【山記録】  
日時天候 2017年04月16日(日)
山名標高 孫太尾根から藤原岳(1145m)
山域 鈴鹿
コースタイム
大貝戸観光駐車場置車(08:45)~北勢町新町登山口(09:07)~丸山-(10:25-40)~草木(11:25-30)~多志田山(12:07-12:57)~藤原岳(13:30-40)~避難小屋(14:05-20)~八合目(14:50-15:05)~大貝戸登山口(16:10-20)~観光駐車場(16:30)
新町登山口から大貝戸登山口6時間53分(休憩90分程度含む)
距離/累積高度差 新町登山口から大貝戸登山口沿麺距離10.7 キロメートル 
累積高度差(+1188m -1189m)
 
団体名等 Gisuzuka41名 山頂直下のフクジュソウ

【軌跡図ー山旅25000図縮小76%
左、
標高図と距離表。

下、
カシバード
 

【足跡】
<前書き> 
 藤原岳といえば、花の百名山。
 著者田中澄江が、観察したコースと花と時期が何時ごろだったのか気になる。
 文献を調べると、詳しく書かれていた。
 日時は、4月20日(年代不明)天気は、日本晴。ガイ゛トは清水実氏。
 コースは、登りが聖宝寺。下りは大貝戸である。
 聖宝寺道で見た花は、アオイスミレ、エイザンスミレ、ヤブレガサ、オカタツナミソウ、オトギリソウ、オヤマボクチ、ダイコンソウ、ツルリンドウ。イチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、8合目の谷間でエンゴサク、カタクリ、アワコバイモの花は、クロユリの花に似てうつむき勝ちの白い花で石灰岩好みである。
 アワコバイモの花は、初めて見参し何よりも嬉しかった。
 ヒロハノアマナも初めとある。二枚の葉の先に青味を帯びた縞の入ったのがしゃれている。と記されている。
 大貝戸道は、リョウブやタムシバ、イヌシデ、クマシデ、チドリの木、ハナイカダ、ヤブニッケイ、コゴメウツギと木々の名をあげた。ハコベに似たヤマトグサにも興味を持たれた。最後に花の盛りに何べんもきたいと思った。と記されている。
 田中澄江さんは、やはり見るところが違う。
 自分は、何度もこのコースを歩いているが無関心で歩いていた。
 今回登った孫太尾根は、落葉樹の木が多いので尾根筋は明るい。
 聖宝寺コースより花の種類も多く見つけやすいので田中澄江さんにはぜひ孫太尾根を歩いて欲しかった。
<田中澄江女氏が感動した花> 
左、ヒロハノアマナ。10-15cm高さ。葉は根出葉で2個、幅が10-20mmと広く、中央に白線がある。花期は3-5月で、花茎の先に1個の白色の花をつける。花びらは6個、雄蕊は6個。花茎に3個のが苞あり。アマナと区別できる。(ウイキペディア)
右、アワコバイモの花。(阿波小貝母)。「絶滅危惧1B類(EN)」に指定。葉は披針形,花冠下には輪生する3枚の葉あり。その下に対生する2枚の葉あり。茎先に1個の花を下向き。花冠の中がよく見えないので観察者や撮影者泣かせ。花の形は釣鐘形で,花被片は6枚。暗紫色の網目模様があり,類種よりも濃い。葯は赤紫色~紫褐色。

【4月16日の天気図と気温】

 <登山レポ>
 数日前の天気予報とは違って4月16日は全国的に春らしい快晴となった。
 4月上旬に登頂したIサブの話では、多志田山付近から上は残雪がありフクジュソウも沢山咲いていたと聞く。
 今日の孫太尾根は、春が目覚めたかのような大地にサンサンと太陽が当たる気温は26度近くまで上がる残雪はほぼ消えていた。
 本コースは、車利用が最適である。
 今回は、西藤原駅近くの観光駐車場(料金300円)に数台を置車し、必要台数で北勢町新町登山口に向かった。
 車がない人は、多少時間はかかるが電車・バスを利用することも可能である。(下記、参照されたし)

 孫太尾根は、花の道。
 セツブンソウ、カタクリ、ヒロハノアマナ、ミノコバイモ、ミヤマカタバミ、イチリンソウ、キクサキイチゲ、ヒトリシズカ、エイザンスミレ、ヤマシャクなど咲いていた。
 急いで歩いたので沢山見逃した花もあるのではないかと考える。

