【山記録】 
日時天候 2018年04月01日(日)晴れ  
山名標高 霊仙山最高峰(1094m)
山域 鈴鹿
コースタイム
あけん原(08:45)~行者コバ(09:40)~笹峠(10:15-30)~近江展望台(11:15)~福寿草楽園昼食(11:35-12:50)~霊仙山最高峰(13:20-30)~岩の峰(13:40)~白谷林道(14:37-42)~滝谷(15:00)~重谷出会(15:35)~権現谷林道(16:40)~あけん原(17:15)
総タイム08時間45分(昼休憩・ロスタイム等100分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離13.9 キロメートル 累積高度差(+1163m -1151m) 
団体名等 Gisuzuka45名    福寿草

軌跡ログ

【鳥瞰図】

【標高・グラフ】

【足跡】 
 <初めに>
 集合地は、多賀町久徳の野鳥公園。
 そこから9台車に分乗し登山口のアケン原(権現谷口)に
来る。
 8時45分アケン原出発。
 アケン原から行者コバまでは、等高線の狭い(標高差400mほど)直登である。
 ここで、体力を使うと先が長いので中半でバテるとーーリーダからの注意事項があった。
 参加人数45名。大勢の参加となったのでどなになることやら。
 その結果、リーダが心配した通りとなった。
 数人が、遅れ体調不良で引き返す人も出た

<上手山・行者コバ・オオジャレの頭>
 アケン原から行者コバまでは凄い急登である。
 心臓破りの丘で耐えるしかない。(初心者向きではない)
 その先(笹峠まで)も、登りの連続で体力を要す。
 行者コバは、灌木に覆われたゆとりの台地で絶好の休憩地。
 灌木の間から南東に大きく展望が見えた。
 左にリョウシの屹立した山塊が険しい山壁を権現谷に落とす。その奥にコザトがある。
、この先は苔むした石灰岩がゴロゴロして歩きにくい。
 オオジャレの頭付近から権現谷が見える深く切りこまれたV字谷を形成している。
 眼下に素晴らしい渓谷見えた。何か身震いがするような神秘的な気配を感じる。     
 
 
<笹峠>
 名前にはふさわしくない峠である。
 笹は、消え休憩に最適地。山のパラダイスとなる。
 昔を知る者にとっては、良いのやら悪いのやら。
 今や「昔の名前で出ています」になってしまった。

<近江展望台>
 ここも登山者が多いので道が固まりつつある。
 この急登は、上から見ても下から見ても絶景なので癒される。
 昔は、花街道で楽しんだがーー 今や、花は消えつつあり見つけるにも大勢でないと難しい。

<西南尾根>
 カレフェントの岩尾根であるが、踏み跡がしっかり付いているので歩きやすくなった。
 環境の変化で、草木や花が少なくなり広大な草原のような大地となり自由に闊歩できる。
 広いカルスト大地、何処を歩いても展望が良く山歩きの醍醐味を感じる。
 近辺では、こんなスケールの大きい山は見当たらない。
 心配は、花木が生育していないことである。枯れ木が多いのが現状である。
 皇室にも献上した名花福寿草も減少が著しい。
 このままではなくなってしまいそうな気がしてならない。
 大自然に逆らうことはできないが、次世代にはどのように変わっていくのだろうか。
 目の前にある伊吹山が日本百名山である。
 霊仙山は、海底から隆起した山である。他の山と違った何かを秘めている。
 もう少し背が高ければ、百名山の中でも上位にランクされてもよい山と私は思う。
 
<霊仙山最高峰と岩の峰>
 三角点峰や伊吹山の展望が良い。
 今日も多くの登山者で賑わっていた。
 直下に、岩の峰が見える。
 小三角形をした岩峰である。
 前方には、谷山、ソノド、リョウシ、コザトが見える。
 上を仰ぐと最高峰や西南尾根が堂々としている。
 ここから白谷林道へ下る。
 下り道は、テープもなくルートが分かりにくいので間違いやすい。
 岩山で、浮石が多くて危険である。
 岩の峰から100m降下は、経験者向きである。
 大人数で行動するのは、避けた方が良い。

<滝谷/重谷/行者谷>
 滝谷は、大崩れてはしているが、テープはしつかりついている。
 水かなければ危険ではない変化に飛んだ谷でそれなりに楽しい。
 滝谷流部に来ると手入れされた植林の平地が存在した
 重谷出会いへ行くルートは、
 植林の暗い道だが崩壊した作業小屋を過ぎると荒廃した林道を歩く。
 ここは、石岳とリョウシとの谷間である。
 重谷出会いから先は行者谷となる。
 行者谷には、水は流れていない。伏流となって岩の下を落ちているのだろう。
 固いい岩歩きは(比較的長いので)疲れるが、谷間は明るくて変化があり楽しくもある。
 厳しいところは、入口付近一か所(現在は、ロープなし)。
 上がら見ると怖い感じがするが、岩のホルドを間違わなければ初心者でもクリアーできる。
 

