【山記録】  
日時天候 2005年09月04日(日)曇り/
山名標高 茶野(938m)大見晴(820m)・万野(775.1m)
山域 鈴鹿
コースタイム
ノガ峠(8:45)〜桜峠9:40)〜茶野(10:00〜10:10)〜滝洞谷(10:40〜10:45)〜尾根手前昼食(11:40〜12:30)〜大見晴(12:50〜55)〜万野(13:20〜13:40)〜御池林道(14:15)

タイム 5時間20分(休憩90分程度)
距離/累積高度差
人数等 iygsuzuka30数人 ミノガ峠付近へ駐車。

【軌跡図

【足跡】
 山とか岳とか付いていない茶野(938)、大見晴(820m)、万野(775.1m)へ始めて登る。
 それぞれ謂れがあるのだろう。事前に調べてから登ると良いのだが、なかなかその気にもなれない。今日も予定外のコースを歩くからである。
 リーダは、茶野からザラザラした石灰岩の急斜面から深く切り込んだ滝洞谷へと下りていく。
 谷底へ下るルートは北へと誘引されやすい。地図とコンパスを見ながら後を追う。
 今日の天候は、昨日から大型台風の接近で九州は大雨、全国的に不安定な天候である。
 三重県側は大粒の雨が降り始めていたが、鈴鹿峠を超えると「愛の土山雨はなし」午前8時多賀町役場から御池林道を走りミノガ峠手前で車を留め、仲間の車に便乗し、登山口に向かう。
 峠を超え少し下ると、凹みのある大きくカーブした地点へ車を留める。そこが茶野への登山口である。

 この道は巡視路である。
 階段のある急登ではあるが歩きやすい。鉄塔の脇を3回通り抜け、尾根から離れて山腹を歩くと間もなく鞍部に出る。ここが桜峠である。
 鈴ケ岳への分岐でもある。西側の道を尾根伝いに歩くと茶野の山頂に着く。
 山頂は、広い台地状になっていて、イブキトリカブトが沢山咲いていた。このほかヒメフウロ・カリガネソウ・ヤマシャクの実なども見られました。ここへ来る人は少ないのか、静かなる山の雰囲気。今日は曇りで視界は悪いが、鈴ケ岳が時折顔を覗かせていた。晴れていれば天狗堂・雨乞岳・綿向山等大展望が見られるのだが残念。
 
 茶野の山頂部は、カレンフェルトに覆われていている。ここから滝洞谷への急降下。ザラザラした石灰岩は足を置くだけでズルズル崩れてしまい落石を誘引させるので、大勢で歩くのはとても危険である。木の生えている方を選んでやっと危険地帯を脱し、ヤブの中に入る。右の尾根を回り込みながら南に向かって急降下する。ルートをはずしたら深い谷に迷い込んでしまう。もし、迷って尾根へ戻るとしてもこの急登を上り返すのは容易なことではない。
 リーダは、地形を見ながら、歩きやすいところを選んで最短のルートを取る。「やまたびクラブ」の二万五千の地図をプリントしてきたが、現在地がなかなか分からない。30分で谷底に下りる。谷底は約1メートル幅の水がチョロチョロと流れていた。何処から登るのだろうかと思っていたら目の前の岩を乗り越えたら踏み跡のない道が続いていた。このポイント(谷底)へ一発で到達するには、GPSを使わないと難しい。後日Kさんから歩いた軌跡図をメールで送信してらったので掲載することにしよう。
 滝洞谷は、人の気配がしない豊かな自然環境が残るまさに鈴鹿の秘境だった。
 
 ミノガ峠から大見晴への尾根まで標高差約350メートル。1時間弱で尾根に到着。少し手前の広い所で昼食後大見晴へ向かう。この尾根は踏み跡は薄いが古テープも巻れていた。
 大見晴の山頂は、石灰岩が点在する。岩の上に座ることもできるが居心地が悪い。周りは木々に囲まれてうっとしい。岩に山名が書かれているが味気ない。ここが山頂かと思うと気が抜けてしまった。
 大見晴から万野へは広い尾根となる。広い尾根は道を間違いやすいので注意。北の方向に踏み跡があるのでこれを辿る。広いコブの所で一服。ここへカメラを忘れてしまったことを万野で気がつきバツクする。
 15分ほどロスをしてしまい皆さんに迷惑をかけた。

 万野は三角点がある。山頂は切り開かれた所なので休憩には良い場所だか、ここも樹林に覆われているので視界がない。足跡を残すことにしよう。台風の影響か雨が猛烈に降ってきので、カッパを着るがまもなく小降りとなった。万野から先の道が分かりにくい。鉄塔の建つ方向へ歩く。鉄塔のところで分岐、左の道(右は大君ケ畑)をとる。荒れた道を下りて行くと御池林道(霜ケ原方面へ)に出る。ここは車を駐車した場所だった。 

【登山口】

左、登山口は、凹みのある大きくカーブした地点。
右、巡視路から見た茶野。

【桜峠】
桜峠は、三叉路。
右、ミノカ峠
上、鈴ケ岳
下、茶野

【茶野】

山頂付近。
人が来ないのか明るくて静かな雰囲気は最高に良かった。

【茶野から見えた山】】
鈴ケ岳。
山頂部は雲の中残念。
茶野山頂より南東方面。
天狗堂が見える

【茶野に咲いていた花】

【茶野から滝洞谷へ】
 谷へ下りて行く途中に見えた南方向の山。
 良く分からないが、滝谷山だろうか。

【滝洞谷】


【大見晴】