【山記録】 | |||
日時・天候 | 2010年03月21日(日)快晴 | 鹿の角発見 |
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山名 | 御池岳(1247m)・ゴロ谷第三屋根 | ||
山域 | 鈴鹿 | ||
コースタイム | 駐車地・御池橋(8:40)~第三尾根口(9:10)~休憩(9:35-9:45)~ザラ場斜面に入る手前(10:05-10:15)~テーブルランド淵(11:30)~窪地昼食(12:10-12:55)~お花の池(13:10)~ヒルコバ(13:35)~伊勢尾(14:05)~P838(14:45)~駐車地・御池橋(15:30) ●総タイム7時間15分(休憩ロス70分程度含む) |
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距離/累積高度差 | 沿面距離 9.6キロ/+1037m -855m |
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Grkup | IYG・suzuka |
軌跡ログ |
御池川上空794mから撮影 |
山歌の中で坊がづる賛歌が最も好きな音楽です。 作詞神尾明正 作曲武山信治 歌手緑咲香澄 |
【足跡】 |
<集合地> 午前8時過ぎ、集合地の御池林道小又線分岐に全員が集まる。 鈴鹿の強者「山大好き」さん、新婚の「山美人」さんの顔も見える。 上りは、ゴロ谷第三尾根から丸池を目指す。下りは、伊勢尾で戻る。 鈴鹿、最強の難ルートなので期待と不安が交差する 車の相乗りで御池橋へ向かう。 <天気状況> 8時30分、 登山口の御池橋に来ると黄砂の影響で空は見えず怪しい雲に覆われていた。 この後、気温は著しく変化し冬と春が同居した厳しい低気圧が襲う。 10時、 吹雪舞い霧が出る。 12時半、 陽だまりの太陽が射す。 13時過ぎ、 雪解けのドロ道に苦戦する。御池の風に翻弄された一日でした。 <ゴロ谷遡上> 8時40分御池橋駐車地出発。 三月半ばも過ぎた今、雪解け水で谷の水量は増しているようだ。足場を造ろうと川に石を投げるが大石でないと流されてしまう。最後は、強引に渡らざるをえない。 ゴロ谷の下流部は川幅が広い。 右左の岸を何度か徒渉。ルートを変更したので予備の地図を取りだす。 国土地理院1/25000図をコピーしたA3図に少しメモ書きした程度の地図では情報不足でダメ。 第三尾根と云われても検討付かず。近くにいた山大好きさんの地図を見せてもらうと第一~第四尾根と谷が記されていた。 彼の話では、第一尾根が一番厳しく。第三尾根は四つの中では一番登りやすいとのこと。 9時10分第三尾根下にくる。 ここが登山口である。10分ほど休憩。 この間、カメラ撮り・メモ記入・GPSで現在地確認・栄養補給と忙しい。 <第三尾根> 登りタイムは、尾根下からテーブルランド淵まで2時間20分。 尾根下から尾根先端部(ザラ場)までは1時間である。 前半は、蕾を持ったシャクナゲの樹林帯。 後半は、葉を落とした雑木で明るい尾根。急登だがさして難路ではない。 尾根先端部からテーブルランド淵まで75分。 雪のない小岩の海である。風が強ければ地獄の海と化するだろう。 危険地帯に入る。 石灰岩浮石の海だ。-- 重そうな石だが足を軽く乗せるだけでとズルズルと落ちてしまう。 右に左に方向を変え足で探りながら進むしかない。 落とすな落とすな上から下から声が飛ぶ。前を行く高槻市のKさん(女)の足元を見る。 片方の足で踏ん張り、一方の足で足場を探るが、浮石で足の置き場が定まらない。下から見ていると動きそうな石は分かるが、適切な助言ができたとしても相手を惑わすばかりーー。 結論は、自分の感覚で足を下ろすしかないのだ。 幾ら注意しても落ちる時は落ちるのだ。 