日時・天候 2008年10月21日(火)晴・22日(水)曇り
山名 檜洞丸(1601m)臼ケ岳(1460m)蛭ケ岳(1673m)丹沢山(1567.1m)
瀬戸沢の頭(1375m)太礼の頭(1352m)棚沢の頭(1360m)
円山木の頭(1360m)本間の頭(1344.9m)高畑山(766m)
山域 丹沢国定公園(神奈川県)
人数 男5名  
標高差・距離 累積標高差m距離22km
行程・タイム (21日)西丹沢登山口(7:05)〜ゴーラ沢出会(7:52-8:00)〜展望台(8:50-9:05)〜檜洞丸・昼食(10:20-11:02)〜神の川乗越(12:10)〜臼ケ岳(12:40-12:55)〜ミカゲ沢の頭(13:35)〜蛭ケ岳山荘泊(14:30) 
(22日)→蛭ケ岳山荘(5:45)水場(6:40-6:45)丹沢山(7:30-7:45)太礼の頭(8:20)j円山木の頭(8:45-8:52〜本間の頭(9:16-9:25)金
冷(10:30)高畑山(11:00-11:10)熊野橋(12:10)
総タイム 11日→7時間25分 12日→6時間25分 
難易度 体力度★★★★ 難易度★★(ガイド本による)

全体図

軌跡ログ5万図

【足跡】
 京都MTen氏の花旅の山行きに参加した。富士見山行である。
 今回、登った山のテッペンに「日本百名山」という立札を数箇所見つけた。
 深田久弥(日本百名山著者)の記述によると、百名山の一つに丹沢山を取り上げたのは、個々の峰ではなく、全体としての立派さからである。従って、丹沢山塊全部が日本百名山ということになる。
 展望の素晴らしい塔ケ岳など東京に近く手軽に行ける東丹沢は人気の山であるが、私達が登るのは
西丹沢である。ここは、東丹沢と違って静かな山あるきができた。

<10月21日>
 早朝6時、小田急新松田駅からタクシーで西丹沢まで1時間弱で登山口に到着した。
 ここは、檜洞丸(ひのきほらまる)山への登山口である。檜洞丸(ひのきほらまる)という名は、漁船と間違われそう。個性に富み忘れることはないだろう。
 登山口から山頂までポイントに標識あり。最初の標識が少し谷の奥にあるので分かりにくい。ブナに覆われた美しい樹林を登って行きゴーラ沢に出る。この先は、急登でしんどいがシロヤシオが多くツツジ尾根と云われる花の道である
 今は、紅葉に染まる美しい樹林に彩られ青空とのコントラストが良い。高度を上げると、紅葉が一段と濃く実に気持ちが良い。山頂手前へ来ると富士山が顔を出す。裾野からテッペンまで見えた。

 10時20分で檜洞丸に到着。
 登山口から3時間半かかった。ここで昼食をとる。
 山頂は、かなり広く明るく高山の雰囲気がある。
 周囲は、整備され休憩には最適である。犬越路から上がってきた老人が一人休憩していた。山頂からの展望は、大山方面が一部見えるのみ。山頂から5分ほど下ったところに「青ケ岳山荘」が建つ。この辺りに来ると大展望が見られた。
 「青ケ岳山荘」は、無人であったが、玄関の戸は閉まっていたが鍵はかかっていないなかった。
 素泊まりはOKらしい。但し、利用料金の(後日管理へ支払う旨の手続き等)説明書きがあった。

11時、檜洞丸から丹沢の最高峰「蛭ケ岳(1673メートル)目指す。
 この先は、踏み跡の薄い上り下りの大きいコブが続く。うんざりするほど下り、数百メートル上がる厳しいアップダウンに苦しむ。尾根歩きから一歩奥に入ると、懐の深い山ーーー。
 深田久弥の記述によると、
 蛭ケ岳から西に、ズングリとした頭の檜洞丸(ひのきほらまる)がある。
 丹沢で第二の高峰であるが、樹木に覆われて道がなく、怪峰とか秘峰とか呼ばれたものだ。今は、東京から近く登山者も増え盛況である。だが、山の規模は大きく複雑で容易に全貌が掴めない。谷川岳に劣らずこの山にも遭難事件が起こっている。

