【山記録】 | |
日時・天候 | 2016年7月23日(土)/晴 |
山名 | 日光白根山(2577.2m)・前白根山(2373m)/日本100名山 |
山域 | 栃木県・奥日光 |
コース・タイム | ●コースタイム 日光湯元・東部バス停(05:26)~中曽根登山口(05:40)~尾根乗換(06:20-30)~国境平(07:50-08:00)~五色山(08:34-50)~弥陀ケ池(09:25-30)~日光白根山(10;40-11:00)~日光神社で昼食(11:10-11:50)~五色沼非難小屋(12:30-45)~前白根山(13:30-50)~外山鞍部(14:10)~堰堤(15:20-30)~日光湯本・東部バス停(15:50) ●総タイム10時間24分(ロスタイム(休憩+撮影)2時間16分含む) ●実タイム08時間08分。 ●2016年版昭文社実タイム。08時間20分 <昭文社コースタイム> 日光湯元-(0:15)-中曽根登山口-(2:15)--国境平-(0:40)-五色山-(0:20)-五色沼分岐-(0:15)-弥陀ケ池-(0:20)-座禅山分岐-(1:00)-白根山-(0:40)-五色沼非難小屋-(0:40)-前白根山-(0:40)-外山鞍部-(0:50)-堰堤-(0:25)-日光湯元キャンプ場 |
距離/ 難易度 | ●沿面距離15.6km ●累積標高+1803m -1728m |
人数 | 単独 |
【軌跡ログ・山旅40000図87%縮小】 |
【カシミール/標高・グラフ】 |
【足跡】 |
<天気を優先> 7月18日、中部地方から南は梅雨明けとなった。関東甲信は、梅雨明けとならないが週刊天気予報を見て奥日光・湯元ホテルの空き状況をネツトで調べる。夏休みが始まり7月中は、林間学校の予約で詰まっていた。その中から"やっとこさぁ"見つけたのが「紫雲荘」という旅館である。22日と23日は、天気がよさそうなので2日予約した。 だが、21日の週刊予報は「22日降水確率80%」なので23日と24日に変更を依頼したが24日はダメでした。仕方なく24日は、日光市のビジネスホテルへ予約した。出来たら「日光白根山と男体山」へ登りたかった。紫雲荘で紹介して貰った民宿5か所(中禅寺湖付近)に電話したら1か所「23日と24日」の泊は可能だった。しかし、男体山登山口までのタクシ料金が髙くてあきらめざるを得なかった。やはり車で来ないと百名山・2山を登頂することは難しいと痛感した。 <前泊・湯元紫雲荘> 家庭的な旅館でした。建物や風呂などは古いが、おかみさんは人情味のある昔風の旅館だった。料理も豪華というより手作りの味で自分は気に入った。温泉風呂は、昔風で狭いのが難点。温泉は、熱湯で水で薄めないと入れない。おかみさんに登山コース地図を見せたらこのコースは厳しい10時間はかかる。と話された。湯元発の最終バス時間は、20時と聞く。それまでに戻れば良いことが分かった。 おかみさんのお勧めコースは、「中曽根登山口から本白根山」へ登る。「本白根山」からは、ローブウエイで丸沼へ下山する。「丸沼から湯元」は、シャトルバス(本数は多くない)に乗る。湯元まで1時間程度で来られるとの話しである。しかも、ローブウエイ料金を払った人は、無料とのこと。取りあえず、「本白根山」の到着時間を見て判断することにした <中曽根登山口~日光白根山.>→上り道 中曽根尾根筋は、深い笹の海で耐えるのみである。ガスが発生したら迷いやすいかもーー厳しい坂だが下が柔らかいので疲れは和らぐ。熊対策に鈴を付けて歩くが誰にも会わず静けさが何となく不気味!!国境平で休んでいたら、金精山方面から来た1人と湯元から来た人1名が通り過ぎていった。