離れるか。接近するか。自分が判断しなきゃ命も危ない。 途中から谷側(左)に振りテーブルランド淵(御池岳の直下)に出た。 ここを間違うと、厳しい。リーダの的確な判断が求められる。 <伊勢尾への巻き道、福寿草で埋まる> 深い谷で雪の付いた斜面は、雪崩が怖いが今回は雪なし。 「山大好き」さんの弁。 昨年、鍋尻山で二重遭難を起こした谷もこのような地形であったとか。 以前は、エビネが多く見られたが、今は何処かへ消えた。 福寿草は斜面一杯に咲いていたが、スベリマクルのでバランスを取るのに苦労する。花を楽しむ余裕はなし雪解けの斜面は軟弱で頭のテッペンまでドロンコになる。 |
【御池橋】 |
左、御池橋。右の土手が駐車地。 |
【道ケ谷下流渡る】 |
左、道ケ谷。(中央、山大好きさん) 右、ゴロー谷。 |
【ゴロ谷を遡上する】 |
【第三尾根取り付き地点で休憩する】 |
石のある先が第三尾根。 |
【第三尾根に入る】 |
【第三尾根前半は、シャクナゲの木が多い】 |
シャクナゲの木が延々と続く。 |
【第三尾根後半は、葉のないの雑木に変わる】 |
【第三尾根終点付近】 |
四つん這いの急登でリーダもダウンしたもよう。 |
【雪の消えた斜面に福寿草が微笑む】 |
【浮石の海、60分危険帯を行く】 |
浮石。 重そうな石だが足を軽く乗せるだけでとズルズルと落ちてしまう。 右に左に方向を変え足で探りながら進むしかない。 |
名古屋市のKさん。背中の荷物が重くて足が前へ出ないよ。前を行く皆も必至だね。 |
四つん這いで必死に足場を探る高槻市のKさん。 |
【上部に来る】 |
急斜面のガレ場。 足場が悪過ぎる。危ないので片手でシャッタを押すが何とか撮れていた。 |
濃いガスに包まれ幻想的な光景です。 |
【テープルランドの淵に到着。疲労と安堵で動けず呆然と佇む】 |
【丸池】 |
雪はなく底は水溜まりでした。 |
【窪地で昼食】 |
食事が済んだ頃、突然太陽が顔をだし皆な大喜び。 |
【西ボタンブチからの展望】 |
西ボタンブチからの展望。 三角錐の天狗岳と丁字尾根の絶景にしびれる。 |
【右に鈴ケ岳を見てお花の池へ】 |
テッペンに雪のない鈴ケ岳。四季を感ずる。 |
【お花の池】 |
左、 お花の池。 上、 池周辺に咲いていた福寿草。 |
【ヒルコバから伊勢尾への巻き道】 |
深い谷。 雪の付いた斜面は怖いが、今回は雪なし。 斜面一杯に福寿草が咲いていた。 |
【伊勢尾は気分良く歩けた】 |
御池のゴロ谷。 一度は登りたいと思っていたがこんなに厳しいとはーー風もないのに上からガラカラと岩が滑り落ちてくる。 不気味なゴロー谷は鈴鹿一番の難所と思った。 |
【2009年12月23日(水)・曇り(ガスで視界悪し)】 |
テーフルランドからゴロ谷に降り危機迫る、検証登山記録。 |
【山記録】 | ||
日時・天候 | 2009年12月23日(水)・曇り(ガスで視界悪し) | |
山名・標高 | 御池岳テーブルランド | |
山域 | 鈴鹿 | |
コースタイム |
御池林道P(7:40)~ノタノ坂(8:05)~193鉄塔(8:20-8:25))~P942(9:30)~土倉岳(10:50-11:00)~テーブルランド淵(12:10)~昼食(12:25-13:00)~池散策~幸助の池(14:50)~丁字尾根入口探す(15:35)~降下開始(15:50)~リバース(16:10)~降下点復帰(16:50)~御池林道P(20:00) ●総タイム 12時間20分(参考) |
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団体名等 | 新ハイ山仲間3人(O・K・I) |
【帰路、丁字尾根降り口で進路誤る。危機脱出までの状況と推移】 |