<権現谷>
 河内元行者窟」の橋が行者谷への入口。ここが登山口ということになる。
 行者窟へは、一度入ったことがある。鎖を持ち約10メートル位這い上がった記憶がある。
 権現谷、切り立った渓谷に付けられた道はさぞ難工事を思わせる。
 春は花が咲き変化があり歩いて楽しい。
 花の百名山の著者田中澄江が取材したことで知られている。

 斜面には、春の花が咲き楽しめた。
 リーダは久しぶりにカモシカと対面したと興奮気味に話していた。

 なお、下記写真は山仲間のIさん・Uさん・Nさん・Aさんが送信していただいたものを使用しました

【あけん原から登る】
 登山口付近に駐車する。民家の裏が登山口

【最初から急登の連続
登山口から行者コバまで等高線の狭い直登(標高差400mほど)である。
 道は、(ある程度締まっているので)踏ん張りがきくので助かる。

【春の目覚めヒトリシズカが顔を出した】
 ゴロゴロした大岩を抜けると広い斜面となる。

【上手山付近で休憩】
上、
上手山に来ると勾配も多少緩くなり広い台地で休憩。
左、
奥が上手山

下、
行者コバからの展望。
この画像は、Aさん(宇治市)から提供いただきました。

【オオジャレの頭】
上、
石灰岩がゴツゴツとしたオオジャレの頭。
 スミレがひっそり咲いていた。

左、鍋尻山

下、
鍋尻の稜線の向うに三国岳や烏帽子岳が見える。

【笹峠】
笹峠。
 笹が密生して頃は、ルートが分かりにくかったがー
 
 この画像は、Nさん(木津川市)から提供されたもの。

【近江展望台への急斜面】
 この急登は、上から見ても下から見ても絶景なので癒される。
 道は、しっかりと固められているので歩きやすくなった。 昔は、花街道で楽しんだがーー 今や、花は消え見つけにくいのが残念である。

近江展望台
上左、
テッペンが近江展望台

上右、
展望台から琵琶湖方面


左、
近江展望台
はカレンフェルトの岩尾根。
 西南尾根の絶景か望める。

【福寿草の楽園で昼食】
上、
昼食地の福寿草。
 以前、池周辺には足の踏み場もないほど福寿草が咲いていた。今は、激減している。

左、
秘れた場所に咲く福寿草。
 昔、皇室に献上されたことのある霊仙山の福寿草。
 花に気品があり優雅だ。

【西南尾根】
 西南尾根は、背の高い笹や草木がなくなり高原地見たいな風景に変わったので展望は極めてよい

下、
この画像はUさん(伊賀市)から提供されたもの。

【霊仙山最高点】
上、
霊仙最高点には、登山者で大賑わい。

左、
希望者のみ
で伊吹山を背景に撮る

下、
三角点峰にも大勢登っているのが見える。

【岩の峰】
上左 、
Aさん(宇治市)から提供されたもの。右端が管理人。
上右、
テッペンには境界石のような石碑あり。バンザイポーズをとるサブリータI氏。
左、
浮石の多い岩の峰尾根。下りは、要注意。

【岩の峰尾根は、道なき道のゲキ下り】
岩の峰から100メートル下る斜面がとても危険地帯。

左、予定ルート。
右、今回歩いたルート。
 予定よりやや左寄りに歩いたのであちこちで落石の音がしてとても危険でした。
テープなどなし。下りは、ルート選定が難しい。
上、
サブから何度も「落石注意」の声がかかる。 浮石が多くて避けるのは、難しいが何とか白谷林道に無事降りることができた。

左、
ここで、白谷林道を離れ滝谷へ向かう。

【滝谷へ】
滝谷。
カレンフェルトの石がゴゴロしている。水のない沢下りは、変化があって面白い谷でした。

【重谷出会いへ向かう】
上、
暗い谷間の道を進む。
 この辺は、奥深い谷の中に作業小屋の跡。

左、
林道は荒れ放題で倒木多し。

下、
重谷出会いで休憩。
 この先は行者谷。

【行者谷】
行者谷。
水のない大小の石灰岩を超えていく。コンパスの短い人は不利。
 権現谷近くには大石があり。昔は、ロープかあったのでスイスイに降りられたが、今はなし。大勢いたので時間を要した
 

【権現谷】
 花の百名山著者田中澄江が取材に歩いた道です。
 花も多く見られた。
 ここから30分余で駐車地のアケン原に到着した。 

【権現谷ほか花彩々】
      ダンコウバイ                 キバナノアマナ                ハシリドコロ
        アブラチャン                     オニシバり
     ヤマルリソウ                       キケマン                 スハマソウ
       フサザクラ                       イカリソウ            ヒトリシズカ
 YAMAPのぶたの活動日誌(2018.04.01)