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【山記録】 | ||
日時・天候 | 2009年12月23日(水)・曇り(ガスで視界悪し) | |
山名・標高 | 御池岳テーブルランド | |
山域 | 鈴鹿 | |
コースタイム |
御池林道P(7:40)~ノタノ坂(8:05)~193鉄塔(8:20-8:25))~P942(9:30)~土倉岳(10:50-11:00)~テーブルランド淵(12:10)~昼食(12:25-13:00)~池散策~幸助の池(14:50)~丁字尾根入口探す(15:35)~降下開始(15:50)~リバース(16:10)~降下点復帰(16:50)~御池林道P(20:00) ●総タイム 12時間20分(参考) |
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団体名等 | 新ハイ山仲間3人(O・K・I) |
【帰路、丁字尾根降り口で進路誤る。危機脱出までの状況と推移】 |
●C地点降下開始、3時50分。 A地点まで降り間違いに気がつく。 時刻は、午後4時10分。夕闇迫り辺りは薄暗い。 ●B地点へトラバースしたいのだが、膝上の深雪とガスで奥が見えず断念する。 結論は、C地点まで戻ることにした。 ●C地点4時50分戻る。 標高差180メートル険しい断崖の岩を喘ぎ喘ぎ上り下りした。この間1時間である。 自分の体力からしてこんなに早く行動できたのは異常である。 夕闇が迫り安全地帯へとのあせりが火事場のバカ力を出させた。 ●D地点は、上りのルート。 ここまで来ると雪上に三人が残した足跡が続いている。 これを頼りに行けば駐車場へ戻れるだろうと確信した。 ●E地点に来てヘットランプを付ける。足跡が消えないことを祈る。 土倉岳への道は、けものが歩いた足跡が幾つもありどれが本来の道かわからない。もう、ビバークかと頭によぎる。 助け舟は、GPSである。軌跡を見ると方向が直ぐ判断できた。何度もこのやりかたで前進した。 ノタノ坂へ来てやれやれと思ったが、御池林道へ出る谷道が厳しい。 気温が下がり山道は凍っていた。滑ったら谷底まで落ちる。 足元が暗くて注意が届かない。何度もバランスを崩すが何とか持ちこたえた。 ●駐車場に8時到着。 車の座席に着いたらドット疲れが出た。ヘッドランブ・携帯電話も乗せてもらった人の車に忘れきた。 こんなに疲れたのは、今までになかったことだ。 夜の山道を歩くのは恐怖である。 単独なら、ビバーグは必至。 三人のヘッドランプとGPSが強力な武器であった。 それに「雪は止み、風弱く、気温も余り下がらず」これが幸いした。 ●反省点 良き経験をしたが、自分たちの行動に反省すべきことがあった。 御池岳テーブルランドの天候は、ガスに覆われ視界の利かない悪天候で日没も早い。 この状況から、通常より早く下山を開始しなければいけないのに遅すぎた。 目的の池やポイント地点へ辿りつくロスタイムを見誤ったことも反省点である。 |
<:検証図> |
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【当日の行動記録】 |
●7時30分、 御池林道へ駐車する。 天気は曇り。気温は2度。 予定コースは、ノタノ坂~土倉岳~御池岳~周辺の池巡りをしてボタンブチ辺りまで行く。 帰路は、丁字尾根から駐車地近くの尾根に降りる予定であった。 ●12時10分、 テーブルランドの淵に到着する。 テーブルランドは、ガスに覆われ視界悪し。近くの窪みで温かいラーメンを作り昼食をとる。40分ほど休 み行動開始する。 視界が悪い中、現在地をGPSで確認し青のドリーネを目指す。 雪は予想していたより深くて膝上まである。何処にもトレースはなく交代でラッセルしながら進む。 窪地が出てくるたびに、池名を検討するが、ただの低地で紛らわしい。 時折、ガスが消え御池らしい美しい樹林がの光景が展開し急いでシャッタを押す。 青のドリーネ付近に来て、やっと地形が分かる。この先はゆったりとした丘陵地で樹林が美しいところで ある。白と黒のコントラストは墨絵の世界である。 ガスが出てまた前が見えない。 幸助の池を目指すが、雪が深くて前進阻まれる。 近くに感じたが大回りしているのか時間がかかる。 ●15時前、 Iさんが間もなく15時になる。「早く下山しなきゃ」との声で、後の二人は我にかえる。 幸助の池から、近回りで行こうとしたがこれが裏目に出る。 ポイント近くに来ると崖で前へ進めない。結局大回りした。 ポイント地点に来るも降下地点が分からず手間取る。やっとのことでテープを見つける。 ●15時50分 丁字尾根口にテープあり。 入口から100mほど降りた地点が分岐である。 直進がゴロー谷。左が丁字尾根である。 薄暗くなった登山道。 気持ちのあせりから分岐ポイトを見失い踏み跡につられそのまま西方向に降りていった。 先頭を行くI氏もこのルートに経験があり、自信もあったのだろうがーー早く降りねばという気持ちの焦り が先を急がせたようだ。自分も気にもせず彼の後に続いた。 |
【燈十の御池テーブルランド】 |
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![]() 東池。 上右、 幸助の池。 左、 青のドリーネ 下、 一瞬、ガスが消えたテーブルランド。 |
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