【山記録】
日時天候 2016年05月29日(日)・晴
山名標高 サクラグチ(918.9m)・横谷山(873m)・能登ケ峰(759.7m)
山域 鈴鹿(ウグイ川流域周回)
コースタイム
林道駐車地(8:27)~砂防管理道(8:45)~草原(9:25)~サクラグチ西峰(10:28)~サクラグチ(10:42-48)~東峰(11:12)~昼食地(11:35-12:25)~横谷山(12:32)~カタコシ峠(12:58-13:05)~P752直下(14:00)~田村道分岐(14:05-10)~P696(14:20)~鹿の楽園(14:41-47)~能登ケ峰(15:08-13)~下山尾根(15:15)~うぐい川原へ下山(16:14)~林道駐車地(16:20)
総タイム8時間07分(休憩80分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 13.6キロメートル 累積高度差(+1327m -1352m) 
団体名等 Gisuzuka サクラグチ三角点

【軌跡図ー山旅40000図87%縮小

【足跡】
<前書き>
 サクラグチの山域は広大である。
 西内本によるとサクラグチの稜線は、東の大河原橋から西の鮎河にかけて5キロ近い長さとある。能登ケ峰へ周回するとなると10キロを越えるだろう。今回の山行では13キロ余(GPSによる)だった。
 サクラグチは、何処から登っても稜線までのアプローチがきつく奥深い山だ。
 登高欲のそそる山だが、無名で不遇の山とある。
 2007年12月、政子の先端から初めてサクラグチの山容を見た。野洲川ダムに落ち込んだ高度感のある峰を連ね堂々と聳えていた。
 山頂は、余りにも単調で面白くもない山なので変化を求め横谷山から能登ケ峰へと周回するのが魅力的だ。
 だが、このルートはアップダウンが厳しく長時間の山歩となるので相当な体力がいる。
 横谷山から先は、迷いやすく地図読みも必要である。
 アセビの密生地に来ると前の人が突然消えてしまいそうな地形でもある。
 Gリーダの経験談を紹介する。
 過去において「下山して来たら山仲間が1名足りず翌日探しに歩いた」こともあるとのこと。
 ウグイ河流域周回はベテラン向きといえる。

<登山レポ>
 8時過ぎ集合地の国民宿舎かもしか荘からウグイ川林道広場へと移動する。
 砂防ダム工事の関連か。周辺の広場は整備され前回(2011年)来たときとは少し様子が違っていた。
 林道沿いにある空スペースは、普通車なら20台以上は留められる。
 ウグイ川の広い河原には、白や赤のジキタリスが沢山咲き色鮮やかである。
 前回、来た時よりも花の数が多いように思った。
 鈴鹿では、見かけなかった花だが勢力が増しているようだ。

 8時30分、駐車地を出発。
 谷沿いの林道か管理道路が分からないが舗装された道を上がっていくと林道へと続く。 
 二又になるところに来て尾根が伸びている。(駐車地から15分ほど)
 この尾根の取り付き地点から登り始める。
 ヒノキの森に入ると薄い踏み跡が点在する。少し上に来ると明確になる。
 最初の200m登るのがきつい。前回は、ネットフエンス沿いに登ったが今回は草原の中を歩く。五月末なのに夏の陽射しがあたり暑いのでうんざりする。稜線近くに来ると涼風があたる。
 ここで休憩をとる。西側の展望か開け鮎川らしき集落が見えた。
 北へ向きを変え稜線まで標高差250m二次林の美しい森で雰囲気も良い。
 西峰に来る。綿向山・水無山の展望が良いが今日は霞んでいて見えづらい。

 10時42分サクラグチ到着。
 サクラグチ山頂は、植林に覆われ雰囲気悪し。不遇の山ーー遠くから眺める山だった。
 20分ほど行くと新しく「サクラグチ東峰」の山名札あり。ここから南の山脈(鹿の楽園の尾根筋)の景観が良い。
 東峰から暫く行くと崩壊地がある。前回は、ここで昼食をとった。
 崩壊地は、迫力満点で強烈な思い出がある。
 変化のある場所で期待していのたが、トップはどうやら山側を歩いて素通りしてしまった。ウム残念だ
 横谷山手前の稜線で昼食をとる。谷間から吹き上げる風は涼しい。

