【足跡】 | |
日時・天候 | 2010年8月1日(日)曇り・2日(月)曇り・3日(火)曇り/晴・4日(水)晴 |
山名 | 千枚岳(2880m)・丸山岳(3032.m)・小赤石岳・(3081m)・赤石岳(3120m) |
荒川三山→悪沢岳(3141.m)・中岳(3083.2m)・前岳(3068m) | |
山域 | 南アルプス(静岡県) |
人数 | 関西ハイクK氏と2人 |
標高差・距離 | 累積標高差 m・距離 km |
行程・タイム | (1日)→椹島駐車場(13:30)ー専用バスー椹島ロッヂ(14:25泊) (2日)→椹島ロッヂ(5:40)〜滝見橋(6:00)〜林道出会(7:40-7:50)〜小石下(8:15-8:30)〜清水平 (9:25-9:35)蕨段(10:30-10:40)〜展望台・昼食(10:52-11:20)〜P2413(11:50-12:00)〜駒鳥池(12:35-12:45)〜千枚小屋(13:30) (3日)→千枚小屋(5:08)〜千枚岳(6:22-6:40)〜j丸山・朝食(7:43-8:05)〜悪沢岳(8:50-9::00)〜中岳非難小屋(10:25-10:35)〜中岳分岐(1050)〜中岳(11:10)〜分岐へ戻る(11:20)〜荒川小屋(12:30-13:10)〜大聖寺平(13:45)〜ダマシ平(14:10)〜P3030(14:55)〜小赤石岳(15:15)〜分岐(15:30)〜赤石岳(16:10)〜赤石非難小屋(16:20) (4日)→赤石非難小屋(4:45)〜赤石岳(4:50-5:10)〜分岐(5:25)〜水場(5:45-5:53)〜朝食(6:20-6:35)-富士見平(7:15-7:25)〜赤石小屋(7:55-8:15)〜樺段(9:40-9:50)-林道交差(10:50-1055)〜椹島(10:55)-昼食ーバス出発12:30〜駐車場 (13:45) ●総タイム 1日→50分、2日→7時間50分、3日→9時間00分、4日→6時間05分 |
難易度 | 体力度★★★★★ 難易度★★★(ガイド本による) |
【軌跡図】 |
【8月1日(日)】 |
7時、東名阪亀山IC出発。 伊勢湾高速に入り豊田JCで東名高速に入る。 東名阪高速に入ると、畑薙第一ダムまでのルートを検討する。 一番近い藤枝市から国道を走る予定が、カーナビの案内に従い、静岡市よりの県道27号線を走ることにした。 途中、燃料が不足してきたのでガソリン店を探す。 日曜日なので休んでいる店もある。市街地を離れると人が住んでいてもガソリン店がないことが分かっ。 沿道で井川に一軒あると聞いたので、エアコンも付けずエコに徹しアップダウンの多い長い山道を走る。井川ダムを過ぎ集落に入るとスタンドが見えヤレヤレ何とか持ちこたえた。 静岡から畑薙第一ダム付近にある東海フオレスト駐車場まで3時間位かかった。 藤岡市から国道に入る道は、途中山崩れで道が塞がれ「通行止め」で引き返し、県道27号を走ってきたと山で出会った人に聞いた。 駐車場は、2/3以上留まっている。 バス乗車地の前には、テント張りの受付がある。 住所゜氏名、行動計画などを書き一人3000円支払うと領収書をくれる。椹島ロッジへ宿泊すると3000円は戻してくれるとのこと。 14時、臨時バスが2台出るたことになった。整理番号は40台なので後のバスに乗車する。 舗装された山道をくねくねと上っていくと通せんぼの遮断器がある。管理人が一人いる。運転手が降り記帳すると紐の遮断器が降り発車オーライである。 大井川の上流へと進む。 間もなく大吊橋に来ると一時停車のサービスをしてくれる。この橋を渡ると茶臼岳への登山口があるとのこと。1時間ほどで椹島ロッジに着いた。 ロッジの中に入る。 宿泊申込書を書いて提出すると、送迎バス(往)の料金を精算してくれる。複も使えるので領収書は失わないようにとのこと。 1泊2食で8000円、個室は2000円プラス。お風呂もあり食事の内容もそう悪くはない。 テレビはBSのみ見える。 気温は体感で27度くらいで蒸し暑かった。 |
【Let'sgo椹島ロッジ】 | |
東海フォレストの大駐車場 | 1時間で椹島ロッジ前に到着 |
駐車場前は、リムジンバス発車地 | ロビーにある動物の剥製 |
長さ日本一の吊橋 | 荒川三山・赤石岳登山への出発は、ここから始まる |
【8月2日(月)】 |
