【山記録】
日時天候 2005年03月15日(火)曇り
山名標高 藤原岳(1140m)木和田尾根から登る
山域 鈴鹿
コースタイム
白瀬峠登山口(08:35)〜鉄塔R203(09:40-50)〜鉄塔R201(10:50-11:00)〜坂本谷分岐(11:25-55)〜頭陀ケ平(13:30-45)〜天狗岩(14:30-35)〜避難小屋(15:00-15)〜大貝戸登山口(16:40)
総タイム8時間10分。(休憩ロスタイム120分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離  キロメートル 累積高度差() 
人数等 7名

【軌跡図】

【足跡】
(交通状況) 
 伊勢発6時。伊勢道玉城ICから高速に乗る。
 13日に開通したばかりの関ICは、料金所がなくなり5分ほど短縮したと報道されていたが、何よりもネックになっていた亀山料金所が別の場所に移動されたので、上りも下りもスムーズに走れるようになった。名古屋側から大阪側へ向かうには、一旦亀山ICを出なければならないので、少々戸惑うかも知れないが高速道路として本来あるべきジャンクションになった。伊勢側から走るものにとっては、煩わしさが解消されたメリットは大きい。料金は変らない。
 四日市ICを下りて、国道306号で藤原町に向かう。西藤原駅と神武神社(大貝戸登山)間、僅かの距離が砂防工事のため全面通行止になつていたので、国道に戻り西野尻から次の次にある信号のない交差点(道路脇に大貝戸と書かれた標識あり)を左折れすると一直線で神武神社に来られる。
 神社の前にある駐車場へ一台車を置いて、再び国道に出て、北に向かう、10分ほどで山口に着く。集落へ入るところを左側に曲がり樹林の中へ入ると水道施設がある。その先に「白瀬峠登山口」との標識が建ている。道路上には「冷川林道通行止め」の表示がありバリケードが置かれていた。

(木和田尾)
 8時45分登山口を出発。
 我々より後からスズキジムニーで来た青年が、背中にスノーシューを担いで追い越して行く、暫く一緒に話をする。彼は白瀬峠から御池岳まで行ってまた戻ってくると行っていた。昨年3月末に来た時には、鉄塔201辺りから上で残雪があり、福寿草も所々で顔を出していた。今年もそれを期待してこの木和田尾へ来たのだ。
 昨年より2週間も早く、しかも先週末の寒波で雪が降ったのか登山口から雪がある。
 雪質は柔らかくて歩く感触も良くアイゼンなしでも大丈夫である。
 谷沿いに植林の山腹を登っていく。沢を渡り巻きながら左の尾根に取り付くのだが、尾根へ上がる分岐が分らずテープが消えた地点で上がったが、もう少し手前から上がる道があったように思う。
 尾根に出ると、鉄塔R204号が直ぐ横に見える。ピーク647(子向井山)への登りになると北に丸尾の尾根筋も見えきた。だんだんと勾配がきつくなるにつれ積雪も多くなり、登山道も凍結してきたので、ワカンまたはアイゼンを付ける。ピーク647へ来ると巨大な鉄塔が尾根に伸びており、この山の特色を表わしているかのようだ。巨大な構築物は、自然と相反するものだが、文明社会で生きている者の宿命かーーしかも今巡視路を歩いているのだから複雑な思いだ。昨年来た時は、強風が吹き荒れ電線がギシギシときしむ不気味な音色が山々に轟き恐怖さえ感じた。
 今日は、風もなく静かなので、別山にでも来ているような感じだ。鉄塔R201の下には何故か雪がなく地面が見えていた。ここからの眺めは谷間が開けて展望が良いので爽快な気分にしてくれる。ここで暫く休んでまた雪の深い樹林の中へ入っていく。地図上では、「迷い」の記号が入っているのだが、今の時期は前方の見通しが良くて何ら問題はない。
 11時20分坂本谷との分岐に着く。
 「山口バス停へ白瀬峠へ」と書かれたところで昼食。この辺りは一段と雪が深く踏み跡も薄い。直登(巡視路)するか、白瀬峠へ向かうか。いずれにしろきつい勾配のある坂をラッセルしなければ前へ進めない。初めてきたものが多いので安全を考え距離的には遠いが白瀬峠へ上がることにした。山肌を巻くようにして進むと平らな道に出る。その先は谷へ降りて行く道なのだが、急な斜面は、切りたち登山路も雪で埋まる。仲間たちは、怖くて足がすくんでしまった。
 迂回路を探したが安全に下りられるようなところもないので、尾根を上がり左に巻きながら巡視路を探すことにした。何度も足を取られそうになりながら急斜面をラッセルし道を確保し、巡視路に辿りついたが、初心者を連れて来る場所ではない。
 事前にインタネット等で山の情報を知ってから登山すべきだったことを反省させられた。
 
(頭陀ケ平) 
 13時45分標高1143メートルの頭陀ケ平に着く。伊吹山は頭の部分は隠れていたが霊仙山や御池岳の全容が見えた。頭陀ケ平北の一角から中年の男性が上がって来たので、全員の写真を撮ってもらう。「花を探しに聖宝寺から上がってきた今年は雪が多く花を見つけられなかった。
 ここへ来るまで誰にも会わずしっかりトレースを付けて来たとのこと。
 これから木和田尾を下るが、白瀬峠の下りは危険なことは承知しています。」との話をして別れる。
 藤原岳避難小屋までは、二本の足跡は続いていたが、他の人が歩いた痕跡がない。いつもなら沢山トレースがあるのだが、踏み跡の少ない山の景観は新鮮な気分にさせてくれた。花が咲いてくれるのは月末までズレそうな気配だ。

【登山口】

藤原町山口にある白瀬峠登山口。

【尾根道への取り付き】

【鉄塔201付近】

【坂本谷分岐】


【尾根下の鉄塔】
下、鉄塔から霊仙山が見えた。

深雪の難所

【頭陀ケ平】


【頭陀ケ平〜天狗岩】

トレスのない雪原は、新鮮な気持ちにさせてくれる

樹氷が張り付く。

【天狗岩】


【非難小屋への道】