがセキオノコバだ。

【池散策】

下山は、静ケ岳まで戻り西尾根を下る】
 天気が回復し、太陽があたりシャッターチャンス到来。
 西尾根に入ると間もなく樹林の隙間から銚子岳が見えた。
 背景は、雪が点在する藤原岳

【】

西尾根は、中間過ぎまでのんびり歩けるが、下へ来ると難所が待っている。
右のピークは、
P1047と静ケ岳の間にあるピーク。

標高870m付近
本日最高のアングル。藤原岳と御池岳
左、
標高870m付近から御池岳と藤原岳。

誰がいないんだ
 名簿を読み上げると、K氏(名古屋市)がいないと分かる。
いつも慎重なKさんなのにどうしたんだろう。対策協議中です。

 

丈夫谷口へ降りる

 コース最大の難所。地図を見ると、右に振って丈夫谷へ降りられるような気もするが、谷へ降りるのも厳しいらしい。

【太夫谷出会いへ降りる】
 不明者捜索のため30分ほど待つ。
 後刻分かったのだが、Kさん昼食の出発時から出遅れ一人になったとのこと。
 登りのルートで下山していたことが分かり事なきを得た。