国土地理院25000図・軌跡ログ

動画

【山記録】   
日時天候 2021年11月14日(日) ・晴れ  
山名標高 アミダケ峰(645m)・向山(675m)
山域 鈴鹿
コースタイム
屏風南方駐車場(08:30)~桃原(09;08-15)~尾根鉄塔休憩(10:00-05)~アミダケ峰(10:22)~向山(10:55)~杉峠(11:10-17~東方丘陵地(11:35-昼食12:30)~P657南(12:45)~昼食地(13:00)~下降地点13:21)~桂の巨木(14:05-12)~向之倉(14:20)~屏風南方駐車場(14:45)

総タイム6時間15分(休憩タイム80分程度含む)
距離/累積高度差 沿麺距離 10.5キロメートル/高低差( m)/累積高度差(5m ) 
団体名等 関西ハイク後藤例会39名    杉峠の地蔵さん

足跡
<山レポ>
 登山口は、廃村の桃原。県道屏風南方駐車場から40ほど要した。
 芹川左岸に標高約350メートルに広い台地がある。ここが桃原である。
 本日は、里の秋祭り「収穫祭」の日である。
 関係者が準備中。柿やゴボウが展示されていた。柿は、かなり安い。

 現在は10戸程度。建物は、古さを感じない。「風通し展望も」良い。  
 高原的な環境は、避暑をかねた帰村者もいるとか。スキー場として利用されたこともあったとのこと。
 縄文時代から自給自足をしていたとか。元禄時代には366人もいた。
 近江と伊勢が交易していた頃。
 人は、鈴鹿の山を生活の場として自然と共生してきた。
 今だ、多くの謎があるとか。
 現在、桃原城跡には鉄塔が立つ。この辺が中心地であろう。堀跡などと思われる窪地もあり。
 最大の謎は、何でこんな深い山に城を建てなければならなかったのか。
 登山コースに出てくる「向ノ倉・向山・桃原」に関する記述も興味深い。
 
 本日は、秋晴れ。燃えるよう紅葉に覆われた楽しい山歩きであった。
 中でも素晴らしかったのは、昼食後歩いたP657付近の周回路である。
 P657付近は、広い丘陵地で自然林の美しい大地で赤や黄色に染まる。
 昔は、(人工物の痕跡あり)こんな厳しいところで畑をしていたかと思うと驚愕である。
 それらを知って歩くと別の楽しみ方がある。
 消えかかった古道(多くの集落と集落が結ばれていた道)があり。
 歴史の遺物を探すには、じっくり単独で歩いて見たい気持ちにさせられた。
 低山ながら奥深いところにあるので、ここまで来る登山者は少ない。
 地r図コンパスは、当然必要。広い丘陵地は、同じような景観で目標物は見当たらない。
 現在地を確認するには、GPSがないと迷いそうな地形である。
 杉峠から向之倉への下り道は、急斜面。ロープはなし滑りやすい。下りは、要注意である。
 
<アミダ峰>
 アミダの山頂には、二つの大杉がありその袂に石仏がある。
 謎の石仏は、興味深い。
 この石仏関して「脇ケ畑史」によると
 「朝日あたり夕日あたりいけておくぞよ黄金の鳥を」と唄われている。
 里人は、この阿弥陀峯が「黄金の鳥」の埋められた場所と噂さされている。
 アミダ峰一帯は、城跡で広い丘陵地で分かりにくい。今回は、通らなかったがアミダ峰二峰と三峰とある。

<向山>
 向山(670メートル)。
 杉峠の西のピークを言う。仙人の命名らしき名。
 登っておもしろい山でなく展望もない。北面の急斜面は迫力がある。
 著者(西尾寿一)の推測によると、向山という名は、一ピークではなく一連の山地に対して呼ばれる性格のもの。
 つまり向山は「杉峠から河内宮前に至る長大な山稜ではないか」との説である。

