2019年03月31日(日)/晴 | |
●コース出会広場〜木出し道〜平岩駅〜朝熊ケ岳〜山上公苑〜金剛證寺〜朝熊峠〜出会広場 ●タイム 09時30分ー14時10分 ●雑記 朝熊山には、戦前東洋一と云われたケーブルカーがありました。 朝熊山鉄道鋼索線は、75年(大正14年完成〜昭和19年廃止)も経ちかなり荒れてはいますがケープル跡を歩くことは可能 です。 平岩駅〜朝熊駅まで全長1078m、高低差415mです。 今まで、何度か歩いたことはありますが、 花の多いところなので日本一・東洋一という事も知らずに歩いていました。 今回、ネット情報から「東洋一」と云われる事柄を知りました。 それは、第一隧道の勾配のことである。 最長勾配652%の区間が存在。(652%とは、水平距離100cmに対し652cm上昇する。角度に換算すると32度となる) 第一隧道を抜けると、更に急勾配となる。150m先に第二隧道の坑口が見えている。 ここは、美しい曲線を描く路盤でスキージャンプの滑走路かと思えるような光景ーーー?。 第二隧道を抜ければ日本一の勾配区間へ向けた最後の上り坂を越えると朝熊駅が待っている。 この駅のテラスに立つと壮観な眺めだ。「うっひょお」だ。 大正時代に造られたケーブルカー跡。堅牢する地盤は、撤去も転用も困難な巨大異物となっている。 この朝熊山鉄道鋼索線は、平岩駅から歩いても1時間余です。 一般路の朝熊ケ岳22町道、10町橋下から容易に行けますので挑戦して見てください。 春は、虫のいる季節になるのでスパッツ・手袋・鎌・ヘットライト等必携。 <注意事項> 数年前登山した時の朝熊駅周辺は、立ち入り禁止で金網の柵があり中に入ることができなかった。 現在は、金網の柵はあるが開き戸で鍵はかかっていない。立ち入り禁止の看板もなくなっていた。 柵の横からも何とか入れるので管理がなされていないようにも見える。 朝熊駅とその上にあるテラスは老朽化がひどい。 コンクリート剥がれ薄くなっているので何時底が抜けるか分からない状態となっている。 テラスの上に展望台もあるので少し大回りになるが上の展望台へ行くのがお勧めである。 朝熊駅は、眺める程度で近寄らない方か良い。 |
【国土地理院25000図軌跡ログ】 |
【出会広場へ駐車】 |
出会いの広場。 さくらは満開近い。しだれ桜は、蕾膨む程度 |
【木出し道から入る】 |
上 四町手前で木出し道をいくと明治37年「むごん道」の標石 あり。 左、 当時の祠。 下、 石垣沿いに歩いて平岩駅へ。 |
【平岩駅】 |
上左、 少し上から見た平岩駅があった周辺の景観。 (ネット借用) 上右、 平岩駅プラトホーム。 左、 平岩駅周辺には、数軒の家が建つ 下、 平岩駅周辺から、朝熊ケ岳が望める。 |
【ケーブル跡】 |
序盤にて結構な急勾配。序盤がきついと中盤から終盤にかけて更にきつくなる |
【十町橋】 |
十町橋。 朝熊登山鉄道の置き土産、当時の絵葉書にも存在したとある。 高低差、平岩駅から橋まで+150m。 十町橋から朝熊駅まで+250m強ある。 |
【第一隧道北口】 |
十町橋から見えている。 抗門は、良好な状態で残存している。 第一隧道手前は広い。ここは上下線が交差するため複線となつている。 |
【第一隧道南口】 |
長さ50mほどだが仰ぎ見るような迫力があり格好良い。 こんなトンネル見たことがない。 |
【第二隧道北口】 |
北口の校門も余り痛んでいない。 |
【勾配東洋一】 |
第一隧道を抜け第二隧道が見えている。これが東洋一と云われる652%の急勾配。 見る人によっては、スキー場のジャンプ台のような景観だね。 |
【ケーブル線から見た朝熊駅】 |
凄い急勾配の先には朝熊駅が見える。 通常の駅は、安全のため最後は緩くなっているのが常識とか。ここは落ちたら大ケがをする |
【朝熊山上駅】 |
駅舎の上がテラスとなり展望台。老朽化がひどい。 いつ壊れてもおかしくない現況である。 |
【朝熊駅上にあるテラス】 |
テラスからの眺めは絶景だわ。 コンクリートが剥がれて危険な状態である。 一人でも赤信号と思え。 |
【テラスからの展望】 |
朝熊ケ岳随一の眺め。以前は立ち入り禁止でこられなかったが、今は立て看板もなく。管理はどうなっているんだろう。? |
【テラスからの展望】 |
前は、障害物がないので伊勢湾までストレートの眺めです。 |
【テラスから朝熊ケ岳を望む】 |
ケープルで来た昔人もさぞ感激したことだろう。 |
【昭和初期、一番賑わった街道】 |
栄枯盛衰世の習い。 廃墟の遺物。 |
【金剛訟寺への道→犬の家】 |
犬の家。 ご主人さんが亡くなってから元気がない。 今日は、一匹だけ吠えてくれた。 |