【山記録】
日時・天候  2017年09月04日(月)・05日(火)/晴 
山名 火打山(2461.8m)・妙高山(2445.8m)
山域 日本百名山(新潟県)
コース・タイム 04日→笹ケ峰登山口(06:30)~黒沢橋(07:25-35)~十二曲(08:10-15)~富士見平(09:25-35)~高谷池ヒュッテ(10:20-50)~雷鳥平(12:05-10)~火打山(12:50-13:10)~高谷池ヒュッテ(14:33-50)~茶臼山(15;20)~黒沢池ヒュッテ(16:00)
総タイム9時間30分(休憩タイム1時間40分含む)
05日→黒沢池ヒュッテ(06:40)~大倉乗越(07:05-07:10)~長助池分岐(08:00-10)~妙高山(09:45-10:50)~長助池分岐(12:00-20)~大倉乗越(13:10-20)~黒沢池ヒュッテ(13:35-45)~富士見平(14:25-35)~十二曲(15:15)~黒沢橋(15:44)~笹ケ峰登山口(16:13)
総タイム9時間33分(休憩タイム2時間5分含む)
距離/ 高低差(04日) 沿面距離16.1km /累積高低差+1595m-0821m 
距離/ 高低差(05日) 沿面距離14.5km /累積高低差+1039m-1737m
団体名/人数  単独 

【軌跡・山旅40000図78%縮小】

【妙高山展望の動画】
  妙高山山頂らの動画です。山頂には多くの人がいました。天気は快晴。後立山の鹿島槍ケ岳から五竜岳・剱岳・白馬岳が良くみえた。近くには火打山や焼山の迫力ある山容が素晴らしかった。動画は手振れで見にくいので申し訳ありません。
 動画は余り撮影していないので良い勉強となりました。
 挿入歌は、
北島三郎の「山美しき」です。2016年8月山の日制定に発表された記念曲です。

【足跡】
<今年の夏は雨が多かった>
 日本百名山の火打山・妙高山登山は、8月中に登る予定であったが2日と晴が続かなかったので見合わせていた。
 9月になってようやく晴天が続くとの予報が出たので、9月4日から6日まで3日間百名山の山旅に出る。
 9月4日9時30分伊勢IC発(伊勢湾高速・中央道・長野道・上信越道を経て)15時30分妙高高原ICに到着した。
 今夜の宿は、妙高高原ICから車で20分ほど走る。妙高高原杉野沢「美雪荘」に泊まる。
 杉野沢には、スキー場がある。旅館街は、古い建物がが多くひっそりとした町で過疎のような感じがします。
 ここには、コンビニも店舗も給油所も何もなし。給油所は、長野高速松代PAが最後のスタンドなります。ここでガソリ   ンを満タンにしておかないと気をもむことになります。
 登山者は、この日を待っていたかのようにやってきて小屋は満員でした。
 火打山・妙高山の山頂は快晴で、アルプスの山並みもきれいに見えた。
 百名山バンザイバンザイの山行きでした。
 思いつきで登山をしたので反省点等を記します。
 
<火打山妙高山登山ベストコース>

 今回は、山と高原地図を見て計画した。(ネットは、参考になるような情報は少ない)
 コースが幾つもあるわけではないので余り調べずにコース設定をしたが、これは誤りでした。
 妙高山は、技術的には問題はないが山小屋がなく1日で往復しなければならない。
 妙高山への登り返しがきつく体力を要するのでそれなりの準備をしてコース設定しないとバテる。
 アルプス等の山小屋では登山に必要なもの(食糧・水)等は、容易に調達できるが、
 ここのヒュッテイ(高谷池と黒沢池)は、調達が難しいので好みの食糧はリュックへ入れておくと良い。
 コースの難易度は、山小屋でお会いした人とのお話し等総合的に考えると、
 一般向き→燕温泉(赤倉温泉)~妙高山~黒沢池ヒュッテイ~火打山~笹ケ峰(車利用は困難)。
 健脚向き→笹ケ峰~妙高山~黒沢池ヒュッテイ~火打山~笹ケ峰。(先に妙高山へ登る方が疲労度が違う)

<登山に係る経費等>
 ①交通費
  距離→410km×2(伊勢IC~妙高高原IC)+30km(笹ケ峰と赤倉温泉)=850km(凡そ)
  ガソリン→@140円×80ℓ=11200円(凡そ)
        車は、スバルフォレスター
        給油所は、長野高速松代PAが最後のスタンド。
        笹ケ峰道や赤倉温泉に、スタンドはありません。また、コンビニもないので要注意です。
  高速道路代→2日で25000円程度(日曜割引があるので正確ではない)