<向ノ倉(むかいのくら)>
 向山の北麓、尾根の中腹に流されまいと必死にしがみつくような小さな山村がある。
 芹川沿いの県道からもこの上部に村があるとは信じられないほどの山地である。
 耕地を持たずもっぱら薪灰の生産にたよっていたので離村を早めた。
 村の環境立地条件は、脇ケ畑、霊仙地区を通じて最も悪条件であった。
 江戸末期には人口142人昭和44年に廃村となった。
 杉峠に向かう道は、谷道と登り尾があり途中で合流している。
 このうち「登り尾」は、現在も良好な状態が保たれ西方の展望も優れている。(鈴鹿の山と谷記述)

【動画】
 

【野鳥公園から屏風岩駐車地に移動
殆どの人が、マスクを付けコロナ対策をして出発する。

【日吉神社お参り゜】

【桃原、今日は収穫祭゜】
桃原、本日は収穫祭で関係者が準備をしていた。
干し柿1袋150えんと
町で買うより安い。
ゴボウは、収穫中で買えませんでした。
残念。


下、桃原から向之倉まで古道が通じている。我々は、桃原集落の外れから鉄塔下の仏ケ尾を登っていく。

仏ケ尾登る】
上、
仏ケ尾、花崗岩の大岩がある。
後続待ちで調整。。


広い鉄塔に来て休憩をとる。

下、
急登の斜面を上がる。

【アミダケ峰】
上、
P645。
広い丘陵地でどこがピークが分かりません。

左、
大杉の根元に地蔵さんあり。
歴史の足音が聞こえてくるる。

下、
「桃原城跡」イセ愛山会の古い標識あり。イセ愛山会は、主に三重県のヤブ山を歩いていたが高齢化で解散。いせ人の山楽誌も元会員の1人でした。

【アミダ峰二峰・三峰の鞍部は雰囲気良し】

【アミダ峰三峰北・地図上、展望良しと書かれている場所からの撮影】

【向倉越】
左、
桃原越
と向山中間にあるピーク

下、
向之倉越。
向之倉と桃原を結ぶ古道を跨ぎ向山へ。

向山への道
上、
向山へ向かう南斜面。
紅葉で明るい斜面に出る。この先が向山だ。

左、
向山。平凡な山。
標識を探したが見当たらず。
K氏が曰く。
東南方向にある
P659へ行って見たいと名古屋のTさんを探していたがーー
GPSがないと迷いそうなピークなのにそれマジ。

下、
杉峠と地蔵

【P627~P657への尾根筋は、紅葉が見ごろでした】

広い大地の斜面。
地形が複雑で分かりにくい。
GPSか、地図とコンパスがないと迷いやすい。

【昼食地、】

左、
昼食地。

上と下、
昼食地付近。
ここは、広いくて緩やかな斜面。
紅葉が、みごろでした。

【昼食後、紅葉の丘陵地散策】
奥のP657を目指し丘陵地を行く。
耕作地の跡とか。


【ドリネ付近を行く】

【昼食地に戻り点呼をとる】

下草が紅葉した大地。昔は、耕作地と思われる。

左、
復路、リーダが点検をとる。
 1名、途中から引き返したとの報告あり。

下、
昼食をとった付近の紅葉の大地。
背景は鍋尻山。

【コース中の難所→杉峠北尾根から激下り】
本日一番の難所。
斜度30度位あるでしょうか。
バランスを上手くとらないと滑りやすい。雨が降れば危険なところだ。
安全に降りるにはロープが欲しい。

【向之倉にお堂あり】

向之倉に降りて来るとお堂あり。歴史の重みを感じる。
いつ頃建てられたのだろうか。
何とか、持ちこたえている。
下、桃原へ通じる古道はあるが荒れている。

【井戸神社とカツラの巨木】

【向之倉
上、
向之倉の廃家

左、
芹川を渡る。

下、
駐車場に戻る。

【秋の植物】

昼食後の集合写真