【山記録】
日時天候 2016年01月31日(日)・晴
山名標高 銚子ケ口(1076.8m)周回(東峰・西峰・水舟池・南峰)
山域 鈴鹿
コースタイム
自治会館・駐車地(7:19)~登山口(7:38)~H560休憩(8:25-30)~ヤセ尾根(9:23)~危険テープ(9:29)~H828休憩(9:45)~モノレール道合流(10:23)~東峰(10:38-10:50)~銚子ケ口(11:00)~中峠(11:17)~水舟の頭(11:52)~大峠昼食(12:14-58)~水舟の池(13:08-19)~西峰(13:46)~南峰(14:12-15)~銚子ケ口(14:39~東峰(14:48)~モノレール道合流(14:57)~H646m(15:45)風越林道出会(15:59)R421(16:44)自治会館駐車地(17:04)
総タイム9時間45分(休憩70分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 16.9キロメートル 累積高度差(+1655m -1582m) 
団体名等 12名 三角点(  m)

【軌跡図ー山旅改訂40000図93%縮小

【鳥瞰図 タイジヨウ北P911上空1660mから撮影 

【足跡】
<前書き>
 銚子ケ口とは、変わった名前だ。
 山容から名付けられたものとは思えない。
 山中の何処かにその形を表す地形があったものと思われる。
 銚子とは、酒のいれものか。口とは何ぞや。
 名本「鈴鹿の山と谷」に書かれている記述には、名称と実際の印象が違うので難解とある。
 著者西尾氏自身が調査した記述を紹介すると、
 「水舟の池を銚子に満々とみたされた酒とみて、佐目子谷各地からその付近を眺めて見た。
 驚いたことに大峠付近には同形の耳状のピークが林立しており、これは正しく波型をした素朴な形の銚子の口に見える。鬼坂から見ると大峠の付近は、銚子の口という」意を強くしたとある。
 三角点のある山名を、大峠といったり銚子ケ口といって見たり佐目岳というのは大まかな解釈ではなかろうか。

<銚子ケ口への登り>
 入口は、国道421号線沿いにある一般道だが最近整備されたので分かりやすい。
 隣に、数台留められる駐車場もあるが雪の壁で中に入ることができず1km先の杠葉尾町自治会館付近広場に留める。
 登山口から銚子ケ口まで200m間隔でPostが15設置されている。
 距離は、kmというになるがそんな単純な物差しでは通用しない。
 神崎川の谷筋から入り北尾根中腹を登りP778付近に来て北尾根に出る縦に長いコースである。
 後半は、奥山の域に入るが踏み跡とテープはあるので難しくはないが時間がかかる。
 登山口では、10cm位の積雪。中間部では20cm程度。
 長尾山付近、ヤセ尾根に来てアイゼンを付ける。
 二次林のピークを何度も越えモノレール道に合流すると展望が開ける。
 前は、展望の良い東峰が迫る。
 吹きさらしの斜面は、40cm位の深雪で何度もツボに嵌り苦戦しながらも東峰に到着した。
 東峰からは、大展望で長めの休憩をとる。
 ここから銚子ケ口までは近い。三角点はあるが雪の中で展望はなし。
 
<西峰~大峠~水舟の池~南峰>
 
銚子ケ口は、広大な草原帯で「東西南北」に四座の小峰が林立する。
 鈴鹿らしい二次林の美しい樹林を歩いて東峰・西峰・南峰を訪ねたが何れも展望が良い。
 特に、南峰からの眺めが気に入った。
 P1067m峰は、水舟の頭との山名が付けられていた。ここから大峠へ降りていく。
 大峠は、名前の通り広々とした鞍部で空は青天井で明るい。
 周りは、カヤトの草原帯で雰囲気はとても良い。ここで昼食をとる。
 昼食後、西方向の草原に「水舟の池」標識に従って100mほど降りていくと目的地の「水舟の池」に到着する。
 鈴鹿の中でもトップ級の大きな池である。
 青空で太陽がサンサンと照り明るい。水面を見て驚いた白っぽいのだ。
 水は、凍結し天然のアイスバーンで大スケートリンクのようになっていた。
 皆さん興奮状態で子供に帰って氷面を歩いた。
 ピッケルを持った人が氷を割って水の様子を見るが3cm位凍結していた。
 気温が低いので直ぐ凍ってしまう。何処を歩いても大丈夫だろうとの結論にいたった。
 予想もしなかった出来事に皆な大喜びで記念撮影に没頭した。

