【山記録】
日時・天候 2014年10月26日(日)曇り/一時晴
山名 ノタノ坂~ヒキノ(843.8m)・旭山(755.7m)岳(781.3m)
山域 鈴鹿
コースタイム
小又谷出会い(8:40)~ノタノ坂(9:18-25)~ヒキ一時ノ(10:20-30)~旭山
(12:00-12:50)~L182鉄塔(13:10-15)~山の神峠(13:25)~R179鉄塔(13:55-14:05)~岳(14:30-40)~大岩(16:15-25)~下山地(16:45)~自治会館P(16:50)
●総タイム8時間10分(休憩70分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 11.4 キロメートル 累積高度差(+1304m -1404m) 
団体名等 Gisuzuka ヒキノ三角点(843.8m)

【軌跡図ー山旅改訂40000図

【鳥瞰図明神岩標高2692メートル上空から撮影 

【足跡】
<前書き>
 ノタノ坂から尾根を南下して「ヒキノ・旭山・岳」秘境の縦走コース。
 鈴鹿の奥深い尾根筋に送電線が延び巡視路が整備されたお蔭で絶好のワンデーハイキングが楽しめるようになった。
 ノタノ坂~旭山~キトラ~東山~政所コースを過去2度(平成5年と平成10年)登ったことがある。
 今回は、旭山から更に鉄塔沿いに進み「岳」から駐車地の杠葉尾集落へ降りた。
 送電線に拘った訳ではなかろうが、リーダG氏が「岳」の尾根を数回下見しガイド本に載っていない異色のルートである。
 「ヒキノ・旭山・岳」の山頂は、何れも展望のない山だが、縦走路には10箇所ほどの鉄塔がある。
 この鉄塔からの眺めが極めて良い。
 縦走路の主役は鉄塔である。
 鉄塔の名前も書かずにホーページへ載せることは頭のない魚のようなものである。
 夜遅くまで、ネット検索で調べたが探すことはできなかった。
 鈴鹿の山と谷にも書かれていない。
 登山から2日後(中電に聞いて見ようかと思った頃)、
 ふと西内正弘著の「鈴鹿のハイキング」本を見る。何と鉄塔の名前も詳しく書かれていた。
 これでホーページ作成の資料ができた。

<集合地と登山口>
 集合地は、杠葉尾町自治会館8時過ぎ集まる。
 ここは下山地でもあることから10数台の車を自治会館へ置車する。
 残りのの車へ皆が相乗りし登山口の御池林道へ向かう。
 8時35分、小又谷林道出会い広場到着。既に数台の車が留まっていた。
 8時40分駐車地出発。

<ノタノ坂>
 御池岳への玄関口。
 展望の良い尾根で危険なところも少なく積雪期も登りやすいので御池岳へ何度も登った。 
 今日は、御池道と反対の尾根へ「ヒキノ・旭山・岳」秘境の縦走コースを歩く。

<ヒキノ・旭山・岳ー文献より>
 〇ヒキノ
 語源的には引き野の可能性が高い。ゆったりとし長く尾を引く野で現在の山容をよく表している。
 〇旭山、
 案内本等には「旭山」とあるが、地元(蛭谷)の字名は、朝日山とある。
 山頂付近は二次林が繁り葦原が随所にみられ縦走路の中心的な存在である。
 〇岳、
 昔は、「山の神」が祀られていた。山岳信仰の対象で普遍的な名称である。
 「御嶽山」と同じとある。
 通常は、黄和田へ降るが今回は岳からダイレクトに杠葉尾へ下った。
 何も知らなかったので降りられたが、一言でいうなら崖から降りるイメージです。
 南の杠葉尾町から見ると鋭く天をつく突峰で山腹には岩場があり迫力のある山でした。

【御池林道・駐車地 
 早朝、太平洋側の名古屋や四日市は雨がチラチラしていたが御池林道に来ると青空も見られた。

茨川】 
 小又谷出会いから紅葉のはじままった谷道を登りノタノ坂を目指す。

ノタノ坂】
 40分ほどでノタノ坂に到着。
 途中から若い人が多い山グルプさんとご一緒した。
 登りは、ノタノ坂から御池岳へ。下りは、丁字尾根から駐車地へ戻るとのこと。
 

【R188鉄塔からの展望】  
 これから登るヒキノや旭山が見える。
下の山は、前回登った黒尾山辺り?遠くから見ると恰好いい山だなぁ。

L189鉄塔からの展望 

【P761辺りか】 

 植林と自然林と区分された尾根を登る。

【P787付近の道】 
 二次林の美しい紅葉の森は鈴鹿らしい。

ヒキノ】 

 山頂の空は抜けているが、周りは樹林に覆われ展望は効かず。

【L187鉄塔 

左、手前、L187鉄塔。奥、L186鉄塔。
 紅葉した森の上に天狗堂が顔を覗かせている。
 周囲は広くて美しい台地。鉄塔の建っている位置も景観にマッチしている。  鉄塔は、邪魔者だがまぁ許せる。
 

【L186鉄塔 
 この鉄塔からの眺めも素晴らしかった。
 ピラミダルな姿をした威風堂々とした天狗堂が見える。
 正面には、これから登る旭山や岳が迫力ある眺めだ。(トップの写真)

植林を降下する】 
 ヒキノから南へ降り、鉄塔を二つ越えた後、暗い下草のない植林を降下する。

【植林降下地点から旭山まで】 

 山腹をジグザグに急登して尾根に戻ると歩きよい道となる。紅葉した樹木の足元を見るとキノコも見受けられた。

【旭山】  
 旭山の山頂は三角点があるのみで展望はなし。ここで昼食をとる。名古屋市の某山会が追っかけてきた。
 迷ってここへ来たと話していた。

【L182号への道】 

 鞍部は、ヌタ場か。

【L182鉄塔】 

山の神峠 
 政所・黄和田・中畑・蓼畑から茶屋川へ抜ける鈴鹿の歴史ある峠。

【L180鉄塔 

L179鉄塔 
 旭山でご一緒した名古屋市の某山会が休んでいた。
 後程、岳の下りで道が分からず我グループの後方へ付:いて来たが、黄和田方向へ伸びる尾根の方が降りやすいとT氏が進言する。

R179鉄塔】 
上、日本コバの全景が見えて来た。下の道路は国道らしいがーー

【黄和田道分岐 
 標識はなかったが、鞍部から右へ降りて行くと黄和田への道。

【岳山頂 

 三角点標石は、写真を撮影している左の場所にあり。近くにキノコを見つけたが鑑定士は毒との判定。
 岳は、下から見ると八頭身の美人だが、山頂に来ると容姿(顔)も雰囲気も悪し。
 蜂や虫にやられそうなところでした。
 

【岳から杠葉尾へ下る 
 岳の先端から崖を巻いて尾根の中心部へ下降するが、ここは、降口が分かりづらい。
 

傾斜がきつく滑りやすい】 
 落石や転倒しやすいガレの荒れた急な斜面で足場に苦労する。
 Gリーダは3回ほど下見をしルートを決めたとサブから聞いた。ルート開拓に苦労されたようです。
 ここは、よほどの山好きの人しか来ない。

大岩からの展望】 
 大岩の展望地は、杠葉尾町の街並みが箱庭のように見え絶景でした。

【下山地 
 下山地の杠葉尾町自治会館駐車地。
 背景の山は登頂した「岳」の山容
 天を突く突山で迫力がある。