湯元から来た人は、我より30分遅れで湯元を出発したようだが抜かれてしまった。後ろ姿を見るとトライアスロンの軽装リュックを背負っていた国境平から五色山へは軽快な足取りで歩けた。五色山山頂は、平たい尾根の一角にあり五色沼や白根山の展望がよい。展望の良さに写真のアングルを考えていたら前白根山の方へと進んでいた。10分以上ロスしてしまった。弥陀ヶ池と五色沼との分岐にも注意。五色沼への道に入りやすい。弥陀ヶ池に来ると、菅沼登山口から来た道と合流する。この道は、立派な案内板や道は整備され歩きやすい。菅沼から大勢の登山者が歩いていた。弥陀ヶ池から日光白根山までの急登が続く。ガレ場で岩がゴロゴロして登りにくい上、登山者も多いので、落石にも注意して登られなければならない。この区間の距離が短いことは幸いかな。反面、登れば登るほど後方には絶景が広がるため、最も楽しい区間とも言える。日光白根山の頂上に来ると、360度の大展望。日光連山を間近に燧ケ岳・至仏山・皇海山・武尊山・赤城山などが見えるようだが、今日は遠くはガスがかかり見えずらかった。 <日光白根山~湯元>→下り道 本白根山から非難小屋へはジグザグに下る。美しい五色沼が見え隠れする花の尾根道である。ダケカンバの枯れ木を下ると非難小屋が見えてくる。非難小屋の横から前白根山へ登る人は少ない。尾根までは短時間で歩きやすい。尾根に出ると展望が開ける。山頂近くに来ると本白根山と五色沼の大展望に癒される。南側の荒れ地の斜面は、お花畑で高山植物の女王と云われる「コマクサ」が沢山咲いていた。五色沼と五色山から前白根山へ登ってくる人は、数人なので静かな環境が良い。湯元へ下る人は、自分のみで誰もいなかった。白根沢の尾根筋(外山鞍部~堰堤)は、とんでもない荒れた道。広い尾根筋ではあるがまるでけもの道を歩いているかのようだった。下山地(堰堤)からスキ場を歩くが、ゲレンデは広くて分かれ道もある。標識もないので湯元から来ると登山口は分かりにくいだろう。湯元周回コースは、長距離・長時間歩くのでそれなりの体力がいる。大団体で登山するのは好ましくないと思う。 |
【日光湯元】 |
左、紫雲荘と夕食。手造り料理が多い。 |
左、 東部日光バス停付近。 登山口へは手前の道路を進む。 |
【中曽根登山口】 |
左、白根山登山口標識。(100mほど先に右の標識あり) 右、中曽根登山口。 |
左、 登山口付近。笹の中にトレスあり。 テープは、赤色と黄色の△を四角にした木札が張られている |
【急登の連続】 |
腰辺りまである深い笹の中を行く。足元の草は、朝露に濡れズボンはべたべたとなる。 |
【中曽根尾根を廻りこんだ地点】 |
尾根を廻りこむと勾配は多少緩くなったが、深い笹の中を行く。 |
【標高1946m地点、湖が見えた】 |
湯の湖の向こうに見えた山名は、? |
【標高2128m地点にある標識】 |
視界が開け南西方向に五色山が見えてきた。 |
【国境平手前、精悍な山脈が見えた、】 |
金精山は、近いと思われるが。 |
【国境平】 |
上左、 国境平にある標識。 上右、 五色山へ。 左、 国境平。 背景の山は金精山か。 |
【斜面に咲いていた珍しい花】 |
左、中央付近が五色山山頂。 右、笹の花を初めて見た。 |
【五色山】 |
上左、 前白根山。 上右、 五色沼 左、 五色山山頂。 下、 迫力ある白根山。 (山頂から少し下ったところから撮影) |
【五色沼との分岐】 |
直進、 五色沼へ降りていく。 右、 弥陀の池へ |
【風情ある弥陀ケ池】 |
弥陀ケ池。 ここは菅沼登山口から来た道との合流点。 明るく開けたところに池がある。 登山道や案内板も立派。 今まで1人旅であったがここには大勢の登山者がいた。 下、 白根山登り口付近から見た弥陀ケ池。 |