 新町登山口9時過ぎ出発。
 藤原岳13時30分着。
 大貝戸登山口16時10分着。
 詳しいレポは、下記に続く。

【電車等で来た場合の路線】
三岐鉄道。
西藤原駅~伊勢治田駅

コミニュテイバス。
伊勢治田駅~北勢町新町。

いずれも運転時刻の便数が少ないので、三岐鉄道(電車)と北勢町役場(バス)に照会のこと。

【集合地の藤原岳観光駐車場】
 観光駐車場は、いなべ市立西藤原小学校の裏にあり。
80台位は留められる。
料金、300円と付近の駐車料金より安いと思う。
 ここに11台置車し必要台数に全員が乗車し新町登山口へ向かう。

【孫太尾根登山口】
左、新町登山口付近。
 墓地前にかなり広いスペースの空地あり。
 今日は、日曜日で快晴となったので多くの車が留まっていた。
 墓地の裏側へ駐車する。

【神武社殿跡】
 神武社殿跡。こんな高い所に神社があったんだ。参る人も大変だっただろう。

【標高387付近】
 最初からかなり急登。 標高387m手前で最初の休憩をとる。
 コブの上にでると北勢町の市街地が見える。
 
 これを過ぎるとやや緩やな尾根筋となりスミレやカタクリの花が見られた。
 カタクリも数カ所で見られた。
 

【道端に咲くカタクリの花】


【丸山】
 丸山に来ると気温がぐんぐんと上がり夏のような陽射しとなる。
 Kさんは、汗がにじんで顔がゆがみ苦しそう。リーダに撤退を申し出る。
 草木手前でもう1名体調悪く撤退していった。
 季節外れの暑さに体力を奪われたようだ。

【花の山道】
花の尾根。
O女史は、
「鈴鹿の山で見られる花」
ガイド本を持参し花を見るたびにブックを開いて私に説明してくれた。
 撮影に夢中で、花名を聞いても右から左へと抜けていく。
 常にドンジリで追っかけていた。
 
 

【孫太尾根の花】
    ミノコバイモ                 
                 ヒロハノアマナ                            ヒロハノアマナ
     ミヤマカタバミ                                             セツブンソウ
                             フクジュソウ

【草木】
 草木は、岩がゴツゴツした小さな平たな地で休憩には良い。
 芽を吹きだした枯れ木から山が見える
 地図を見ると治田峠へ続く山並か。

【意味深な彫刻】


標高722m11時46分、樹木に悪戯はやめよう。

【多志田山】
 12時過ぎ多志田山に到着。
 暑いながらも心地よい場所で昼食をとる。
 この先、標高差200mほどのきつい登りが眼前に見える。
 長休みをした後の急登なので動き
始めがつらいよなぁ。

【冶田峠道との分岐】
左、
上から降りて来た女性グループとエール交換。
「いせ人の山楽誌」も見てよね。


【最後のきつい登り】

【ピークは絶景】
上右、
ピークに立つと縦走してきた迫力ある孫太尾根が見え大感激だ。

左、
鈴鹿の主峰が迫る。
右に銚子と静ケ岳から竜か。
左は釈迦のように見えるがーー

【藤原岳展望の丘】
上左、
藤原岳展望の丘。東西南北が刻まれた丸い岩あり。
上右、
竜ケ岳から縦走して来た登山者と愛犬。喉が渇いたのか残雪をしきりになめていた。

左、
山仲間、御池をバックに記念撮影。

下、
土倉岳から御池岳が大きく見える。

【避難小屋への道】
 藤原岳から避難小屋へ向かう。
 この辺の大地は、緩やかな広い大草原地帯で心地よい。
 子供連れや山ガールなど多くのハイカーで賑やかでした。
 

【避難小屋】
 避難小屋に立派なトイレが昨年新設されたと聞く。
 名前も藤原山荘と昇格したようです。
 新鮮なトイレだが汚れが目立つ。
 こんなに多くの人がが利用するので汚れるのはやむ得ないが、出来たら有料にして花の百名山にふさわしいトイレであって欲しい。
 

【下山開始】
 避難小屋から九号目の斜面にフクジュソウの群生が見られた。
 数年前より花数が増えているような感じがした。
 九号目でセツブンソウ見つけたが花は小さい。。
 

【八合目】
 風もなく温かい明るい八合目は絶好の休憩地。
 春の陽だまりをいっぱい受け沢山の人が休憩していた。

【大貝戸登山口】
上左、
登山口の大貝戸神社。手前に登山届ボックスあり、鳥居を潜ると山道あり。

上右、
藤原岳登山口駐車場。
20数台駐車可能無料。
トイレ休憩所あり。

左、
大貝戸集落から見た藤原岳。