 12時30分横谷山到着。
 植林に覆われ雰囲気も悪し。高円山辺りから眺めると存在感があるのだろうか。この山も期待外れだ。
 近くに猪足谷へ降りていく標識あり。
 この先は、地図を見ないと間違いやすい尾根歩きとなる。
 これを抜けるとアセビの密生地が待っている。
 鹿の楽園に来てやっと癒される。ここは、何度来てもい良いところだ。
 笹の草原は、谷ウツギやサワフタギの花が見ごろだった。

 15時08分能登ケ峰到着。
 ここも高い木々に覆われている。山頂は三角点あるのみで魅力なし。
 少し戻ったところの尾根から下降する。
 80m位降りた地点で右の尾根に乗り変える。間違いやすいので要注意。

【駐車地 
 この辺は、最近ダム工事の関連で河川整備されたようだ。

【登山口 

右、林道から離れ山道に入る。

草原地帯・標高720m付近】 
左、
 斜面一帯は、伐採され草原となっている。太陽がサンサンとあたり暑い。我慢の登りだった。

下、
 上部に来ると心地よい風に癒される。下に見える集落は、土山町鮎河辺り。

稜線に出る
 森の中に入ると暑さも和らぐ。

【サクラグチ西峰P891
 西峰とは、サクラグチ西峰とのことだろう。
 西峰から綿向山と水無山が見えるが、今日はガスで見えにくかった。
 左の画像は、2011年6月に登頂したときの写真。
 

【サクラグチ】  

左、2016年の三角点標石。
中、2011年の三角点標石。
右、2011年サクラグチ山頂。
 サクラグチ山頂は、植林に覆われ雰囲気悪し。不遇の山ーー遠くから眺める山だった。
 新しい三角点標石が新鮮だった 
懐かしきアルバム。
2011.06.26撮影

政子先端から見たサクラグチ。(2010.12.05撮影。)
 政子先端からカシバートで見たサクラグチの山容。

【標高910m付近 

サクラグチ東峰P889m 

横谷山手前の崩壊地 

左、2011年画像。横谷山手前崩壊地で食。
右、2016年画像。今回は少し山寄りに歩いたのか、崩壊地は通らなかった。

【P870m付近】 

【横谷山手前で昼食 
昼食地。
谷から吹き上げる風は
心地よい。

横谷山への道】 


鈴鹿の樹林】 

横谷山】 
 横谷山山頂は、サクラグチと雰囲気は違うが極く平凡なところ。

【カタコシ峠】 
 田村川へ降りて行くと宮指路岳や仙ケ岳への道。

【カタコシ峠からP752m直下への登り】  
左、
P752直下。
13時58分着

【田村林道分岐付近で休憩】 


【P696手前の草原地】 
 前に見えているこんもりしたピークがP696。

P696】 

14時20分着。P696はヤブの中。
古びた字の消えた標識が一つあるのみ。

周辺には、白色のサワフタギ・紅色のタニウツギが多く咲いていた。

【鹿の楽園 
  コブの登りも展望が良く楽しい。
 ルート中、最高に楽しいところ。
 
 

【鹿の楽園の上に出る 
 今迄歩いてきた山並みがワイドに見える。  何と車の駐車地まで望めた。

【能登ケ峰 

能登ケ峰山頂も樹林に囲まれ三角点があるのみで平凡な山頂。

【下山開始 
 能登ケ峰から少しバックし北尾根から下降する。
 50mほど降りた広い地点で右の尾根にを乗り換える。
 間違いやすいので要注意。

【川原へ下山 
 最後は、急降下で危険なので要注意。
 河原に出ると谷間にジキタリスが沢山咲いていた。