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【山記録】 | ![]() |
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日時・天候 | 2005年12月03日(土)・晴/曇り | ||
山名 | 入道ケ岳(684.7m)・イワクラ尾根 | ||
山域 | 鈴鹿(伊勢側) | ||
コースタイム |
宮妻キャンプ場(7:55)不動滝(8:30〜8:45)奥の谷分岐(8:55〜9:30)イワクラ・コル(10:10〜10:25)仏岩(10:30〜10:45)奥宮(11:30〜11:40)入道ケ岳(11:50〜12:30))宮妻キャンプ場(13:40) ●総タイム5時間45分 |
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団体名等 | Gisuzuka20数名。 |
【足跡】 |
Gisuzuka山友にガイドを頼まれた山行き。 自宅6時出発。宮妻キャンプ場へ7時45分到着。 宮妻渓谷は、紅葉の名所。季節は12月で紅葉はもう終わりだろうと思っていたが、予想に反しこの付近はまだまだ彩り鮮やかな紅葉が楽しめた。 宮妻キャンプ場の駐車場へ車を停めると、先に到着した人たち数人が登山の準備をしていた。単独で来た男性二人が、宮妻新道へ行くのだろうか、別々に河原へ降りていった。次に中高年グループその後を追うように出発する。 林道を上がっていくと間もなくカズラ谷の登山口である。この先はクサリが張られ車は通行止めである。クサリをまたいで林道に入る。 渓谷の紅葉も良いが、帯のように伸びた山の斜面の紅葉も見事だ。間もなく若者グループが追いかけて来た。 ![]() 8時30分、不動滝へ降りていく標識があったので寄り道をすることにした。 谷を降り瀬音のする方向に小滝があった。高さは5メートルくらい水量も少ない。 不動滝という名は豪快な滝を連想させるが、滑状の優しい滝であった。 林道へ戻ってくるのに15分ほど要した。 林道を奥へ進むと水沢峠への標識がある。 鎌尾根へ行く道との分岐である。これを見送り先に進むと間もなく奥の谷分岐である。広い河原で林道が上へと伸びている。奥の谷へ入る道が分からな 眼は自然と右岸側に向く。その周辺を探すがそれらしき踏み跡もないので暫く林道を進む。 谷へ取り次ぐような道もなく、10分ほど歩いて奥の谷分岐へバックする。奥の谷分岐の標識を確認したら、裏側に奥の沢方向(左岸側)への表示がある。「灯台もと暗し」で30分間ロスしてしまった。 奥の谷(イワクラ谷ともいう)の道は、何度か谷を左右に移動しながら谷を詰めるが水量は少なく、雑木で明るい。窯跡もあり雰囲気の良い谷である。踏み跡は薄いがルートはさほど難しいことはない。 奥の沢通報ポイント1とか2とか数字入りの看板が立つ。イワクラ谷で4つ確認した。これは、事故が発生したとき、現在地を早く通報できるために立てられたようだ。 二又の間の小尾根を詰めるとイワクラ尾根のコルに出る。 水沢峠から来た道との合流地である。ここにも奥の谷と同じような標識が立つ。尾根に出ると冷たい風があたり寒くてヤッケを取り出す。 ここを左折れヤセ尾根を登っていくと間もなく見事な三角形をした仏岩と呼ばれる磐座(いわくら)が現れる。近寄ると足元が切れており要注意である。 周辺の山は、雲が出て半分くらいしか見えないが伊勢湾の方向は、風の影響で見えたり見えんだりいらいらさせる。直ぐ先に巨岩の重ね岩がある。一番大きなやつは三段に横の岩は二段になっている。 勝手な想像だが元は一枚の岩で地震により亀裂が入り三段になったのではないかと思う。自然に出来たとはいえ、何でこんな高い尾根に大岩があるのだろうか。不思議でならない。 この先はヤセ尾根をアッブダウンしながら進む。 イワカガミの葉っぱが赤紫色を帯び艶っぽい。至るところで群生している。 春に来たら花の道に変るだろう。入道ケ岳から単独で降りて来た男性とすれ違う。 入道頂上からの眺めはいかがですかと尋ねる。「雲で何も見えなかった」との返事にがっかり。それでもこの強風で、雲をぶっ飛ばしてくれることを信じながら前進する。 奥の谷では誰も会わなかったが、イワクラ尾根では数人と出会った。 鞍部に出て最後のきついガレた登りである。濡れていれば滑りやすい。上から中高年グルーブが降りて来たのでやり過ごしてから上がる。上に出るとアセビの森に入る。アセビの古木は、風雪に耐え変形し独特の格好をしている。 「入道ケ岳へようこそ」といったような雪が付着したアセビのトンネルを抜けると間もなく登山道から少し入ったところにアセビに覆われた奥宮がある。 天照大神が祀られている社はまだ新しい。登山の安全を祈願し、登山道に戻ると笹の低い草原のようなところに出る。