●C地点降下開始、3時50分。 A地点まで降り間違いに気がつく。 時刻は、午後4時10分。夕闇迫り辺りは薄暗い。 ●B地点へトラバースしたいのだが、膝上の深雪とガスで奥が見えず断念する。 結論は、C地点まで戻ることにした。 ●C地点4時50分戻る。 標高差180メートル険しい断崖の岩を喘ぎ喘ぎ上り下りした。この間1時間である。 自分の体力からしてこんなに早く行動できたのは異常である。 夕闇が迫り安全地帯へとのあせりが火事場のバカ力を出させた。 ●D地点は、上りのルート。 ここまで来ると雪上に三人が残した足跡が続いている。 これを頼りに行けば駐車場へ戻れるだろうと確信した。 ●E地点に来てヘットランプを付ける。足跡が消えないことを祈る。 土倉岳への道は、けものが歩いた足跡が幾つもありどれが本来の道かわからない。もう、ビバークかと頭によぎる。 助け舟は、GPSである。軌跡を見ると方向が直ぐ判断できた。何度もこのやりかたで前進した。 ノタノ坂へ来てやれやれと思ったが、御池林道へ出る谷道が厳しい。 気温が下がり山道は凍っていた。滑ったら谷底まで落ちる。 足元が暗くて注意が届かない。何度もバランスを崩すが何とか持ちこたえた。 ●駐車場に8時到着。 車の座席に着いたらドット疲れが出た。ヘッドランブ・携帯電話も乗せてもらった人の車に忘れきた。 こんなに疲れたのは、今までになかったことだ。 夜の山道を歩くのは恐怖である。 単独なら、ビバーグは必至。 三人のヘッドランプとGPSが強力な武器であった。 それに「雪は止み、風弱く、気温も余り下がらず」これが幸いした。 ●反省点 良き経験をしたが、自分たちの行動に反省すべきことがあった。 御池岳テーブルランドの天候は、ガスに覆われ視界の利かない悪天候で日没も早い。 この状況から、通常より早く下山を開始しなければいけないのに遅すぎた。 目的の池やポイント地点へ辿りつくロスタイムを見誤ったことも反省点である |
<:検証図> |
【当日の行動記録】 |
●7時30分、 御池林道へ駐車する。 天気は曇り。気温は2度。 予定コースは、ノタノ坂~土倉岳~御池岳~周辺の池巡りをしてボタンブチ辺りまで行く。 帰路は、丁字尾根から駐車地近くの尾根に降りる予定であった。 ●12時10分、 テーブルランドの淵に到着する。 テーブルランドは、ガスに覆われ視界悪し。近くの窪みで温かいラーメンを作り昼食をとる。40分ほど休 み行動開始する。 視界が悪い中、現在地をGPSで確認し青のドリーネを目指す。 雪は予想していたより深くて膝上まである。何処にもトレースはなく交代でラッセルしながら進む。 窪地が出てくるたびに、池名を検討するが、ただの低地で紛らわしい。 時折、ガスが消え御池らしい美しい樹林がの光景が展開し急いでシャッタを押す。 青のドリーネ付近に来て、やっと地形が分かる。この先はゆったりとした丘陵地で樹林が美しいところで ある。白と黒のコントラストは墨絵の世界である。 ガスが出てまた前が見えない。 幸助の池を目指すが、雪が深くて前進阻まれる。 近くに感じたが大回りしているのか時間がかかる。 ●15時前、 Iさんが間もなく15時になる。「早く下山しなきゃ」との声で、後の二人は我にかえる。 幸助の池から、近回りで行こうとしたがこれが裏目に出る。 ポイント近くに来ると崖で前へ進めない。結局大回りした。 ポイント地点に来るも降下地点が分からず手間取る。やっとのことでテープを見つける。 ●15時50分 丁字尾根口にテープあり。 入口から100mほど降りた地点が分岐である。 直進がゴロー谷。左が丁字尾根である。 薄暗くなった登山道。 気持ちのあせりから分岐ポイトを見失い踏み跡につられそのまま西方向に降りていった。 先頭を行くI氏もこのルートに経験があり、自信もあったのだろうがーー早く降りねばという気持ちの焦り が先を急がせたようだ。自分も気にもせず彼の後に続いた。 |