【山記録】
 山頂に建つ絵図標識
日時・天候   2010年11月4日(木) 快晴
山名・標高 蓼科山(2530m) 日本百名山
山域  長野県蓼科
コース・タイム  親湯(8:40)〜竜源橋P(9:00)〜登山口(9:20)P1935(10:00)〜P2113(10:30)蓼科山(12:30-13:30)蓼科荘(14:00)〜天祥寺原(15:10)〜竜源橋(16::10)
総タイム7時間30分
距離/累積高度差  総距離9.4キロ/高度差m (+1869m -1810m)
難易度  体力度★★ 難易度★★(ガイド本による)
人数 単独

軌跡山旅25000図81%縮小】
左、
2010.11.4現在の国土地理院25000図




左、2014.10.22現在の国土地理院25000図

2010年にはあった標高2113.3の三角点は消えてい.る。
 地震等で山の一部が削られた訳でもないのにーー お堅いお役所(国土地理院)なのに何だか変だぞ。

【鳥瞰図ー丸山2138mから撮影】

【足跡】
 11月4日から2泊3日で蓼科へ妻と二人の山旅にでかけた。
 大陸から高気圧が張り出し全国的に3日間とも良いお天気が続いた。

 <11月4日>
 車で自宅8時出発。14時過ぎ蓼科到着。
 R299号で標高2127mの麦草峠へ向かう
 蓼科から麦草峠への道は別名メルヘン街道とも呼ばれる。
 燃え盛る紅葉の道は、まさにメルヘンの舞台であった。
 麦草峠付近に来ると道路もやや凍結気味であるが、ドライブには支障はない。
 千駄刈自然学校前で停車する。
 学校は既に閉鎖中、中に入ると紅葉したカラマツ林の向こうに薄白く化粧した美しい蓼科山が見えた。
 千駄刈自然学校から数分で日向木場展望台へ到着。
 道路脇の駐車場に車を留める。展望台まで3分、ここから、八ケ岳の白い峰々がきれいに見えた。ここから麦草峠は近い。
 30年位前、まだ未舗装だった頃にも車で来た。
 その頃は、緊張の連続でやっと辿りついた麦草ヒュッティは貧疎な山小屋で高山に来たという雰囲気があった。今や立派な建物が建ち周辺も整備され観光で訪れる人も多い。侘びしかった峠がなつかしい。
 麦草ヒュッティの少し小高い展望台から茶臼岳が見えた。昔とは変わらぬ景観に満足した。
 16時30分、宿泊先の親湯に着いた。

 <11月5日>
 家内は、山登りに自信がないので、別行動をとる。
 即ち、蓼科ロープウエィを利用して坪庭周辺を散策することにした。
 朝8時40分親湯出発。
 今日も抜けるような青空である。
 紅葉のビーナスラインを走り、10分ほどでビーナスラインと離れ標識に従い右方向へ急勾配の道をとる。ロープウエィ駅へ数分で到着した。
 真っ赤に色づいた樹木に囲まれた駅前は、広々としたところで駅舎も立派だった。
 9時からロープウェイが営業開始とのこと。

 再びビーナスラインに戻り、下山口の竜源橋を過ぎたところ(登山口との中間点)に車を留める。
 そこから歩いて蓼科山登山口へ向かう。
 道路脇の小スペースに「松茸2000円」と書いた看板が立つ。
 昨日から周辺でこのたて看板を沢山見た。
 今年は、不作で値段が高いと聞いていたのに蓼科は豊作だったのか。それとも外国産なのか。

 登山口は、「蓼科山登山口」というバス停がある。反対側の道路には一軒屋のソバ屋店があったが、。店は閉まっていた。車の駐車スペースも隣にある。
 9時20分登山口発。
 潅木と笹原に覆われた美しい森である。
 笹原の中に登山道がある。スズラン峠の尾根との接点まで笹道が続く。
 カラマツの紅葉とグリーンの笹のマッチングが良い。
 以下、下記に続く
 2日目の宿もホテル親湯。
 なお、このホームページは2014年10月22日リニューアルしたものです。

 【11月4日ー蓼科周辺散策】
麦草峠。
(2120m)背景は、茶臼山。
日向大場展望台(1950m)から見た南八ケ岳方面
茅野市千駄刈自然学校(1900m付近)から見た蓼科山。
 ホテル親湯
上左、客室
上右、親湯貸切風呂。 
左、ホテルの窓辺から見た蓼科の紅葉。

下、ホテル親湯。
左、親湯の近くにある大滝

【11月5日ー蓼科山登山】
登山口。
上右、バス停停留所の向こうから入る。前にソバ屋が建つ。

左、登山口

【笹原の中に道あり】

左、カラ松の紅葉、スズラン尾根との接点手前。

標高1950メートル付近地籍図根点見出あり
この辺りからゴロゴロ石に変わる。

【国土地理院地図三角点2113.3mポイント付近にある案内板の標高が怪しい】
 ここに「蓼科山南西、標高2120m」の標識が立つ。
 標識から少し下がった地点(窓枠辺り)が、三角点のある場所かと思われる。
 三角点の標高は2113.3mですが距離はそう離れていないと思われます。
 標識の2120mと三角点2113.3mの関係が紛らわしい。
 