 12時40分臼ケ岳に到着。
 縦走路では誰も逢わなかったが、臼ケ岳には東京から来たという若者二人が休憩していた。
 一人は、大型のカメラザックを背負う。
 ザック外側には、登頂記念の「銀バッチ」が幾つも貼ってありやけに目立つ。その数40位ありそう。
 手には、大型の三脚とカメラを持ち重たそう。
 一言三言話をするが、会話に乗ってこない。物静かな(関西では愛想がない)青年たちは、檜洞丸の方を目指し立ち去る。
 臼ケ岳から蛭ケ岳の展望は迫力がある。(トップの写真)
 ミカゲ沢ノ頭から蛭ケ岳への荒々しい岩肌は、本コースの最大の難所である。
 東には、塔の岳の美しい山容も見られた。


 
14時30分蛭ケ岳山荘に到着。
 あれほど快晴だった天候がミカゲ沢ノ頭付近からガスが発生する

 ヤセた尾根に鎖が連続する。鎖をしっかり掴み険しい岩場を通過する。上に来ると一段と濃いガスに包まれ気温もグイグイ下がってきた
 上の方にぼんやり
建物が見えてきた。蛭ケ岳山荘にやっと到着したのだ

 まだ14時半というのに夕方のような薄暗い風も冷たい。何時、雪が降ってもおかしくないような寒さを感じる。小屋の中に入ると管理人が一人いた。
 今日の宿泊客は、私達以外に二人と登山道を整備してくれている工事人が三人で計10名程度とのこと大部屋に案内され好きなように寝て下さいと云われたので、2つ置きにベットメーキングする。
 5時、夕食。
 ストーブが付くと部屋は瞬く間に温かくなる。一番の楽しみは食事である。
 今日のメニュウは、オデンとフクシンヅケなど5種類の総菜が出る。好きなものを選んでお変りは自由で
ある。
 夕食後管理人の話を聞く
 
ここは、神奈川県の最高峰。晴れていれば素晴らしい富士山や丹沢の山が見える
 
明日の朝を楽しみにしてください。自分は65才だが一週間交代で山を上がったり下ったりしている この仕事に生きがいを感じている。
 蛭ケ岳山荘に宿泊した最高齢者は84才の女性とのこと。(山登りをしている人たち)70才までは無理
はきくが、それを過ぎたら体と相談しながら山登りを続けて欲しい。
 夢は、皇太子殿下がここに泊まれること。普段着で接待できれば最高とのこと。
<10月22日>
 5時起床。ゆったりと寝られたお陰で体調はすこぶる良い。窓を開けると残念ながらガスで真白だ。
 朝食をすませ丹沢山へ向かう。1時間45分で「みやま山荘」に到着。
 日本百名山標識のあるところで記念撮影する。傍らに三角点標石もある。
 小屋管理人の話では、下界は晴れているとのこと。
 大礼の頭に来てやっとガスが消えてきた。
 丹沢三峰の下りも素晴らしい紅葉の道。長い長い尾根を下って宮ケ瀬へと下山した。
 今回歩いたコースは歩くたびに変化があり退屈しなかった。
 紅葉の尾根歩きには富士山・珍しい花木も見た。シロヤシのオ咲くころ再度来てみたい素敵なお山でした。

小田急新松田駅(左)からタクシで1時間弱で登山口(中)に来る。西丹沢登山口標識(右)

ゴーラ沢出会い

【展望台から見た富士山】

【檜洞丸への道は紅葉に染まる】

【檜洞丸山頂手前、綺麗に富士山が見えた】

檜洞丸山頂


檜洞丸山頂直下にある眺めの良い青ケ岳山荘
 青ケ岳山荘は、シーズンが終わり戸締されていた。 

【紅葉の森】

臼ケ岳
 臼ケ岳に到着したら東京の青年が2人が休憩していた。側には大型の三脚にカメラが据わる

蛭ケ岳山頂

山頂はガスに覆われていた、ガスが消えた一瞬を狙い写す。

丹沢山への標識

ヒコサン ヒメシャラ
 このヒコサンヒメシャラは、なかなか見つけられないとの話し。
 シマ模様が珍しいとのこと。

丹沢山


【丹沢から宮ケ瀬へ下る】

丹沢から宮ケ瀬へ下る

宮ケ瀬へ下山
 「くまのはし」へ降りる

【珍しい花を見た】

尾根に咲く秋の花々