【山記録】
日時天候 2016年02月07日(日)・晴
山名標高 御所平(852m)・ヨコネ(783.2m)
山域 鈴鹿
コースタイム
小太郎谷出会広場(8:39)~小太郎谷口(8:41)~谷ルート分岐(9:18)~谷ルート合流点(9:48)~小太郎谷源頭(10:11-14)~水無し(10:31-37)~昼食(10:52-11:46)~御所平(11:55)~ヨコネ832m(12:25)~北尾根分岐(12:34)~P780m分岐(12:46)~田村川林道:下山(13:22)~小太郎谷出会広場(14:02)
総タイム5時間23分(休憩80分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 9.5キロメートル 累積高度差(+889m -871m) 
団体名等 Gisuzuka30数名ほど

【軌跡図ー山旅40000図93%縮小】

【カシミール鳥瞰図新名神トンネル1660メートル上空から撮影 

【足跡】
<前書き>
 御所平へは、2005年5月に登ってから今回が2回目である。昔、三重県側から登った記憶がある。
 10年前は、ホームページを習い始めたばかりで未熟な作品だったが楽しかったことが蘇る。
 2005年5月、ヨコネ~かもしか高原を歩く。
 春の花イワカガミ・白ヤシオ・ミツバツツジなど山彩がいっぱいあり。
 花木は、アセビの新芽が赤味を帯び絨毯のように広がるアセビ山だった。
 御所平周辺は、笹と萱の高原帯で相似峰の仙ケ岳など南に伸びるゴツゴツした山の展望が良い。
 穏やかな丘陵地に牛がいればチロルにでもいるような雰囲気を持つ。
 一度登ったらこの山は忘れることのできない個性豊かな山である。
 御所平へのアプローチ。
 三重県側は、東側に位置するので凍結しにくい。登山道もありアプローチしやすい。
 滋賀県側は、西側に位置するので凍結しやすい。登山道もないのでヤブルートとなる。
 今回は、田村川(滋賀県側)から厳寒期の厳しい登頂である。
 リーダG氏が下見(積雪や凍結の状態を調べた結果)して決行することとなった。


<小太郎谷>
 R1号線土山町猪鼻から黒滝に入る。ここから林道を2キロほど走ったところへ車を留める。
 駐車地は、河川敷内の空き地で10台位は駐車可能である。
 駐車地から林道を300メートルほど戻り補強堤防のところから田村川を渡渉し左岸に取りつく。
 川幅は、広いが水量少なかったので渡れたが増水時の渡渉は難しい。
 水のない川原を200メートルほど歩いて下る。8時46分、小太郎谷口到着。
 左岸側に薄い踏み跡ががあり植林の谷筋を詰める。
 15分ほとで標高465メートル付近で谷を渡る。
 この先、谷は狭くなりゴルジュで小滝を巻いていく。
 長いロープを頼りに岩道を登る。滑落しやすいので要注意である。
 今日は、凍結はしていなかったので難なく通過できた。
 9時34分岩の巻き道を脱出し一本入れる。
 この先は、広い谷筋となり歩きやすい。
 P636の斜面下を過ぎると樹林の中へ入り二つの谷が交わるところで休憩。70°方向へと進む。谷が狭くなったところで北に向きを変えるとアセビが密生する。これをかき分け進むと通称「小太郎谷カール」と呼ばれるところである。この先が小太郎谷源頭10時11分着。
 
<御所平周辺>
 グミの木平からヨコネまでは、草原の丘陵地帯で展望尾根である。
 水無し辺りから見た綿向山・雨乞岳・清水の頭も気温が低く青い空に浮かんで澄んで見える。
 1月24日に登った時には大雪の綿向山文三ハゲの雪も消え雨乞岳も一部しか白くなっていない。
 水無しから5分ほど行ったコブの東斜面で早めの昼食で時間タップリある。

 草原の丘陵地帯の中心地が御所平である。
 北と西寄りに二つのコブがある。西寄りは幅が広くてゆったり三重県側の展望よし。
 北寄りに山頂名札あり。仙ケ岳を中心に左に右にゴツコヅしたアルペン的な山が見える絶景。
 何度来ても飽きることのない鈴鹿の名山だ。

