【山記録】 
日時天候 2017年12月03日(日)快晴
山名標高 奥の畑谷から・雨乞岳(1237.7m)
山域 鈴鹿
コースタイム
鳴野橋(8:33)~桜地蔵(9:13)~奥の畑分岐(9:45-9:50)~サワグルミ大木(10:20-30)奥の畑谷源流部(11:05)~尾根上に出る(11:36)~南雨乞岳(12:00)~雨乞岳(12:20)~西雨乞岳(12:30-13:35)~窯跡(13:45-14:00)~千種道合流点(14:40-15:00)~大シテ(15:05)非難小屋(15:15-25)~鳴野橋(16:10)
●総タイム7時間37分(休憩90分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 13.6キロメートル 累積高度差(+1110m -1018m) 
団体名等 Gisuzuka40名

【軌跡ー山旅12500図
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【足跡】
<登山口> 
 集合場所の鳴野橋から見た尾根の斜面は、朝日に染まる。
 初冬の温かい日差しは、絶好の登山日和である。
 集合時間(午前8時30分)、リーダが参加者の点呼をと.る。
 午前8時33分フジキリ谷林道口を出発する。参加者は40人。
 単調な長い林道歩きも、仲間の情報など話を聞きながら歩むと退屈はしない。
 40分ほどで桜地蔵に到着。7分余休憩をとる。
 少し先にある鉄橋を渡ると山道とな.り千種街道「杉峠へ」の標識も出てくる。
 幾度か支流を渡るが、やや狭いところにローブも張られている。
 本流を丸太橋で渡って(登山道が)左へ折れたところが分岐あり。ここが、奥の畑谷登山口である。
 「←杉峠・雨乞」という標識もあり。ここを右折れ、奥の畑谷へ向かう。
 今回、カメラの撮影モードがズレ(一部分において)撮影に失敗した
 山仲間のK・I・T・Aさんから写真を送信していただき何とかHP完成しました。有難うご゛さいました。
 
<奥の畑谷から雨乞岳直登尾根を行く>
 千種道と別れ奥の畑谷に入る。
 谷を渡り左岸に出て谷沿いに進むと踏み跡は薄い。右岸に出て森を抜けると明るい草原に出た。
 昔、この地は焼畑で農作をしていた跡である。
 草地の中は、シダが群生し地表を覆う。上部に来るとイハイガ岳らしきらしき山も見える。
 気分の良いところで休憩。近くに小滝があり、その直ぐ下にサワグルミの大木がある。
 その容姿は、この地の主のようだ。
 下草のない道は、落ち葉が厚みを増し踏み跡も消えている。
 二次林は、木の葉を落とし枯れ木となり見通しが良い。
 谷を詰めていくとやがて谷が細くなり左に西尾根が迫ると窯跡がある。
 谷のどん尻を詰め真っ直ぐ進むと雨乞岳への直登尾根である。
 右に進むと谷のどん詰めとなり、奥の畑峠に出る谷道で何度か登ったことがある。
 今回は、雨乞岳への直登尾根を初めて登る。
 谷のどん詰めから稜線に出るまでは標高差100m余と低いが距離は短く勾配はきつい。
 直登尾根の足元は、背の低い笹で比較的安定しているが木に捉まりながら息を整え頑張った。
 この急登で前後が離れ1名が膝痛で遅れた。