 ②宿泊費
  9月4日→美雪荘(妙高市杉野沢℡0255-86-6026)6500円(夕食+おにぎり弁当2食)
       建物は古いスキー宿です。おかみさんの手料理が絶品。おにぎり弁当も内容がある。
       風呂は、近くの日帰り温泉(450円)へ行く。泊まって3食付でこの値段です。
       美雪荘から車で20分ほどで笹ケ峰駐車場(登山口)に到着する。
  9月5日→黒沢池ヒュッテイ(妙高市池の平℡0255-86-2261/0255-86-5333)9500円(夕食・朝食)
       今日は、ほぼ満員(100人程度)でした。
       アルプスの山小屋をイメージしていましたが全然違っていました。
       スタッフは、アメリカ人のマークさんとネパール人の男性2名で管理しているようです
       外人2人が食事を造っているとは、予想もできなかった。
       レトルトの食品(スープ・カレー・クレープ)が主です。(2人では手の込んだものは時間的に作れない)
       温かいゴハンに味噌汁党の自分には物足りなかったが止む得ません。
       勝手な事を云うなら、素泊まり(食l糧は自分持ち)でお願いするしかありません。
       蛇口から出ている水は、沸騰しないと飲めません。
       売店もない。質素な山小屋です。
       0.5ℓの天然水500円。ポツトの湯は500円。昼弁当は、レトルトの赤飯700円と相当高い。
       トイレは、水洗できれいでした。
       パンやおにぎりを持ってこなかったのでカロリメイトを食べる。
       朝も昼も満足な食事もせずあのハードな妙高山へよく登ったものだ。
       前日泊まった、美雪荘おかみさんの手料理を食べたのがバテずに登山ができたと考える。
       日本アルプスは、疲れた頃に小屋があり体力が維持できるがーーここは難しい。
       この妙高山は、何処にもオアシスがないので登り下りが予想以上にきつかった。
  9月6日→きよし旅館(妙高市赤倉温泉11000円(℡0255-87-2100)
       赤倉温泉街にあるひなびた旅館です。
       道路沿いに建つ幟旗には、赤倉温泉開設300年と書かれていた。
       きよし旅館の食事は、品数豊富で美味しかった。体力回復には持って来いの料理でした。
       お風呂は、古いですが登山の疲れを癒すには十分です。

【笹ケ峰登山口】
 火打山・妙高山登山口。
 登山届と下山届と2枚提出とある。全コース、整備されているが、それでも遭難事故があるようです。
 掲示板を見ると、行方不明者の情報提供のポスターが張られていた。
 日時は、平成29年6月23日火打山・妙高山登山目的で2名入山。6月26日以降行方不明とある。
 道迷いとは考えにくいが、

【黒沢橋への道】
 ブナ林の中に付けられた木道は、黒沢橋までかと思ったらその後も延々と続く。
 自分に合った歩き方をしないと歩幅が様々なので苦痛な人もいるだろう。
v環境保全のため木道は必要ではあるが(自分は)自然な山道が好きだ。

【黒沢橋】

昭文社地図には、水場とあるので1.0ℓ補給する。.


【十二曲りの標識が出て来る】

12曲り。1曲りづつに標識がある。
ここまで比較的緩やかな登りだったが、ここから急登が始まる。

【十二曲り最終ポイントは、P1730地点】
12曲りの終点は、P1730かと思います。
ここは、小広場で休憩するのによい。
 ここから富士見平に向かって尾根を一気に登る。最初の200mがきついがそれを過ぎると緩くなります。
 雪は、解け土は乾いているので歩きやすかった。

【3/9付近から後立山が見えた】

この標識(3/9)、火打山までの距離(km)である。
分母の数字が何故か9になっている。
下、少し開けたとこから後立山の山並みが見えた。
左から鹿島槍、五竜岳、唐松岳。
大雪渓の白馬ケ岳(中央)は、分かり良い。

【4/9付近】

ゴロゴロした岩の谷間に咲く花の名は、

【富士見平】
 高谷池ヒュッテと黒沢池ヒュッテとの分岐。
往路は、高谷池ヒュッテへ向かう。
復路は、黒沢池ヒュッテから戻る。
 山地図には、黒姫山の上に富士が見えるとあり。  後からこの情報を知ったので無関心でいた。
残念。

【樹林の切れ間から焼山・火打山が顔を出した】

上右、展望岩。
岩の上に立ち焼山・火打山撮影する。

【花の道を行く】
左、
平原のようなところに出ると間もなく高谷池ヒュッテです。
 写真に写っている老夫婦とこの後一緒に歩くことになる。

【高谷池ヒュッテ】
上、
高谷ヒュッテ
現在、増築工事中。トイレは、水洗でとてもきれい。使用料100円投入する。
 小屋前にベンチあり。10数人が休憩していた。 隣のキャンプ場を見ると1組テントを張っていた。
小屋の気温計を見ると25℃だった。
左、
高谷池から見た高谷ヒュッテ。