<下山ルート>
 ヨコネを過ぎた次の尾根が「仙ケ岳分岐」の北尾根。ここから下る。
 今回が初めての道。
 最初、ヤセ尾根の急降下で滑りやすい地形だ。
 気温も低く風が冷たいので緊張した。
 下降地点手前に来ると、尾根筋から谷へ方向を変えるので要注意。
 ヨコネから降りるより安全なような気がした。

【駐車地 
上、
小太郎谷出会広場へ駐車する。

左、
田村川左岸側へ渡渉し小太郎谷口へと。

川幅が広いので増水したら渡渉は困難。

小太郎谷口】 
 冬場の谷ルートは、厳しい。
 リーダのG氏が下見の結果、積雪や凍結の状態は悪くないという判断で決行することとなった。

谷コースの難所・標高560m付近

谷コース・五メートル滝】 
5メートル滝を巻いていく。長いロープが設置されている。
滝画像は、緑水さん提供。
 

谷コース・岩場を巻く 

 凍結なしで難なく通過できたが、滑落要注意である。

P636の谷筋】
左、
斜面の上がP636。
この谷筋に来ると谷は広く明るい。

【谷・合流点付近で休憩  
 二つの谷が交わる付近。
 樹林に覆われて暗い。この付近は広いので間違いやすい。
 上は、アセビが群落し道が分かりにくい。そこを抜けるとカールに出る。

小太郎谷カールに出る】 

【小太郎谷源頭は、県境尾根で三重・滋賀の展望良し】 

左、カールやベンケイも見える(下・滋賀県側)。
右、鬼牙辺り(右・三重県側)。

【グミの木平】 
上左、
小太郎谷の源頭から樹林に覆われた森の急登を10分ほど上がると急に視界が開ける。
上右、
グミの木。
別名グミの木平という。
小太郎口から尾根伝いに上がったこともあり。
下、
土山町鮎河辺りの集落が見える。遠くは比良の山かなぁ

【グミの木平の上が水無し】 

水無し山頂からの展望。
左、サクラグチ・横谷山。右、御所平。
下、伊勢湾。神島も肉眼で見えた。

【標高836メートル草原帯で昼食 
上、
昼食地は、丘陵地の南側。三重県側の展望よし。

左、
新名神高速が中央に見える。奥は伊勢湾。

【御所平 
 ヨコネの鞍部から見た御所平。
山頂部は、広くて草原帯で360°の素晴らしい眺め。
 東の台地は風も当たらず休憩に最適。
 お昼は、ここににすべきだったとサブ反省のもよう。
 御所平は、周りの雰囲気が良くいつ来ても素晴らしい。
 鈴鹿の隠れ名山だ。
 道がないので訪れる人は少ない

 御所平から先は、御在所岳から仙ケ岳まで見えるパノラマ道。

標高816メートル付近の緩い草原帯】 
 雪のないのが残念だが、歩いて気持ちの良い稜線。

【ヨコネ】 
 標高832メートルのヨコネ。仙ケ岳の迫力ある山容が望める。
 前回は、田村林道からこの尾根筋を登りヨコネへ来たが、今日は奥の尾根へと進む。

【仙ケ岳との尾根分岐から林道へ下山開始】  
 仙ケ岳分岐の北尾根から田村川林道へ降りる。
 尾根筋は急降下で厳しい地形だが下降地点はヨコネから降りるより安全なような気がした。
 注意点は左の通り。

【ヤセ尾根】 

左、
ヤセ尾根。
右上、
分岐近くにある標識。
右下、
分岐。赤と白のテーあり。

【珍木】 

P780と書かれた標識付近にある珍木。一本の木から違う木が自生していた。

【標高570メートル付近で休憩 
 直進せず、左の谷道に入る。

【田村川林道へ下山 
上、降下地点。
左、降下尾根筋。
 尾根の向こう側に下山する。

【田村川林道を歩いて駐車地へ