【山記録】
日時天候 2006年10月15日(日)快晴
山名標高 御池岳(1160m)
山域 鈴鹿
コースタイム
コグルミ谷出会(08:32)~長命水(09:03-08)~県境尾根(10:15)~日本庭園(10:50-11:40)~丸池(11:50-12:30)~元池(12:40-13:00)~幻の池(13:35-45)~カタクリ峠(13:53-14:00)~コグルミ谷出会(14:45)
総タイム6時間13分
距離/累積高度差
人数等 suzukaTリーダ16 ボタンブチから天狗堂

【足跡
<コグルミ谷口> 
 今日は、朝から雲一つない秋空が広がる。絶好の登山日和で気分もすがすがしい。
 午前8時過ぎコグルミ谷手前の駐車場へ到着する。既に何台かの車が留まっているが、数台何とか留められるスペースがあった。
 駐車場から国道を歩いてコグルミ谷口へ向かう
 前にいた中年男性、山の急斜面に付けられた鉄ハシゴを一人上って行く。ハシゴの先にある尾根は、カタクリ峠へ伸びており御池岳か藤原岳方面へ行くバリルートである。
 我々は、この尾根を下ることにしていたが、P801手前で左の尾根に入ってしまったので、タテ谷付近で本道へ出て下山した。
 このカタクリ峠へ向かう尾根は、二次林の明るい森に覆われ歩いて楽しいところだった。

<ルート説明>
 Tリーダから登山ルートの説明を聞く。
 上りは、冬山コースを登り県境尾根に出て池の平中央部で昼食。
 その後、丸池から西の淵を歩いて元池へそこから鈴北岳の県境尾根からカタクリ峠へ出て尾根を一気に下り駐車場付近へ戻るとのこと。
 地図を広げてルートを追う。
 標高700メートル付近から等高線の幅が極端に狭いのが気になる。
 以前登ったことのある者から、ここはきついよとの一言に頷く。
 説明が終わるといよいよ出発である。
 コグルミ谷出会を8時32分出発。長命水へ9時到着した。
 長命水から少し先にあ三角形をした大岩のところで、本道と別れ右の尾根に進路をかえる。
 幅広い尾根は踏み跡がなく歩きやすいところを適当に進む。右側に振るとタテ谷へ落ち込んでいるとのこと。二次林の美しい斜面は下草がなくゲレンデのように明るい。足元は、花崗岩が屑れた岩で滑りやすい。
 木の根っ子も少なく踏ん張りが効かない。四つん這いで歩くと二歩進んで一歩後退する。
 このような斜面は、体力と歩行技術が伴わないと前進もままならぬ。100メートルも進むと心臓が悲鳴をあげる。前と後ろを歩く者の差はどんどん広がる。
 体力や技術の劣るものは、あせりは禁物。ゆっくり歩くことが最も重要である。無理をすると事故やバテの原因になるからである。剛のリーダは、後方を確認しながら前進する。
 標高1000メートル付近に来ると緩い道となり気分も落ち着く。
 山のオアシスのようなコバに来て大休憩。  
 水分を補給し、果物を頂くとやっと山の体になじんできた。国土地理院の地形図を広げ歩いた道の軌跡を仲間と確認しあう。
  この先は、黄葉んだ森の中に入り1148付近の県境尾根を目指す。
 森の中に入ると、秋の色彩を帯びた樹木に柔らかい陽射しが眩しい。
 動物が自由に歩きまわった獣道を進む。ここは、何とも言いようのない美しい自然があった。苦しかった登りもこの光景を見て一挙に癒された。

<池巡り> 
 登山口から1時間45分で県境尾根に着く。
 県境尾根から少し入ったところにある幻の池へ南方向へ下り真の池を見て日本庭園に到着。
 ここで昼食。低い笹に覆われ大きな擂り鉢状の地形で眺めがよい北方向に鈴北岳がに見える。丸山から鈴北岳へ行く本道の近くにあり、こんな素敵なところがあるとは以外だった。
 それにしてもこんな大きな笹の窪地が出来たのだろう。元は大きな池で水の流れが変化し出来たものだろうか。家へ帰ってから「鈴鹿の山と谷」を見たが記載がなし。

 昼食を済ませ隣にいたAさんから、
 「御池岳の探索で有名な近藤郁夫氏が書いたテープルランドの地図」を見せてもらう。
 私も、池の存在を知りたくて参加した一人です。
 東のテーブルランドは、池を数回歩いた。しかし、水が涸れた池なので実感がなかった。西の池を(鈴北岳道を除く)見たのは、今回が初めてーー。
 Aさんの話では、
 テープルランドは地形が複雑で迷いやすい。同じようなところをぐるぐる廻り「今、自分は何処を歩いているのだろうか」という体験もした。ガスは要注意との事。
、池に関して「鈴鹿の山と谷」には次のように書かれていた。
 御池岳の山頂部は大別して三つの性格の異なる部分から成り立っている。その第一は鈴北岳から日本庭園と呼ばれる一帯で、現在知られている小池の大部分がここにある、御池岳の池は現存するもので四つ数えられる。
 元池(幅18m水深40cm)
 真の池(幅15m水深80cm)
 北池(幅12m水深15cm)
 御花池(幅10m水深20cm)
 一年中水があるのは元池と真の池の二つである。

【駐車地付近

左、斜面に鉄ハシゴがかけられている。中年男性が上っていった。
右、駐車地付近。

朝日があたるコグルミ谷】
 国道から見たコグルミ谷左の尾根は、標高801m地点へと伸びているのだろうか。

標高1000m付近でやっと緩くなる】

今まで苦しかった登りから解放され大自然の懐に癒される。

県境尾根から池の平へ】


真の池】

【日本庭園

日本庭園で昼食をとる。

ボタンブチから天狗堂方面】