【山記録】
日時天候 2005年04月24日(日)
山名標高 国見岳(1170m)・御在所ケ岳(1209.8m)
山域 鈴鹿
コースタイム
 中道付近駐車(08:00)〜中道登山口(08:10)〜負ばれ石(09:00-10)〜キレット(09:50-10:05)〜御在所山上公苑(11:10-12:15)〜御在所 三角点(12:50-13:15)〜国見山(14:00-20)〜裏道分岐(14:40)〜藤内小屋(15:50-16:00)〜中道付近駐車(16:30)
総タイム8時間30分(休憩ロスタイム90分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 キロメートル 累積高度差(+m -m) 
人数等 いせ山会9名

【軌跡図ー山旅40000図

【足跡】
<前書き>
 花の百名山「御在所岳」は、ヤシオやコブシが咲く春の季節に登るのがベスト。
 過去、「パンフレットに出ている花の御在所岳を見たい」と思いながら中道コースを数回歩いたが、天候等の巡り合わせも悪く満足出来ずにいた。
 今回の登山は、花の咲くタイミングなど天候に恵まれ春爛漫の御在所岳を楽しむことができた。

<山レポ>
 休日で快晴となった鈴鹿スカイライン沿いにある駐車場は、早朝から山へ登る人の車で賑い満車状態である。我々の車(2台)は、トンネルを抜けた所の駐車場へなんとか駐められたが、後から来た車は、国道脇へ車を並べていた。15分ほどで登山口に到着。登山口の標識に従い右の中道を行く。(左は一の谷コース)最初から急登で花崗岩のザラザラした掘割の滑りやすい道を上がって行く。
 尾根に出ると展望が開ける。一の谷の裾野に湯ノ山温泉が、空を見上ると赤いゴンドラが山上駅へと向かう。急斜面の岩肌にヤマツツジやアカヤシオが咲く。まだ満開ではないが、花に勢いがあって今頃がもっとも美しい。白ヤシオはまだ蕾だった。
 30分も上ると「負レ石」の巨岩が現る
 地蔵岩近くからヤセ尾根の大岩を乗り越していく。
 山は、ビンクや白に染まり太陽が新緑に映える。ローブウエイの白い鉄塔と山上駅を往来するゴンドラが見え花の御在所岳らしい雰囲気のある景観だ。 
 絵に書くことは可能だが、一枚の写真にするとなるとかなり難しい。
 ワイドで高低差あり、白・ピンク・グリン・アオの艶っぽい色を表現する撮影技能はない。(PCに取り込んだ写真は味けなかった)
 思い描いた景観だが、写真タイムがなく(団体の辛さ)不満足だった。
 
 キレットに来ると大停滞である。
 中高年の女性が圧倒的に多い。リーダの方が足や手の位置を指示するが、足場が定まらず(短い足?)固くなった体を解しながら鎖をコントロールするのも容易でない。危険なのでのんびり待つことにしょう。ビスタリである。
 キレットを降りるとまた急登である。岩場や木のハシゴがある。
 樹林を抜けると午後から上る国見岩と国見岳が間近に見える。岩峰帯で右側を巻いていく道が続いている。片側が切れて迫力のある岩が突き出す。
 斜面にはアカヤシオや山ツツジやコブシの蕾が脹らむ。連休には開花しそうだ。岩陰にバイカオウレンも咲いていた。遠くを見ると青い空に白い山が見えた。春は霞がかかり見えにくいのだが、ラッキなことに伊吹山の後に白山が、東よりに御岳と乗鞍岳がスッキリと見えた。
 風や雲が出れば大変危険な所なのだが余りにも天気が良いので、山の醍醐味を味わうがごとき通過した。
 富士見岩に着くと、ロープエイで来た人達がいて、大賑わいである。
 もう2時間も早ければ富士山も見えたかも知れないが、今は霞がかかり見えない。
 山上公園で昼食。
 池にはミズバショウやカタクリが咲いていた。昼食を済ませた後、三角点に向かう。
 この辺りも観光客で大賑わい。昔はスキー場のゲレンデから国見岳へ行けたが、通行できないので裏道から国見岳へ向かう。登山道に入ると急に静かになる。まだ残雪が少々残っていた。
 三角点から1時間弱で国見岳山頂に着く。先客がいてひものを焼く臭いが充満する。

 岩の上に上がると釈迦ケ岳や朝明渓谷、水唱岳など360度の大展望が広がる。
 国見岩から見る御在所岳も二つの大きな台地で形成されていることが分る。 
 再び国見峠に戻り裏道から帰るが、15時過ぎなのにこれから上って行く人がいたが、帰りは日が暮れてしまうだうと余計な心配をしながら下る。
 藤内壁を見ると一人体を岩にへばり付いて10分ほど動かない人がいたが、無事帰還できたのだろうかとても気になった。

【登山口】

 国道477号沿いにある登山口。標識に従い右の道を上る。

【負レ石】
 道のシンボル負レ石。
 何で「マケイシ」なんだと仲間に聞かれる。前の石に抱かれるように重なっているので「オバレイシ」と説明すると納得。
 岩の上に立つと湯ノ山温泉が見える。

負レ石付近に咲くアカヤシオ

下左、
鎌ケ岳。下右、
御在所岳

【大岩を越えて行く】

【地蔵岩付近】


【キレット】

 岩場の通過は三点支持が基本。足場が遠いチエンを上手く使って降りて下さい。

【国見岳を望む】

 この斜面、連休にはピンクやシロの華やかな景観になるだろう。

【遠くに白山が見えた】

【御在所山頂】

【三角点から鎌ケ岳】

【国見岳から釈迦ケ岳方面】】