【山記録】
日時天候 2006年02月05日(日)豪雪
山名標高 能登ケ峰(759.1m)
山域 鈴鹿
コースタイム
鮎河(8:45)〜登山口(9:30)〜能登ケ峰(10:45)〜鹿の楽園(11:20)〜P696鞍部(11:45-12:35)〜P758(13:25)〜ウグイ川林道(14:05)〜鮎河(14:45)
総タイム 6時間(休憩ロスタイム60分程度含む)
距離/累積高度差
人数等 iygsuzuka

【足跡】
 昨晩からの冷え込みで、1号線鈴鹿トンネル付近に来ると、片側二車線の道路が両端は雪に埋まり実質1.5車線しか走れない。
 トンネルを抜け滋賀県側に入ると一段と厳しい。早朝(午前7時前)の道路は、凍てつき何処でスリツプするか分からない状態である。(来るまでにスリップして動かない車も見受けた)、チエンは取り付けず、時速30キロ程度に押さえ長い下り坂を慎重に走る。
 猪鼻で県道507号に入り大河原へ向かう。1号線よりも一段と雪量が多い。道路の真中を走らないと怖いが、鈴鹿峠の下りより気が楽であった。しかし、黒河を抜けると通る車もなく積雪も多く大河原まで行けるのかどうか不安になって来た。幸いにも前からバスがやって来たので、通行できることが分かり安堵した。

 7時30分「かもしか荘」へ到着。
 雪は依然としてしんしんと降っている。かもしか荘で温かいコーヒを呑んで15分位経って駐車場に戻りエンジンを始動する。アクセルを踏み込むとギジギシという異音がしたので足回りを点検する。何とタイヤと泥除けの間に雪が張り付き空間がないことから摩擦を起こしていたのだ。金具で凍った雪を落とし発進する。駐車場には40pほどの積雪があり、今朝一番に停めたので、深雪の中に突っ込んだのかいけなかったようだ。

 鮎河まで戻り、橋の袂の河川公園へ駐車する。雨なら中止だが、小雪がしんしんと降る中、鮎河の流れに沿って公園を出発、能登ケ峰林道を奥へと入る。雪は、昨晩積もったのか柔らかくて膝下あたりまで雪はあるが、ワカンを使うこともなく歩ける。
 単調な林道歩きも、白い道になると趣きが変り楽しい道に変化する。ラッセルも坂道ともなると長くは続かない。トップを交替しながら橋の袂に来る。河川公園から45分で登山口に到着。

 谷筋から尾根に出るこの道は、昔の地形図に出ているが今は通る人もいないとKさんは言っていた。暫く歩くと道らしきものは消え、植林のきつい上りが続く。尾根に出ると踏み跡もあり歩きやすい。山頂手前のピークを急登し回り込むように登っていくと能登ケ峰山頂に着く。
 
 山頂は、植林の中にあり展望なし。三角点は雪の中に埋まっていた。
 山頂名札の横に「鹿の楽園」への表示がある。表示に従い山頂から東へ緩く降りると、二次林となる。雪の下の木はアセビのようだ。雪がドカンと乗っていかにも冬山の様相である。
 樹氷のトンネルを括ると、鹿の楽園の看板立つ。草原のような広い美しい光景が目の前に展開する。ここからP696までは小さなコブを数回越していくが、見事な造形美が次から次えと現れる。

 鹿の楽園は、人間の楽園でもあった。
 だが、雪が降り続き今日は寒くて手足が冷える。5分も止まっていたら寒くていられないだろう。カメラを取り出すのに苦労させられる。雪が降っているので写真には最悪である。こんな日にはデジカメの出番だ。なんとか写っていた。
 なお、P758からの下る道はない。北尾根から西方向に乗り換えへウグイ川林道へ下りたが、途中崖のトラバース・ヤセ尾根が続くので転倒・滑落に要注意である。
鹿の楽園に雪が舞う、頬を撫でる風は痛いほど冷たかった。

【登山口と下山口】

左、能登ケ峰林道の登山口
右、ウグイ川林道へ下山する。

【能登ケ峰までは、昔の地形図にある道を行くがーー】

【能登ケ峰山頂】

平坦な地に標識あり。
標識がないと山頂が分からない。

【樹氷の尾根を歩く】

【鹿の楽園入口付近】
 厳寒の「鹿の楽園」、寒くて手足は冷え体の動きを止めずにはいられなかった。ここへ来るまでが厳しい。楽園にほど遠い。

【鹿の楽園前半】

鹿の楽園後半】
左、
鞍部から見た鹿の楽園

【P696への上り道】

P696

P696付近に来ると樹氷のトンネル

【P696下る鞍部で昼食】

【P758手前から】

下、手前に五所平。
奥に仙ケ岳が一瞬見えた。
仙ケ岳拡大