【山記録】
日時天候 2006年11月05日(日)
山名標高 雨乞岳(1238m)
山域 鈴鹿
コースタイム
藤切谷出会駐車地(08:25)~桜地蔵(09:15)~杉峠・奥の畑谷分岐(09:45-52)~奥の畑(10:23-33)~奥の畑谷峠(11:40)~雨乞岳(12:20)~西雨乞岳(12:30-13:20)~向山鉱山跡(14:15-25)~藤切り林道(14:35)~桜地蔵(15:35-40)~藤切谷出会駐車地(16:25)
総タイム8時間00分(休憩90分程度含む)
距離/累積高度差
人数等 iygsuzuka20数名 向山鉱山跡標識

【足跡】
<登山口> 
 奥の畑谷から雨乞岳へ登るのは、今回が三度目である。
 今日は、風もなく空は真っ青な秋空である。集合場所の藤切谷林道出会(標高400メートル)付近は既に紅葉していて絶好の登山日となった。
 午前8時25分駐車地を出発。
 参加者は20人ほど。単調な長い林道歩きも、山人の情報などを聞くと話が尽きず退屈はしない。
 桜地蔵を過ぎるとようやく林道も終点で鉄橋を渡ると山道とな.り千種街道「杉峠へ」の標識も出てくる。
 幾度か支流を渡るが、やや狭いところにローブも張られている。本流を丸太橋で渡って、登山道が左へ折れるところが、奥の畑谷登山口である。「←杉峠・雨乞」という標識もあり。こ
 こを右折れ、奥の畑谷へ向かう。

<奥の畑>
 谷を渡り左岸に出て谷沿いに進むと踏み跡は薄い。右岸に出て森を抜けると明るい草原に出た。  昔、焼畑で農作をしていた跡と思われる。
 草地の中は、シダが群生し地表を覆う。上部に来るとイハイガ岳らしき山も見え気分も良いところで休憩。近くに小滝があり、その直ぐ下にサワグルミの大木がある。
 その容姿はこの地の主のようだ。
 下草のない道は、落ち葉が厚みを増し踏み跡も消えてなくなる。
 二次林は、黄色や赤色で歩いて気持ちが良い。谷を詰めていくとやがて谷が細くなり左に西尾根が迫ると窯跡がある。谷のどん詰めで右の笹尾根をとり20分ほど登る奥の畑峠に出る。(谷のどん尻を詰め真っ直ぐ進むと雨乞岳へ直登)

<奥の畑峠>
 奥の畑峠は、鈴鹿でトップクラスの絶景である。
 迫力ある清水の頭と雨乞岳が眼前に迫る。
 雨乞岳へ今年の3月(雪解け)に来たときは、白く化粧した清楚な感じであったが、今日は赤や黄色の厚化粧である。同じ山とは思えない七変化の顔をしていた。
 奥の畑峠から雨乞岳へ、笹の海をゆっくり歩く。
 鈴鹿の山々の殆ど展望できる尾根道であった
 雨乞山頂池を左の笹原の中に入る。深い笹の中を北西方向へ進むと西雨乞岳。西尾根が現れた辺り(背の低い笹原)で昼食。
 13時20分西尾根を下山。
 10分ほど下った先端のキレたところ谷の向にカクレグラ・タイジョウが目の前に見える。
 東に杉峠が小さく人が動いているのがどうにか見えた。この眺めは雄大で新発見だった。

<向山鉱山跡> 
 西に向かって急降下する。
 この付近の紅葉も今が見ごろで色が何とも艶やかである。
 少し緩くなったところで、尾根が二つになり右の尾根を下りていくと鉱山跡である。コンクリートの残骸がある。少し下ったところに住居跡らしきスペースが所々で見受けられた。
 杉峠道に出て、大シデの紅葉道も見ごたえがあった。

【駐車地と桜地蔵】

左、藤切谷林道の駐車地。
右、林道を40分も歩くと桜地蔵に到着する。

【千草越道から奥の畑谷へ】


【紅葉の奥の畑谷】

 美しき谷に水がながれ、秋らしい風情ある景観。

【下草のない道】

谷沿いに登っていく。
下草のない美しい斜面。

【奥の畑跡で休憩】

昔、焼畑で農作をしていた跡と思われる。草地の中は、シダが群生し地表を覆う。上部に来るとイハイガ岳らしき山も見える。

奥の畑サワグルミの大木】

近くに小滝があり、その直ぐ下にサワグルミの大木がある。その容姿はこの地の主のようだ。

【窯跡の先は迷いやすい】

 この標識は、本来あるべきところに戻した。迷わずに奥の畑峠へ来られるように移動した。

【奥の畑峠に出る】
上、
雨乞岳

中、
清水の頭。

下、
仙ケ岳方面。

【南雨乞岳へ向かう】
 笹を掻き分けて登る。

【南雨乞岳】

 南雨乞岳から鎌ケ岳・御在所岳の眺めが素晴らしい。鎌は、谷底から上まで見えるので迫力がある。

【西雨乞岳】

西尾根の笹原で昼食。
西尾根。
キレたところからカクレグラ・タイジョウの大展望です。この景観は初めて見た。

【西尾根を急降下し鉱山跡に出る】

【鉱山跡から千草街道へ出る】

 千種街道分岐地点にある標向山鉱山への標識。

【千種街道】

 大シデの大木。
 千草街道も紅葉のみちだった。