ビロードの絨毯を敷き詰めたような笹の草原は広々と ![]() 標識に従って進むと鳥居と風向計が見えた。入道ケ岳の山頂である。10分ほどで山頂に着く。上空は、鉛色の雪雲。伊勢湾は白い雲。まるで日本海と太平洋との境界線でもあるかのように思えた。 山頂は、20人くらいいただろうか。冷たい風が頬を撫でる。寒くて長くはいられない。慌ててフリースを取り出し着用する。風を避け少し下がったところにある樹木の中に潜り食事をとる。 冷たい強風が何もかも掃除してくれた。上空は鉛色の雲で暗いが、眼下の町並みは太陽があたり銀色で眩しい。伊勢湾はコバルト色で鏡のように映る。山・海・町のコントラストが素晴らしい。大ハイビションを見ているようだ。目の前は何にもなし。転げ落ちたら伊勢湾まで転げてしまいそうなツルツルの禿頭から写真を撮る。 帰路は展望の良い宮妻尾根を下りた。北尾根からは、薄っすらと雪化粧した鎌ケ岳や御在所岳が美しかった。宮妻新道もまだまだ紅葉が残り気持ちの良い尾根を下る。13時40分宮妻キャンプ場の駐車場に着いた。 |
【宮妻キヤンプ場付近へ駐車】 |
![]() ![]() 宮妻キヤンプ場駐車場付近。 |
【林道】 |
![]() ![]() 左、雲母峰方面。斜面の紅葉は見ごろ。 右、若者グループが追い越していく。 |
【不動滝と入道ケ岳北尾根の紅葉】 |
![]() ![]() ![]() 左、不動滝。 右、入道岳北尾根。 不動滝への標識があったので寄り道をすることにした。 谷を降り瀬音のする方向に小滝があった。 高さは5メートルくらい水量も少ない。 不動滝という名は豪快な滝を連想させるが、滑状の優しい滝であった。 林道へ戻ってくるのに15分ほど要した。 |
【水沢峠分岐】 |
![]() ![]() 右奥から入ると水沢峠へ行く。 小さな標識が立つ。水沢峠はアカヤシオの咲く頃に登るのが最高。 |
【奥の沢分岐ー標識ポイント1地点】 |
![]() ![]() 手前が林道。数字1の標識のあるところから、右側(左岸)にトレースがある。右岸側には道がない。 右、奥の谷。 |
【数字の標識のある地点→左からポイント2地点、3地点、4地点】 |
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【奥の谷中部】 |
![]() ![]() ![]() 美しい渓谷。 |
【奥の谷上部】 |
![]() ![]() 奥の谷は、歩いて気持ちの良いところだ。 |
【イワクラ尾根との合流点】 |
![]() ![]() 左、入道ケ岳 右、水沢峠。 |
【仏岩】 |
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【重ね岩】 |
![]() ![]() 勝手な想像だが元は一枚の岩で地震により亀裂が入り三段になったのではないかと思う。 |
【イワクラ尾根1】 |
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【イワクラ尾根2】 |
![]() ![]() ![]() ヤセ尾根を歩く。 |
【イワクラ尾根3ーガレ場通過】 |
![]() ![]() ![]() 思ったより危険な所は少ない。 |
【アセビの森は幻想的な雰囲気】 |
上に出るとアセビの森に入る。アセビの古木は、風雪に耐え変形し独特の格好をしている。 「入道ケ岳へようこそ」といったような雪が付着したアセビのトンネルを抜ける。 |
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【アセビに覆われた奥宮から入道ケ岳を見る】 |
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【笹の草原】 |
![]() ![]() ![]() 絨毯を敷き詰めたような笹の草原は広々としていて気持ちが良い。ここは小岐須から登ってくる道との合流点でもある。 |
【北尾根の頭付近からの展望】 |
![]() ![]() 鎌ケ岳方面 |
【入道ケ岳山頂】 |
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![]() 転げ落ちたら伊勢湾まで転げてしまいそうなツルツルの禿頭から写真を撮る。 |
【帰路は、宮妻新道を下る】 |
![]() ![]() 北尾根、宮妻新道を下りていく途中、鎌ケ岳の眺め良し。 |
【宮妻新道の紅葉】 |
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【宮妻峡へ下山】 |
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