 地元から来たという単独男性(60代)が追っかけてきて話を聞かせてもらう。
 このような素晴らしい快晴は、久しぶりである。
 蓼科へ登るコースは幾つかあるが、本コースは南面に当たり冬でもさほど厳しくはなく、展望も一番優れているとのこと。本日は、ピストンで登ると笑っていた。

 そこで、下りの天祥寺道を聞くーー。
 本コースは、展望なし。
 蓼科山荘小屋までは、岩のゴロゴロ道を30分ほど下る。
 小屋から先は、
 急な山道で比較的歩きよいが、下に来ると深い草原を掻き分けていくところもあり服が、露に濡れうっとうしい。余り期待が持てないような話しぶりであった。
 「来年は、大台方面に行きたい」とのことで後ほどメールを貰うことになる。
 後から来たのに追い越され、短い会話が済んだら先に出発していった。
 凄い健脚に脱帽である。

 再度、地元Eさんからメールが届く。
 このホームページを見て標高2113.3m(国土地理院地図にある)三角点の標石が気になったので11月14日確認のための登山をしたとのこと。
 それによると
 「上記の道標から登山道を挟んで西方約20m(標高差で+約23m)の地点に四等三角点があったとのことです。従って、道標に書かれている標高約2120mという実際の標高は2110〜2111mが正しいということになります。」とのメッセイジでした。
 これが本当であれば、地図を見て歩く登山者は錯覚をしています。
 この立派な道標は、公の茅野市が建てたものですから誰も間違いとは思いません。
 もし、間違いなら早く訂正してもらいたいものです。

 後日、茅野市役所にメールで紹介しました。
 
 茅野市が現地調査した結果、間違いであるとことが判明した。 
 翌年の春、修正したいとの連絡がありました。

【標高2113.3m付近から見た八ケ岳と裾野】

【高度を上げると樹氷に変わる】

奥は、森林限界で岩場が見えている。

【岩場の通過は、高度感あり緊張する】
 諏訪から望むと完全な円錐形をしているので、諏訪富士とも呼ばれた。
蓼科山は円錐形状に円錐丘を戴いた活火山である。この円錐丘はなかなか傾斜が急峻で山頂に近いところは32度もある。少し下っても28度と記されている。(百名山本)

【岩場から御岳方面の眺め】

岩場から八ケ岳の眺望
 カシバート(下)では、富士山は見えているが撮影地から富士山は八ケ岳の陰になり見えない。

【蓼科山頂】
 頂上は、一風変わっている。
 大きな石がゴロゴロころがっているだけの円形の広地で、中央に石の祠が一つあるきりであるとーー石ばかりの頂上で深田久弥は1時間も孤独を味わったとある。

 私も山頂に1時間いたが、太陽が眩しく風もなく温かかった、360度の大展望を楽しみその間10人以上の人と出会ったので全く孤独感はなかった。
 やはり、天気次第だなぁと思った。

【山頂から美ケ原・王ケ頭を撮る】

【山頂からピラタスを撮る】

 【蓼科山頂の動画】

蓼科山頂ヒュッテイは閉鎖小屋前にある案内板

【小屋付近の樹氷】


【湯の丸高原方面か】

【小屋から下山開始】
 前景の山は、大河原峠へ。
 左真中の青い建物は蓼科山荘。

【大祥寺原へ】
上、蓼科山荘付近の分岐。
 左、大祥寺原。上の鞍部は蓼科山荘辺りか

 大祥寺原から竜源橋まで終盤の道は、登山地図とかなり違っていた。

【竜源橋へ下山】

【11月6日】

 蓼科プール平ら付近から見た蓼科山。

 地元Eさんメッセイジ
 Eさんからメールが届く。
 このホームページを見て標高2113.3m(国土地理院地図にある)三角点の標石が気になったので11月14日確認のための登山をしたとのこと。
 それによると
 「上記の道標から登山道を挟んで西方約20m(標高差で+約23m)の地点に四等三角点があったとのことです。従って、道標に書かれている標高約2120mという実際の標高は2110〜2111mが正しいということになります。」とのメッセイジでした。
 これが本当であれば、地図を見て歩く登山者は錯覚をしています。
 この立派な道標は、公の茅野市が建てたものですから誰も間違いとは思いません。
 もし、間違いなら早く訂正してもらいたいものです。 ここに「蓼科山南西、標高2120m」の標識が立つ。
 標識から少し下がった地点(窓枠辺り)が、三角点のある場所かと思われる。
 三角点の標高は2113.3mですが距離はそう離れていないと思われます。
 標識の2120mと三角点2113.3mの関係が紛らわしい。
 ホームページリニュアール後のEさんメッセイジ

2014.10.22 16:38
最近山から少し離れています。とは言っても、今週は月曜日に雨の蓼科山に登ってきましたし、金曜日のへ中央東線沿いの山に行きます。
ホームページ久しぶりに覗かせていただきました。山行のペースは若干落ちているのでしょうか。でもなかなか立派です。
2120mの標識の後日談)
・ご報告のとおり、翌春に2110mとなおしてありました。
・が、先月9月に登った時、2120mに誤修正されていました。
・あまり悔しいので、今週月曜日に勝手に2110mになおして帰ってきました。
*よく調べもしないで表示する諏訪地区遭対協はバカですね。