4時30分起床。天気は曇り視界悪し。 5時朝食をとる。 外に出るとさわやかな風が吹いて心地よい。 椹島ロッジ5時40分発。 標高差1700メートル。 7時間余り。上りばかりの急登に挑む。樹林の中を登るので風がないと蒸し暑い。 暑さ対策を怠るとバテて動けなくなるだろう。 十分な水とポカリなどスポーツドリンクは必携。 服装も半パン,Tシャツでも歩けるが、上へ行くと寒いので長袖シャッ・長ズホン・を余分に持たないといけないので荷物が重くなる。自己の体力で判断するしかない。 己の荷物は10キロ余りだった。 |
【滝見橋】 |
橋の真ん中辺りから滝を撮影。 |
【登山道と林道が交差する】 |
【小石平】 |
【清水平】 |
椹島から登り一方の急坂をi3時間弱歩く。 樹林の中は、30度近い。風もなくムンムンする暑さで大汗を掻き体力の消耗は激しい。 ポカリとAMINOBAITALをこまめに飲む。やっぱり冷たい水が一番。 上から流れ落ちる水をボトルに補給する。 近くに清水平らと云う標識もあるが、ここは清水谷といった方が分かりよい。林道が上にできたので登山道を付け替えたのではないかと勝手に想像する。 |
【蕨段】 |
平坦な地に来る。 周囲は明治40年頃伐根された古株には苔が生えかろうじて存在する。 今は、その古株が自生し幹の白い大木(ダケカンバと思う)が育っている。 東海パルプ鰹蒲Lの山と聞く。 当時、こんな厳しい山奥まで、来ること事態が大変だったろうにーー。 人力と馬力しかない時代、木出しをどのにしたのだろうか。 近くに「(千枚小屋)3時間、椹島3時間」という標識あり。 時間的には丁度半分ということか。 |
【駒鳥池】 |
眠りから覚めたような何とも神秘的な池。 周りのコケがそれを物語っている。 一人でいたら怖いくらい静かな雰囲気がある。 バイケソウが咲いていた |
【千枚小屋】 |
前日は、凄く混んでいたが、今日はそれほどでもないらしい。 8人の部屋割りのところ6人で泊まれた。 トイレは、100メートルほど下ったところにあり、水場もトイレの横にある 17時30分夕食をすませ、テラスで関東から単独で来た山男と山談義をする。 周辺はガスで視界悪し。晴れていれば荒川三山の景観が楽しめるとか。 20時に寝る。 23時頃、トイレに行くと雨が降っていた。 ヘッドランプを付け「傘と長靴」をはいてトイレへ向かう。 二階部屋は、40人位寝ていたのに「歯ぎしり・いびき」も聞こえず不思議なくらい静かな一夜だった。 |
千枚小屋は、数年前に火事で焼失し、現在はプレハブハウスが建っている。 近く再建するため静岡県に事務申請をしているとスタッフは話していた。 |
【小屋付近に咲いていた花】 | |||
クルマユリ シナノキンバイ | |||
カラマツソウ イブキトラノオ タカネグンナイフウロ |
【8月3日(火)】 |
8月3日4時過ぎ起床。天気は小雨。
朝食は、弁当を作ってもらい途中で食べることにした。 5時、受付で弁当をもらう。 カッパを着て出発する準備をしていたら財布がなく、や探しをする。なんとカツパの下ズボンに落ちていた。慌てることもないのにお粗末だった。 暫く歩くと雨は止みカッパを脱ぐ。 気温は体感15℃くらい、暑くもなく寒くもなし。 千枚岳から赤石岳非難小屋までは、3000mクラスの山を幾つも越えて行かねばならず、アップダウンが大きくて持久力がいる。 千枚岳から赤石岳まで花が百花繚乱していた。 湿っぽい空気が漂う稜線歩きで花は生き生きとしていた。 小赤石岳に来て、天気が回復してきた。 遠くの山々が見え始めた。 景観は、一変し気分は晴れやかになる。 山が余りにも大きくて身震いするほどだつた。 南アルプスは、体力がないと行けないことも肌で感じる。 |
【千枚岳登山道に咲いていた花】 |
【千枚岳登山道に咲いていた花】 |
【千枚岳】 |
千枚岳から荒川三山の巨大な山容を期待していたが、ガスで視界なし。 晴れていれば、富士山、鳳凰三山、白峰三山、赤石岳、聖岳上河内岳の大展望も見られるのだが、 |
【千枚岳から丸山へ花の岩尾根を行く】 |
【千枚岳周辺の花】 |
【花の岩尾根】 |
【丸山に到着。何時も近くにいた元気なスリーガールズ】 |
【岩の峰を越えて悪沢岳へ】 |
【悪沢岳周辺に咲く花】 |
ハクサンイチゲ ヒメヨツバシオガマ ミヤマクロユリ |
過酷な環境に耐え花は小さく色は濃い。 花弁は、露に濡れ瑞々しい。 これほど多くの花が一度に咲いたのを見たのは初めて感激デシタ。 縦走路に咲いていた花は、日本一美しいと思った。 |
【中岳への道】 |
