【山記録】
日時天候 2005年03月20日(日)曇り
山名標高 御池岳(1241m)
山域 鈴鹿
コースタイム
小又谷出会(08:35)〜ノタノ坂(08:55-09:05)〜土倉岳(10:35-45)〜東ボタンブチ(11:30-12:15)〜奥の平(13:00)〜西ボタンブチ(13:20-30)〜丁字尾根取りつき(13:40)〜御池林道(15:50)
総タイム8時間10分(休憩タイム110分含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 キロメートル 累積高度差(+m -m) 
人数等 新ハイ31名

【軌跡図ー山旅40000図

【足跡】
<前書き> 
 数日前から気温が上がりインタネットを見ていると藤原岳6合目付近では、フクジュウソウの花が顔を出したようだ。一週間前のお山は、厳しい冬の顔をしていたので、花はまだまだ先かなぁという感じだったのだが、3〜4日前から温かい日が続いたので、山も一気に春がやってきた。
 今回、御池奥の平を歩いて鈴鹿の山々を眺めたが、白い山は、北の伊吹山・霊仙山・御池岳などが中心で、藤原岳近辺の山も残雪の山となりつつあるようだ。いざ山登りとなると一気に衣替えとはいかず、いつもと同じようにリュックに、ワカン・アイゼンを入れ、衣類も冬の装備で出発する。御池ボタンブチで昼食をしたが、春まだ遠し、冷たい風が吹きまくり長居はできなかった。
<御池岳山行録> 
 茨川林道出会いに車を駐める。
 御池林道から別れ、整備中の林道を少し歩くと「ノタノタ坂・茨川へ」と書かれた所から橋を渡りノタノ坂へ向かう。
 杉木立の中に道が続き、左斜面を折り返しながら登ると雑木の支尾根に出る。 
 ノタノ坂で休憩。この尾根をジグザグに道を上っていくと眺めの良い鉄塔が建っている。鉄塔から土倉岳尾根分岐までは巡視路を歩くが随所で展望が開ける。
 この巡視路、以前(秋)歩いたこともあるが笹のブツシュで悩まされた。
 今の時期は、何の障害もなく歩きやすい。河倉峠で小休止。昔は、伊勢と近江の交易に道があったとか。今や、確認できるようなものはなにもない。
 土倉山に来ると残雪がある。
 潅木を縫い西にある三角点を探し東に戻る。
 右側が鋭く切れ落ちているところを抜け少しくだり上りかえすと、正面に御池岳南端まで白い道が伸びている。雪山ならではの美しい光景に出会う。
 急斜面の白い道を一気に登ると頂上直下に出て、右に回り込み南端に到着。
 土倉岳が直ぐ下にあり、奥に巨大な御池岳が横たわり、左にサンヤリと天狗岳その横に君ケ畑の集落でその先は日本コバ、右に藤原岳から銚子岳へと続く主稜線が見える大展望が楽しめた。
 南端から大雪原を歩きボタンブチに向かう。
 見通しの良い丘陵を上ったり下ったりすると窪地や樹林が現れ水彩画のように美しい。
 雪のない御池岳は、笹の海で見通しも悪く景観は、今一だが、雪の御池は、大海原のように広くて圧巻だ。しかしガスが出たら方向が分らなくなってしまうだろう。
 ボタンブチで昼食。
 谷から冷たい風が吹き上げてくるので少し下がった地点に腰をおろす。ボタンブチからの眺めは、滋賀県側は天気が悪くかすんでいる、三重県側は強い風のせいかかなり見えた。40分ほど休み東ボタンブチへ向かう。
 丸山道から奥の平の大雪原を見ながら南端へ進み、突き出た岩場が東ボタンブチだ。
 ここは300度ほど開けたところで、真の谷からせり上がった崖の上にいるのではないかと推測する。前は、藤原岳の屋台骨が真の谷へ落ち込み凄い高度差で迫力がある。左に伊勢湾、右は琵琶湖南西に延々と鈴鹿山系が続く。
 東ボタンブチは、鈴鹿の(実物を見たことがないので想像でー)ミニグランドキャニオンだ。
 東ボタンブチから少し戻ったところのドリーネでシリセードを楽しむ。
 擂鉢状のドリーネは、スピードが出てセーブ利かず、着地したら体が飛び転げ回った。
 絶好のシリセードゲレンデに誰もが何度も挑戦した。残雪の御池岳奥の平は、何より静かなる大自然があり、個性豊かでソフトな山に魅了された。

【登山口】

 林道の脇に、茨川・ノタノへと言う標識のある所から入り、橋を渡る。

【ノタノ坂】

 左、ノタノ坂。この尾根をあがって行くと、右の鉄塔のあるところに出る。鉄塔からの眺め良し

【河倉峠】

右、河倉峠。
小休止するのに良い。御池が顔を出す。

【土倉岳】

潅木に覆われた土倉岳からの展望は利かない。西に一等三角点は雪に埋もれていたので、手で掘って探しあてる。

【御池岳南端への上り】

 土倉岳から、少し右へ回り下って登り返すと御池岳が見えた。この尾根上りはかなりきつい。

【御池岳南端】
 土倉岳のきつい登り終えると、素晴らしい景観が待っていた。
 直下の白い山が土倉岳と縦走路。
 銚子ケ岳、静ケ岳、竜ケ岳方面が見えます。

【東ボタンブチ】
ここはミニグランドキャニオンだ。手前から頭陀ケ平、天狗岩、藤原岳へと続く。谷底は真の谷

【奥の平】
 奥の平は、大雪原で来る人を惹き付ける。説明はいらない写真を見たら良さが分かります。

【ボタンブチ】

 冷たい風が谷から吹き上げて来る。
 三重県側は良く見えたが滋賀県側は天気か悪そうだ。
 丁字尾根の方向を見る

【丸山から東へ】

 大海原のような雪原を歩くのは本当に楽しいです。

【丁字尾根への下り】
 急降下の尾根を右方向に下りて行くが、足を滑らせて転倒者続出。 雑木が生えているので止まったが、注意しないと大怪我をする、一歩一歩慎重に下る。

【青のドリーネ】
 尻滑りを楽しむ。