【白根山登り口】 |
白根山まで0.8kmの表示。 山頂まで岩場の急登が続く。 |
【近辺で火山観測施設設置工事】 |
左、登山道に「火山観測施設設置工事」お知らせの張り紙あり。下、少し登った地点でヘリコプターが何度も飛来していた。(中央付近に見える) |
【標高2528m付近】 |
後ろを振り返ると高い山に登ってきたという感じのする立体感のある画像です。 背景の湖は、菅沼か。 山は、根名草山辺りになるのだが? |
【山頂手前の大岩でワン公と対面】 |
左、山頂はこの岩の直ぐ後ろです。一旦下る。 |
【日光白根山】 |
山頂は、記念写真撮る人で大賑わいです。 単独で来たものには出番なし。 アップを了解して下さった2人の女性を撮ることにしました。 下の画像。 左、山頂。 右、山頂手前の大岩。 |
【奥白根神社】 |
上左、 奥白根神社 上右、 岩場直下は、五色湖。 左、 奥白根神社の先、最高岩峰(2578m)で昼食をとる。背景の山は本白根山。中央は、噴火で口が大きく開いている。 下、 最高岩峰から五色湖と五色山と前白根山。 |
【昼食後、前白根山へと向かう】 |
一旦、鞍部まで降り非難小屋に向かう ここは、かなりの急登。 斜面には、高山植物が咲く。 |
高校生の団体とすれ違う |
【非難小屋】 |
20人位入る。寝具(毛布)もあるがカビ臭い。 中に入ると中年の男女がいた。会話を聞くと別人らしい。男性は、ここで一夜を過ごした模様。ここからは、もう下るだけなので水を少し分けてもらった。 |
【小屋横が分岐】 |
五色池と前白根山との分岐。右をとる。 |
【20分で尾根に出る】 |
稜線から本白根山を撮る。 |
【三叉路の分岐標識】 |
左、本白根山。右、前白根山」。 |
【前白根山のお花畑け】 |
ザラ場斜面に予想もしていなかった 高山植物の女王コマクサが沢山咲いていた大感激。(山頂付近にも数株あり) |
【前白根山】 |
午後になるとガスが上がってきた。消えたり現れたり激しい動きである。 下、 前白根山から本白根山を撮る。精悍な本白根山と美しい五色沼のマッチングが素晴らしい。この写真を撮りたい。「日光白根山」登山を決めた理由の一つである。 |
日本百名山本ー明治時代の鷹野鷹蔵紀行文より 「磯の浪風に揉まれ揉まれて、節くれ立った、老船頭が、片肌脱ぎて沖行く舟を眺めて突き立つ様に、兀兀然(こつこつ)と赤黒の半身をもたげる」と記されている。 |
【前白根山から湯元へ下る】 |
左、前白根山下山口標識。右、天狗平 |
【外山鞍部からの下りは要注意】 |
●右上、 外山鞍部の画像。 ●左、標高グラフ図(外山鞍部~堰堤)。 距離1.4km 標高差530m(2200m-1670m) 角度40度の急勾配 ●登山道(外山鞍部~堰堤)の様子。 大木の倒壊多し。ガレ場で荒れているので歩きにくい。 下り道、 滑りやすく一歩一歩安全を確かめて足を下さないと転倒する。足に負担がかかり気力も減退し最悪だった。後から思うと逆コースをとるべきだった。 上り道、 体力はいるが足の疲労度は下りに比べ少ない。 |
【ガレ場の悪路】 |
左、短い足では下まで届かない。ロープもヒットしずらい。 右、石の上に足を乗せるとたちまち転倒する。怪我怖し。 |
【堰堤が登り口】 |
堰堤に来て足動かず暫く休憩する。 |
【スキー場の最上部】 |
上左、 一番上にあるスキーリフト駅。 上右、 ゲレンデ横の細道を下る。 左、 広いスキー場のゲレンデに白い花が咲き美しい。登山口の案内板は、堰堤近くしか見かけなかった。初めての人は、地図を見て歩かないと登山口が分かりにくいかも。 |