上、縦走路。 左、中岳への登坂路。。 |
左、中岳。 右、避難小屋 |
【分岐から見た前岳】 |
【前岳で出会った花と鳥】 |
チシマギキョウ ハクサンチドリ クロユリ |
タカネヤハズハハコ イワヒバリ |
【前岳分岐から下るとお花畑が広がる。シナノキンバイとイチゲの大群落】 |
神戸から単独で来た愛想の良い女性とツーショットで撮る。 |
【荒川小屋で昼食。背景は中岳】 |
【大聖寺平】 |
【ダマシ平】 |
【小赤石岳】 |
【小赤石岳山頂から見た赤石岳。その大きさに圧倒される。あそこまで本当に行けるの】 |
【尾根道に雷鳥がいた】 |
【赤石岳と非難小屋】 |
深田久弥(百名山の著書)は、赤石岳山頂のことを次の言葉で絶賛している。 赤石岳のそれほど立派なものはない。 それは実におおらかな風貌を備えている。広々としているがただの緩慢ではなく、キリッとした緊まりがある。これほど寛容と威厳を兼ねそなえた頂上はほかにあるまい。 |
非難小屋、立派な小屋でびっくり。建物も頑丈に出来ている。 昨日は、混んでいたと思われる。 分岐のところに下の小屋へ行くようにと張り紙がされていた。 本日は、定員並みの人が泊まっていた。 展望が素晴らしいので、この小屋は人気がありそう。 |
8月4日(水) |
夜中にトイレに行ったら満天の星が見えた。明日は晴になること間違いなしと確信した。
4時起床。予想どおり快晴だった。 逸る気持ちを抑えながら出発の準備をする。 4時45分、非難小屋を出る。ヘッドランプを付けなくても月明かりで十分、山頂には5分程度で着く。既に10人ほどの人が待機している。 東から少し右に富士山が見える。かなり下の方まで裾野が広がっている。今まで富士見登山で丹沢の山に登ったが、今日の富士は最高にすばらしかった。 東の方向がだんだんと真っ赤になりやがて日が差してきた。何度見てもこの光景は、神秘的である。 壮大な宇宙の営みが今日も始まった。 ちっぽけな人間、自然と頭が下がる。拍手と歓声が赤石岳にあがった。 手前には、聖岳・光岳・兎岳に柔らかい太陽が照る。モ.ルゲンロードのショウが始まる。 農鳥岳や鳳凰三山仙丈岳も近い。遠くは、乗鞍岳・穂高・槍ケ岳などが見えた。 |
【赤石岳からの日の出】 |
【赤石岳から朝焼けの富士山に大感動】 |
【聖岳も目の前に】 |
【北アの槍・穂高も見えた】 |
【電光石火月光仮面のごとく山美女現る】 |
【下山路・小赤石岳分岐から見た赤石岳】 |
【富士見台から見た荒川・中岳と悪沢岳】 |
【富士見台から見た富士山】 |
【赤石小屋】 |
分岐から赤石小屋まで2時間半で降りてきた。 管理人が休んでいる人にお茶を出してくれた。 飲み放題、水も豊富にあり無料と書いてある。 小屋の中を覗くときれいに掃除がしてある。 管理人が、とても親切でサービス良し。 もし、何時か来ることがあればこの小屋に泊まりたいなぁと思った。 小屋の前で写真を撮ろうとしている二人の女性。 「日差しが強すぎか、電池切れか」。写真撮るのにお困りの様子ーー。 じゃ、私のカメラでホームページで見てよと撮影しました。 下のおじさんとは、千枚小屋でもご一緒しました。 南アの山や、道路事情などいろいろと教えてもらいました。 |
【赤石小屋】 |
【山旅を終えて】 |
関西方面から登山基地の椹島へ行くのはとても遠い。 車でないと無駄が多すぎる。だが、長い危険な山道を走るので1人ではとても疲れる。3人程度行くのが理想である。 今回の山旅では、椹島ロッジに泊まり山小屋で2泊した。 最終日(8月4日)は、11時に椹島ロッジへ下山。 その日の夜(22時)、自宅に帰ることができた。 交通機関の場合は、1日余分にかかる。この差は大きい。 椹島は、ミニ上高地のような雰囲気がある。 お風呂などもあり登山基地としての役割は大きい。 今回の山行き、二日目に雨が降ったので千枚岳からの大展望がみられなかったのが残念だった。 次の事項が印象に残った。 @お花。 千枚小屋から赤石小屋まで百花繚乱、その数の多さに吃驚仰天した。 花弁が水滴にぬれ瑞々しい。こんな花に巡りあえるのは滅多にない。花の写真は、失敗が多いので数 多く撮るしかない。 A赤石岳。 ・夕闇から翌朝まで快晴、素晴らしい天体ショウに大満足。こんなチャンスは再び来ることはないだろう ・富士山の裾野まで長時間見られた。 ・場所によっては優しく見えたり厳しく見えたり強烈な個性を持った赤石岳。名山の代名詞となりうる。こ の山が一番好きになった。 |