【山記録】
日時天候 2012年05月13日(日)/
山名標高 高取(684m)・比婆ノ山(670m)・イワス(643m)・イブキ(550m)
山域 鈴鹿
コースタイム
入谷(8:55)~男鬼峠~(9:32-40)~P649(10:00)~高取最高峰(10:30)~高取城跡(10:45)~比婆の山(11:07)~P669(11:15昼食12:00)~鉄塔(12:10)~イワス(12:25-30)~林道出会(12:50)~イブキ(13:05-10)~後谷神社(13:30-40)~県道・屏風(14:25)~駐車地(14:30)
●総タイム5時間25分
距離/累積高度差 沿麺距離 10.2km 高度差(+1099m -1160m)
団体名等 GI-suzuka イブキの三角点

【軌跡ログ
左、
鳥瞰図ー高室山2138m上空から撮影。

【足跡】
<前書き>
 高取~比婆の山~イワス~イブキと標高600メートルクラスの山を周回する。
 周回コースには、廃村となった小さな集落あり。自然要塞の山城跡ありと興味深い。
 今回訪れた廃村は、入谷と後谷である。
 周辺には、落合・甲頭倉・男鬼・今畑・屏風と云った廃村がある。

 これらの村は、山越えで結ばれていたが今は通る人もなく古道は消えつつある。
 今や、二次林の美しい自然の山に回帰しているかのようだ。
 ルートは、ヤブもありただの山道もある。
 だが、地図とGPSは必要用具の一つ。
 GPSを使いこなせても迷いそうな地形もある。
 こんなところに来るとワクワクしちゃうなぁ。
 山中で歩いている人を、滅多に見かけたことがない。
 ルート設定は、かなり研究されており玄人好みの行程が多い。
 その結果、登山口と下山口と離れすぎて単独歩きには適さない。

<入谷から後谷を歩く>
 入谷(にゅうだん)。
 入谷は、山の急斜面に造られた集落である。古家は戸が閉まり人の気配なし。
 お寺へは、お参りに来る人がいるような感じもする。
 集落の外れに地蔵堂がある。往時の村人は、ここで祈願し出稼ぎにいったと文献に記されている。

 高取、
 高取に山城があったと聞く。
 今は、何も残されていない。こんな奥深い山の上に城があるなんて面白い。
 自給自足とは考えにくい。物資の調達などどのようにしていのだろうか。
 男鬼、河内を起点にして彦根や多賀方面へ向かったのだろうか。
 いずれにしても厳しい山道を超えていかねばならぬ。そのようなことを考えながら歩いた
 平坦な山道を行くと突然、木の幹に「比婆之山・標高670m」と書かれたプレイトがある。
 200mほど先は、P669地点である。ここまでが山頂部といってよい。
 兎に角、山頂部は、ただ広い。
 標識のあるところからイワスに向かう。

 後谷、
 イワスと西ノ峰に挟まれた峡間にあり。高度400mの日陰の村。
 僅かな土地に最高時218人の人口を有していた。(西尾本より)

登山口
 河内から落合へ行く途中に、入谷(にゅうだん)への入口から登る。

 車は、登山口と下山口二箇所に配備す

入谷は廃村でないがそれに近い

男鬼峠
 高取へは広い尾根を登る。
 反対側は、柾板峠・大杉竜王への道。

P649へ】
左、 
男鬼峠から新緑に包まれた尾根を歩く。
 途中、 寄り道をしたので、チンタラ歩きでP649へきた。
 快い汗を搔き一服する。

高取
上左、
東峰。

左、
西峰(最高峰)。
 東西の尾根は広くて緩やか。二次林の美しい森は、心も体も癒される。

高取城跡

比婆の山
 標識のあるところからイワスに向かう。

P669で昼食
 小岩が露出したカルスト台地。 二次林の美しい広場で昼食をとる。
 周りにエビネが咲く。

比婆神社瑞垣の完成を祝う祭りが執り行われていた

鉄塔から見た男鬼山

イワス山頂から見た琵琶湖と街並み

右、直下は住友鉱山跡。降りていくと後谷。
下、市街地の向こうは琵琶湖。

イブキ山頂。三角点のところに壊れた時計が
イブキ(伊吹)の名はどこから来たかについては不明。
語源については、鉱山関係のものだろうか。(i西尾本)

後谷神社
左、
鉱山採掘跡。
採掘していた頃の遺物が見られた。左、

廃村
 廃村と思ったがーー大木の後の家を見ると住んでいるような気配がする。

時々は、戻ってくるのでしょうか。

古道入口

カーブミラ手前のところから降りる

今は、荒れた山道。昔は、後谷集落の生活道路だった。

県道へ下山する
芹川の河川工事中である。道路も拡幅されるようだ。

近くに他県外ナンバーの車が数台留まっていた。
 岩登りに(屏風岩へ)来ているような気がした。