【山記録】上、グミの木平
日時天候 2005年05月08日(日)・晴・気温25℃
山名標高 ヨコネ()・御所平(850m)・臼杵ケ岳(630m)
山域 鈴鹿
コースタイム
田村林道(08:45)〜ヨコネ(09:50-10;10)〜御所平(10:30)〜グミの木(10:55-11:00)〜小太郎谷頭(11:15-12:05)〜舟石(12:30)〜臼杵ケ岳(13:15-25)〜カモシカ高原(13:40-50)池之原集落(14:25)〜黒滝(15:30)
○総タイム8時間20分(休憩110分程)
距離/累積高度差
人数等

【軌跡図ー山旅40000図

【足跡】
<登山口> 
 黒滝の集落に入り右折れすると川沿いに黒滝養魚場がある。少し行った広場へ駐車する
 コースの最後が、山女原(あけんばら)から黒滝へ戻るので、黒滝養魚場付近が下山口となる。
 登山口は、約3キロ先(徒歩で約1時間)の田村川林道上流につき、広場で登山口へ向かう車に相乗させて貰い出発する。 窓を開けると河原のせせらぎの音が聞こえてくる、地道の緩い登りを進むとやがて川を渡渉する所に出る。少し高さのあるコンクリートの上を通るが、少々の雨なら腰の低い乗用車でも十分渡れる。左岸側に出た所の空き地へ車をとめ歩き始める。少し先の道は、斜面が崩れ塞がれていたのでこれを乗り越え林道を進む。谷は次第に狭くなるが、カーブを曲がると能登ケ峰から伸びる尾根(P696あたり)も見える。
 間もなく道路脇に建っている看板が見えてきた。「造林公社営林地」火の用心と書いてある。ここが登山口である。

<山レポ>
 「造林公社営林地」火の用心の所を斜めに登っていく。すぐ谷を渡り右斜面の杉林の中に疎道がかすかに残っている。
 支尾根に来ると道も消えヤブとなる。いつのまにか前は、壁のようになった急登で四つん這いになり這い上がる。木の根っ子を探しながら登る。掴むものがないと足の踏ん張りが効かずズルズル後退してしまう。
 荷物の重い者は絶対に不利である。女性から「あんたは、リュックが重いから離れていないと」とからかわれる。中腹で休憩し、上部にさしかかると山頂に向かってフエンスが張られている。
 フエンス沿いに登るとやがて切り開かれたところに出る。
 急斜面の上にヨコネが見えた。苦しかった上りからやっと解放され、何とも云えぬ嬉しさが込み上げる。重い足取りながらヨコネ山頂に着く。
 Iリーダが「林道からヨコネまで1時間10分で上がった」との話し声が聞こえてくる。
 この意味をどう解釈したら良いだろうか。自分には良く頑張ったので予定より早かったと思いたいのだがー
 山頂は、低い笹で360度の展望である。左正面は、双耳峰の仙ケ岳が迫る。仙鶏尾根から野登山、その先が伊勢平野が広がる。左に宮指路岳、鋭鋒鎌ケ岳、鈴鹿の盟主御在所岳、雨乞岳、綿向山と続いている。

 ヨコネで15分ほど展望を楽しんだ後、御所平に向かって出発する。ここからは展望の良い尾根歩き稜線は、笹と萱原がゆったりと広がる。さっきの疲れもどこへやら快適に歩く。御所平の御所平(850m)は、背の高い樹林の中に名札が付けられていた。あっけなく通り過ぎてしまった。
 水無し、斜面に馬酔木(アセビ)の赤みを帯びた新芽が絨毯のようにように広がる。馬酔木がこんなに美しいとは自分にとっては新しい発見だったその景観に魅了された。
 小太郎谷源頭で昼食。太陽がが照り木陰に座る。スキーのゲレンデのような谷は、草原のように明るくて感じが良い。ここにも馬酔木(アセビ)の新芽が美しい。上を見るとベンケイの稜線が横たわっていた。1時間弱休憩をとり出発。

 小太郎谷源頭〜臼杵ケ岳〜カモシカ高原までは、展望は所々しかないが、白ヤシオやシャクナゲも咲き彩りのある尾根道であった。

【登山口】
この看板のあるところから上る。

【急坂】

 写真で見るとさほどでもないが、傾斜がきつく掴まるところがないので踏ん張ると足を取られて苦しい上りだった。

【ヨコネ】

左、ヨコネ(832)山頂が見えた
 
 仙ケ岳が間近に見える
右、ヨコネ山頂。次のピークは、御所平。

【ヨコネから見えた山】
 遠景、雨乞岳。
 中間部は、能登ケ峰からの尾根筋。
 
 手前は、登って来た尾根筋。やっとヨコネが見えヤレヤという感じで登っている男2人。

【仙ケ岳】
 鈴鹿の南部の盟主。
 双耳峰の仙ケ岳は、ゴツゴツして険しい山容をしている。
 
 

【御所平】
上左、
小さな笹が生えた道は頂上へ導く。

上右、
平たな地に名札が木にぶら下がっている。名札がなければ、通過してしまいそう。


左、
笹と萱の御所平雰囲気が素晴らしい

【水無し】

 水無しへ見事な曲線と斜面に笹原が美しい。
 牛でも居たらここはチロルだなぁ。

【ぐみの木平】

グミの木は、左の写真の大きな木の左側です。右が拡大図です。だんだん小さくなり消えてなくなりそう。名前の謂われも少し不安になってきました。

【小太郎谷源頭】

 広々とした草原の小太郎谷源頭で昼食。アセビの新芽が赤味を帯び絨毯のように広がる。左の尾根はベンケイ。

【尾根に咲いていた花木】】

【鬼が牙】

【舟石】

 舟石付近に来るとシロヤシオが多い。シャクナゲやミツバツツジなどの花が咲いていた。

【臼杵ケ岳】

 標高697メートルの山頂です。なんでここが山頂なんだと思うほど平坦な所でした。

【かもしか高原】

 ここは東海自然歩道の案内板が建つ。
笹原の先に展望が開けている。

【山女原】

左、カモシカ高原への道。
右、安楽越との分岐。

【オニグルミ】

 路沿いにオニグルミが咲いていた。
 左、メバナ。右、オバナ。