<下りは、モノレール道と風越谷林道.>
 一般道は、長いのでモノレール道を行く。
 風越谷林道口までモノレールの軌道線路が敷かれている。
 アイゼンを履き線路を掴まりながら降りる。
 ここも傾斜がきついので油断はできない。
 ようやく、風越谷林道出会に来る。
 林道も4キロと長い。R421号に50分で降りるが駐車地までまだ1キロ余りある。
 GPSの沿面距離16.9kmとハードコース。重い足を引きずって駐車地に着いた。
 疲労困憊、体力の限界の山行きでした。

登山口】 
 登山口周辺は、整備されてから間もないので新しい。
 隣に駐車場もあるが、国道から広場へ入る道路脇には凍結した雪の壁があり入れない。

【一般道を歩く 
 登山口から銚子ケ口まで200m間隔でPostが15設置されている。
 
  

標高560mで休憩】 

この辺りでアイゼンを付ける。

【ヤセ尾根に入る
 ヤセ尾根で道は荒れていて歩きにくい。
 山深い感じで踏み跡も薄い。

【危険立入禁止のテープあり】  
 危険立入のテープあり。
右へ巻いていくのが正解なのかなぁ。滑りやすいのであえてテープを潜って尾根芯を突破する。
 

上部でモノレール道と合流】 

 ピークを幾つも越えやっとモノレールが見えてきた。

【東峰】 
左、
東峰の直下に来ると視界が開け展望が開ける。この尾根筋は、吹き溜まりの深雪。
 つぼ足で歩く。
 左、東峰釈迦ケ岳や藤原岳へと伸びる鈴鹿の稜線が美しい。

【銚子口4座位置図】 

右上、
南峰。
左、
上の撮影地(西峰付近)
葦の草原で気分良し。

【銚子口】 
1076,8m銚子ケ峰。
 三角点は、雪に埋まって見えません。

上右、樹林の隙間から西南に見えた山は、タイジョウあたりか。
 

中峠】 
中峠付近。
2次林の美しい森を行く。

【水舟の頭 
左、中間部
白い山尾根の先が水舟の頭。草原帯で眺めもよし。

【大峠 
左、
水舟の頭から少し下った地点から見た大峠。
 ここで昼食をとる。

下、大峠から北谷尻谷とフナクホへの稜線。

【水舟の池 
 池の表面は、アイスバンで天然のスケートリンクになっていた。
 氷面で子供のようにハシャグKさん2人。

【西峰へバックする】 
上左、
池の東から尾根への登り返し。きつい登りでうんざり。

上右、
尾根の鞍部に出る。この上が西峰

左、
西峰からの展望。
 南峰の稜線と水舟の頭(P1067稜線の間に北谷尻谷。

【南峰】  
 深く切り込んだ谷の向こうにイブネクラシがどっしりと構える。
 昼食をとった大峠や水舟の頭などが見える
迫力ある景観である。
 銚子ケ口4座の中では一番気に入った。

【東峰に戻り下山開始】 
 東峰から下山開始。
 1日快晴で雪山を楽しんだ。
 有難うですが、長い下り道が待っている。
 疲労でつらいよ。

【モノレール道・風越谷を下る】 
 モノレールは今も使われているのか。レールの上は余りさびていない。

風越谷林道に出る 
左、
風越谷林道出会い。
 ここまでくれば一安心
後は、林道を下るだけなんだが、これが長いのよ。

【林道を1時間歩く 

林道を約50分歩いて国道421号線に出る。
駐車地まで20分。GPSの沿面距離16.9km。
長距離でとにかく疲れた。