【近くに火打の峰々、遠くに妙高の山が見えた】
左、
高谷ヒュッテから天狗の庭を行く。
 木道が整備され環境を保全している。
 美しい池の周りは、高山植物の褥(しとね)である。
 ここは、環境保全のため、ニュジランドミルフォードトラックのように入場制限(ミルフォードトラックは1日60人)をして貰いたいような気がします。

【天狗の庭】
左、
天狗の庭。休憩場でドロンを操作する中年男性と会話する。

下、
鏡のように美しい天狗池に写る火打山。
素晴らしい景観に感動した。(左は管理人)

【美しい湿原帯を行く】

ここは、高山植物の宝庫。特別保護地区で木道以外は入れない。

【池から尾根筋は、花の山道】
 高谷池の木道を歩いて稜線に取り付く そこから頂上まで尾根伝いに歩く。 ここは、ハイマツの太い根の入りくんだ道である。 登山道は、ナナカマドの赤とトリカブトの紫と秋色を感じさせる。
 道端には、去りゆく夏の残花ともいうべきか、最後の彩を競っていた。

【高谷池から登山道に咲いていた花彩々

【ライチョウ平】

ライチョウは、見かけませんでした。

【笹ケ峰8/9付近】

この辺は、新しく木道が整備された模様。

【火打山】

北方向(日本海)は晴れていたが、南方向(北アルプスは)ガスっていた。北の佐渡ケ島も確認できた。

左、日本海の先に佐渡ケ島が見えた。
右、影火打山と焼山の間に残雪あり。
下、地図上では、直江津方面にあたるが?
左、
往路で歩いた尾根筋。
復路も同じ道を引き返し、高谷ヒュッテまで戻る。

尾根筋の山は左から、
大倉山、茶臼山、黒沢岳。

【高谷ヒュッテまで戻る】
 関東方面から来た老夫婦と往路高谷ヒュッテ手前から復路の小屋まで一緒に歩いた。妙高山は、自分たちの足では無理なので高谷ヒュッテへ泊り下山すると話していた。
 年齢を聞くと自分より6才若い人でした。
 自分の物差しで山を楽しまれているのは、自分と同じだ。
 20分ほど休憩し黒沢池ヒュツテへと向かう。

【高谷ヒユッテから黒沢池へ】
上、
高谷ヒュッテ近くに建つ標識と入口付近の登山道。

左、
 右手に見える山は、帰宅してから確認すると黒沢岳(2212.m)のようです。
 
 

【茶臼山】
左、
茶臼山。

高谷ヒュッテから黒池ヒュッテイへの道は花が多く歩きやすい。1時間余で着。

下、
茶臼山から少し下ったところから黒沢池と妙高山が見えた。
 高低差のある景観は、女性的で柔らかい感じだが野性的な高原にも見えるのが素敵だ。
 日本中探してもなかなか見当たらない

【黒沢池ヒュッテ】
2日晴天の予報で今日は、二階も三階もほぼ満員であった。人数は、
100人程度。

左、朝食メニュウ。クレープはお変わり可能だが2枚食べたのみ。これで妙高山へ登るには、カロリー不足?。カロリーメイトを食べ補給する。

【9月5日】
 黒沢池ヒユッテに泊まっていた人は、6時過ぎには殆どの人が出発して行った。
 自分は、6時40分と遅れた。
 途中、下山してきた人に聞いたら4時半に小屋を出発したと話していた。
 山での早い行動は、理想だが朝食タイムは5時過ぎだった。

【大倉乗越】
 黒沢池ヒユッテから大倉乗越への道は、雪解けが遅いのでじめじめした山道て滑りやすい
 大倉越は、絶景。前には、とてつもなく大きい妙高山と盆地の底に長助池がワイドに見える。後方には、火打山の全景が見えた。休憩に絶好地。
 長助池分岐への道は、アップダウンがきつく(疲れて来る)帰り道は堪える。

【長助池分岐】
左、
長助池との分岐。ガイ゛ト本には、遅くまで残雪があると記されている。ここから、山頂まで距離は、短いかがかなりきつい。山と高原地図のタイム90分。自分は、95分と標準タイムでしたが、ここへ来る人は皆さん健脚です。後ろから来た人に次々と追い越された。リュックを見ると、皆さん荷物は軽めです。

【きつい登り】


岩がゴロゴロし危険な道。
滑ると大怪我をするので下りは要注意。ここに来る人は、単独か少数で来る人が多かった。

【妙高山北峰】
左、
妙高山北峰。
天気、快晴。展望は、360度の眺めで素晴らしかった。
北峰と南峰には、30人位の人が長時間展望を楽しんでいた。

下、
北峰山頂から見た展望。

【妙高山南峰】
上左、
野火山山の会(東京)の皆様です。とても感激されたようで笑顔笑顔が、素敵でした。

左、
妙高山南峰。

下、
南峰から見た後立山連邦の大展望。

【下山、黒池谷ヒュッテから富士見平へ】

大草原の中にある木道を、1人でひたすら歩く。