【足跡】
 晩秋、身内の子供(中学生)が暴走車(20才男性運転)に撥ねられ即死した。
 何とも辛い日々を過ごす。山行きは暫くお預けしていたが、やっと法事を済ませたので山を再開する。
 山友のK氏から去る12月5日に「天狗堂・サンヤリ」を登った軌跡が届く。登山口は、醤油坪橋とあり。
「天狗堂・サンヤリ」は、他のルートから数回登っているが、ここから登ったことがない。醤油坪橋とちょっと変わった名前、近江商人との関わりがありそうな名だ。
 彼のメールには、天狗岳を除くとこれといった特徴のない平凡なコースと記されていた。
 天気予報を見て12月13日(火)に決行した。
 道路網が新しく完備(国道306号四日市バスパスと石榑トンネル)したので、今回は一般国道を走ることにした。
 先日、藤原岳登山で茨川へ来た時には、2時間弱かかった。
 犬上ダムまでは2時間30分と見て5時30分に家を出た。
 今日は、ウイクデーという計算をしていなかったので、国道23号津市周辺と新開通した国道306号線四日市付近は通勤車で渋滞していた。
 犬上ダムへ着いたのは、9時30分と予定より1時間ほど遅れる。
 この先は、狭いダートの林道を走る。
 昭文社の地図によると、下山林道を左へ右へと進むのだが、?
 分岐が二回あったように思う。
 「君ケ畑」へという表示が出て来たのでやっと間違いということが分かった。
 最後は、上山林道を走っていたようです。
 時計は、10時を少し過ぎていた。
 ラジオから、小林旭の歌声が聞こえてきた。
 「北へ帰ろう」という歌です。
 まるで「家へ帰ろう」「家へ帰ろう」とでも云っているようです。
 今から、犬上ダムまで戻る気持ちは萎えてしまった。
 標識もない、聞く人もいない。
 山奥への道、簡単には届かないこと(下見をしないと)を悟った。
 
 君ケ畑から国道421号に戻り、石榑峠から竜ケ岳へ登ることにした。
 途中、単独男性2名。山頂でシャッターを押した三人グループと出会う。
 山頂は、冷たい弱い風が吹き日も当たる冬日だった。
 御池岳はまだ白くなっていない。
 間もなく白い山に変わるだろう。
 11月27日、茨川から藤原岳へ登った縦走路が良く見えた。
 R君への鎮魂歌「北へ帰ろう」  作詞・作曲:徳久広司、唄:小林旭
1 北へ帰ろう 思い出抱いて
  北へ帰ろう 星降る夜に
  愛しき人よ 別れても
  心はひとつ 離れまい
2 北へ帰ろう 思いを残し
  北へ帰ろう 誰にも告げず
  夜露を踏めば ほろほろと
  あふれる涙 とめどなく
3 北へ帰ろう 涙を捨てに
  北へ帰ろう 星降る夜に
  みとせの夢よ わが恋よ
  君くれないの くちびるよ 
 

御池岳と藤原岳

御池岳。手前、銚子ケ岳

11月27日茨川から藤原岳へ登った縦走路

静ケ岳

遠足尾根。背景は養老の山並み

重ね岩