<西雨乞岳からゲキ下りの急登尾根に手こずる>
 西雨乞岳から10分ほどで雨乞北西展望台到着。
 タイジョウやカクレグラが大きく見える。背景に大きな日本コバの山容が見え印象に残る。
 登山道に戻ると茶碗を伏せたような広い笹の草原を下る。
 南を見ると、きつかった雨乞直登尾根が見えた。
 "凄い勾配だ"あれを登って来たのか。ーー苦しかったことも忘れ感動した。
 背景には、清水の頭から伸びる大峠~綿向山の山岳景観。これまた大迫力だった。
 二次林の枯れ木の森に入るとだんだん先細りとなりやがて窯跡に到着する。
 窯跡は、平たい小コバとなっている。
 ここからの下山は、トラバースして向山鉱山跡へ降りていく谷道と尾根筋を下る道とがある。
 何れも千種道へ出る。10年前、双方の道を歩いたことはあるが記憶は薄い。
 リーダ下見の結果、尾根ルートに決定。
 国土地理院の地図を見ると、一か所ガレ場はあるが等高線は広くさほど厳しいとも思えない。
 実態は、荒れぎの尾根で滑りやすい。
 バランスがとりにくいので杖は持たない方が良い。
 木に捉まりながらのゲキ下りでした。
 転倒しやすいので、安全登山なら登り道の方が良いかと思う。
【駐車地】
上、
集合のフジキリ谷林道口。

左、
鳴野橋。

【桜地蔵尊で最初の休憩】
 桜地蔵は、由来不明。  大正時代鉱山の隆盛を願って鉱山経営者がお堂を奉納。
「あかね地蔵」と呼ばれた

 明治後期に栄えた御池鉱山の名残りと説明書きあり。

【奥の谷道分岐】
上、
千種街道を行く。

左、
奥の畑道と千種道との分岐。
 奥の畑谷へは、右道をとる。

下、
奥の畑口付近。

右、奥の畑谷を行く管理人。(K氏撮影)

【奥の畑谷に入り、サワぐるみの大木を目指す】
上、
奥の畑谷は名前の通り、耕作地跡なので広くて明るい。
 清流が流れ枯れた樹林の晩秋は味わいがある。正面に稜線が見える。

左、
サワグルミの大木(下)。その前で休憩。

【奥の畑谷源流に来る】
 奥の畑谷を詰める。
 千種街道分岐から奥の畑谷源流まで1時間15分かかった。
 雨乞岳直登尾根をとる。 ここからきつい登りがはじまる。

【尾根直登】
 源頭から清水の頭・雨乞稜線へ出るには谷筋と尾根筋を行くヤブルートあり。 今回は、尾根ルートを行く。足元は、短い笹で踏ん張りはきくが勾配はきつく木に掴まりながら息を整え頑張る
下、上部に来るとイハイガ岳らしき山が見える。

【稜線に出る】

【南雨乞岳】
上、
南雨乞岳への登山道には、霜柱あり。雪は解けていた。

左、
南雨乞岳から見た御在所岳と鎌ケ岳。

【笹を漕ぐ】
左、
南雨乞から見た雨乞岳。

下、
 雨乞岳からの縦走路は、首辺りまであり笹があり歩きにくかった。
 数年前来たときは、腹辺りであったように思うがーー。

【雨乞岳】
 山頂には、単独男性と 
若き男女ペア合計3人いた。
 若きペアは、杉峠へ降りて行った。若き単独男性は武平峠へ戻ると話していた。

【緩やかで平たな西雨乞岳
上、
昼食地の西雨乞岳。

中、記念撮影地。、

下、
上の所から集合写真。

【雨乞北西展望台】
上、
展望台。

左、
登山道から10mほど上にある。

下、
展望台から
ダイジヨウの山脈が見えた。

【急登の尾根筋が見える】
左、
奥の畑谷源頭から伸びる尾根筋が見える。あの尾根を登ったのか感激デス。

下、
大峠~イハイガ岳~綿向山縦走路。

【炭焼コバ】
上、
最初は、広い尾根で歩きやすかったが、--

左、
炭焼き跡。
以前は、右の鉱山跡への谷ルートを歩いた。
今回は、
左の尾根ルートを行く。

激下りの尾根筋

急斜面で余裕のポースをとるOさんまさに山女だ
左、
激下りでバランスをとるのに苦労する。
下りは、滑落しやすくてとても危険だ。

【激下りの尾根】

左、
ここまで来れば安心。

【千種街道に出る】

下、大シデの大木。