【山記録】
日時天候 2005年05月15日(日)
山名標高 東雨乞岳(850m)・雨乞岳(1238m)
山域 鈴鹿
コースタイム
武平トンネル.(08:15)〜沢谷乗越(09:00〜09:10)〜コクイ谷出会(09:30〜09:35)〜七人山コル(10:20〜10:30)〜東雨乞岳(11:05〜11:45)〜雨乞岳(11:55〜12:20)〜東雨乞岳(12:40)〜七人山コル(13:00〜13:10)〜コクイ谷出会(14:05〜14:15)武平トンネル(15:15
総タイム 7時間(休憩等90分程度含む)
距離/累積高度差
人数等 いせ山の会9名

【足跡】
 登山口(国道477号滋賀県側の武平峠トンネル)に8時到着。
 道路を挟んで両側にある駐車場は、鎌ケ岳などへ行く車で満車に近い、我々の車もなんとか駐車することができた。
 8時15分、登山口の案内板を確認して出発する。
 登山口から少し入った所から左に道が付けられているのだが、直進してしまったので、やや幅広い山道を左に廻り込み本道に入る。直ぐ深い谷道となる。
 厳しい山岳帯の中腹に取り付けらた道は、アップダウンしながら高度を上げていく。荒れ気味の登山道は歩き辛い。大きな谷の先に御在所岳から伸びる尾根が沢谷乗越だ。
 ガイド本には、沢谷峠ともあるが峠らしき感じはしない。乗越しの方が的確のように思う。
 ここで一服していたら、中高年の人たちが次々と追い越して行く。
 先日鎌ケ岳へ登ったときは、家族連れで登山する人を沢山見かけたが、この雨乞岳には一人もいなかった。距離は長いし、谷道はハイキング道とは云えず家族向きの山ではないことは確かだ。

 沢谷乗越しを過ぎると緩い下り坂で歩きやすい。
 緑の美しい景観を楽しみながら歩く。9時30分コクイ谷との分岐に着く。
 分岐は鞍部で窪みのある平地で分岐の名札が沢山付いている。地名は、窯跡平とある。
 この先のクラ谷上流にも数箇所窯跡があったので、古くから人間が往来していたと思われる。
 沢谷峠への表示は、左側の尾根に矢印がある。右は、コクイ谷に出て神崎川となる。周回コースも選択できるが、神崎川の中を渡ること、谷からの登り返しがきつく初心者の多いメンでは、難しいと判断し取りやめる。
 
 分岐からはV字状の涸れた谷となる。
 谷の先にシャクナゲが咲いている。坂を登るとかなり近場に接す。
 周りが鮮やかなグリーンなのでピンクは引き立ち美しい。ヤシオのような豪華さはないが、気品がある。美しい写真を期待したが、撮影ポイントが悪く(真上から撮った)平凡な花に写っていた。
 尾根を越えると、崩壊した足場の悪い斜面を横切る。片側が切れたガレ場を慎重に通過する。岩で日陰になる一帯にイワカガミが花を咲かせていた。

 下るとクラ谷に入る。クラ谷は、新緑に覆われ明るく広くのどかな場所で、小さな滝もあり、水の瀬音が心地よい。窯跡もある。山師は癒しの所を選んで仕事場にしていたようだ。本日一番気に入った所と聞けば、この辺りと云いたい。
 開けた所から近場に七人山遠くに雨乞岳が顔を出す。「七人山」とは面白い名だ。
 名前の由来を聞かれるが分らない。窯師か山師か七人居たのだろうか、勝手な推測をする。
 「鈴鹿の山と谷」に記述されているだろうから家へ帰って調べることにしょう。
 谷を詰めて行くと、七人山コルに出る。水は近くまで流れていた。
 コルから左へ笹のトンネルに入る。
 背丈より深い笹で顔を上げることもままならぬ笹に悩まれる。頭を低くして20分も辛抱すると東雨乞岳の山頂に飛び出す。山頂からの展望は360度の眺め絶景である。
 笹の試練もニコニコの笑顔に変る。
 今日は風が冷たく、雲の流れが早いので、御在所岳や鎌ケ岳は見えたり消えたりと変化が激しい。少し寒いので笹の中に潜り食事を取る。
 周りにも数人の人がいるがお天気のように出入りが激しい。
 食事が済んだら早々に雨乞岳に向かう。雨乞岳への尾根道は、眺めが良い鎌ケ岳の稜線が長く谷へ落ち雄大だ。足元にはタテヤマリンドウが一帯に咲いていた。上も下も壮観な見応えのある尾根道だった。
 雨乞岳に来たら、暖かくて青空も広がるが靄がかり遠くまでスッキリ見えない。
 山頂から少し行った所に神秘的な池がある。オタマジャクシがいるとか騒いでいた。
 この池に願かけ(?)効果覿面、帰路クラ谷まで来たら雨が降ってきたので、カッパを着て帰るハメになった。

【登山口】

 武平峠滋賀県側のトンネルを出た所に駐車場があるそこから少し舗装路を歩くと右側に登山口がある

【沢谷乗越】

 沢谷峠とも呼ぶらしいが、峠らしい場所見つからず。沢谷乗越しらしきところで休憩したら、シャクナゲが咲いていた。

【コクイ谷出会】

コクイ谷出会い。
標識名は、窯跡平。前に窯の跡あり。
新緑が美しい美しい連発する。グリーンは、人の心を癒してくれる

【クラ谷への道】

の谷を渡ると、難所が待っている。
山ツツジが咲く美しい谷間。

【クラ谷】
 クラ谷入ると、水の瀬音を聞きながら、のんびり歩ける明るい谷

【七人山コル】

【東雨乞岳】
上、
シャクナゲ
とタテヤマリンドウ
左、
東雨乞岳
日本アルプスにでもいるような感じのする美しい山。鎌ケ岳や御在所岳の眺め良し天気がスッキリせず雲の流れが早い笹に潜り昼食を取る。
下、
鎌ケ岳

雨乞岳
雨乞の池。
頂上から少し行った所に雨乞い神事をした神秘的な池。