【山記録】
日時・天候  2017年10月09日(火)/晴 
山名 磐梯山(1816.2m)
山域 日本百名山(福島)
コース・タイム 翁島登山口(07:15)~ロープウエイ山頂駅東(08:30-45)~標高1418付近(09:30-40)~磐梯山(10:40-11:20)~弘法清水(11:50-12:20)~天狗岩(12:35)~お花畑(12:40-13:00)~天狗岩分岐(13:10)~三合目分岐(13:15)~沼の平(13:30)~赤稙山(14:00-15)~天の庭・一合目(14:40)~猪苗代登山口(16:05)
●総タイム8時間50分(休憩・撮影・ロスタイム2時間30分程度含む)
距離/ 高低差 沿面距離13.2km /累積高低差+1580m-1507m
団体名/人数 単独

【動画】 

【軌跡・山旅40000図】

【スキー場内の登山ルート検証】

左、登りの猪苗代リゾートスキー場。
右、下りの猪苗代スキー場。
今回、(地図を見ないで)広いスキー場の上を目指しゲレンデ内を適当に歩いた。帰宅後、ゲレンデを歩くのはマナー違反ではないかと思った。登山ルートを検証するとかなりロスをしていた。

【足跡】
 <磐梯山登山計画>
 磐梯山の登山口を調べると、6箇所あるようだ。
 ①八方台②裏磐梯③表登山口(猪苗代登山口)/青年の家)④翁島⑤渋谷⑥川上。
 当初予定は、「登り翁島~下り川上」縦走コースを検討した。
 裏磐梯のバス便が少なく猪苗代駅へ予定時間内に戻ることが難しい。
 しかも、JR磐越西線はワンマン運転で便数も少ない。バスも電車も過疎化のダイヤと云っても過言ではない。結局、タクシーを使わないとどのコースもうまくいかないことが分かった。
 タクシー会社に聞いてみると、なるべく予約を入れて欲しい。
 登山口まで入るには、最寄りの駅から片道5千円~7千円程度はかかるとの話しである。
 1人なのでこれでは経済的でない。
 そこで、駅や登山口まで送迎可能な安価な旅館に泊まるたことにした。
 10月8日→押立温泉さぎの旅館(国民宿舎二食+弁当付8000円℡0242-65-2515)
 10月9日→はやま温泉猪苗代観光ホテル(二食付8790円℡0242-62-4132)
 結論、
 表磐梯山麓は、登山よりスキー客が優先されている。スキーオフシーズンは、閑散とし営業している宿は限られている。
 磐梯山登山口までのアクセスは、車が最適。
 だが、ピストンが原則なので多様なコース設定がとりづらい。
 当初、車を利用し「磐梯山・安達太良山」2山登頂したいと思っていたが老人1人の長距離運転は、危険と家族の反対で交通機関を利用することにした。

<山レポ>
 10月9日午前7時過ぎ、さきの旅館の専用車に乗せてもらい翁島登山口へやってきた。
 天候は、晴れ。気温22℃と最適である。
 登山口の前は、50台くらいは広い駐車場で留められる。既に4台留っていた。
 駐車場からリゾードホテル・シヤトルハウス・ロープウエイ駅舎・猪苗代湖などが見える。磐梯山は、上の方は雲に覆われていた。
 熊出没注意の大きな看板を見て、鈴を付け出発する。
 10分ほど急な山道を登ると、林道(若しくはスキー専用道)に出る。
 登山道は、現在地付近(地図確認せず)にあるようだが足は林道へと向かっていた。大きく迂回しゲレンデ下に来た。
 ゲレンデ中間部に2人の小さくな人影が見えたので後追いをした。登山道は、少し先にあったようだがこれを見過ごした。
 ロープウエイ山頂駅周辺に来ると、東にもう一つロープウエイ駅がある。
 このロープウエイを利用すれば1時間余は短縮できる。
 ロープウエイ駅周辺にある標識に従い灌木の中に入ると登山道に出る。
 広葉樹林帯を抜ける直前に岩場がある。ロープを使って這い上がるがさほど危険は感じない。
 これを過ぎると低木帯に入り磐梯山が見え隠れする。さらに登り低木帯を抜けると大きい岩がゴロゴロした傾斜のきつい登りが続く。猪苗代湖が広がり西方向に飯豊山が霞んでいる。
 傾斜が緩むとザレた斜面となり山頂に到着する。
 翁島コースで出会った人は、5人でした。
 10時40分磐梯山到着。(40分居座る)
 気温は15℃位で風がやや強く冷たい。晴れていれば、360度の展望である。
 今の天気は、曇りだが風強く一部で青空も広がる。北から西方面の吾妻山や飯豊山らしき山が見え隠れする。東の安達太良山方面は雲の中でみえず。近くの櫛ケ峰や秋元湖・小野川湖・松原湖は消えることはなく見えていた。
 山頂は、子供から老人まで黒山の人がいて大賑わい。
 早昼を食べている人や記念撮影する人いろいろである。
 八方台登山口から登ると1時間50分ほどで山頂に来られるので磐梯山のメインルートだ。
 今日の登山者は、9割余の人が八方台から登って来たものと思える。
 弘法清水へ下る道は、次から次へと人が登って来るのでしばしば時間待ちとなった。  
 途中、樹林の切れ間から紅葉した裏磐梯の銅沼(あかぬま)湖や噴火口跡の美しい景観が見られた。
 12時前、標高1600mの弘法清水に到着。
 ここは広くて桧原湖・吾妻山、目の前には櫛ケ峰(1636m)が迫る。僅か36mの標高差だがそれ以上に雄大に見える。大勢の皆さんが景観を楽しみながら弁当を食べていた。
 ここには、2軒の売店小屋があり中に入ってコーヒをいただいた。温かい麺類なども用意され山のオアシス的な存在だ。
 清水という名のとおり、給水ポイントでもある。山頂直下の湧き水が筒の先から流れ落ちていた。
 トイレはないが、小屋に携帯トイレブースあり。(有料)
 30分ほど居座りお花畑へと向かう。
 ここは、八方台登山口の周回コースでもある。夏は、花畑となろうが今は草もみじの景観である。  バックに雄大な磐梯山が聳え絶好の撮影ポイントでした。
 「猪苗代・渋谷」分岐へ戻り、表登山道の赤稙山へと向かう。
 赤稙山は、赤色を帯びた特色ある山です。
 分岐から山頂まで15分程度。山道は、密生した笹や樹木をかきわけながら登るが紅葉は見事だ。
 樹林を抜けると、全山紅葉した磐梯山が身近に迫る。遠くに櫛ケ峰が見える。
 赤稙山から分岐へ下る道は、絶景ポイントでした。
 足元は、花園の草モミジ。
 北方向、青い大きな秋元湖が見える。湖畔には小集落が点在する。
 平野は、黄金色の田園(収穫間違かの米作)が広がる。
 山の斜面は、赤く紅葉し見事な景観でした。
 ルートは整備されているが、熊が出るとの情報が多くあり単独歩きは要注意とされている
 猪苗代スキー場は大きい。登山道を外れゲレンデを降り交流の家コースを歩いたのでかなりタイムロスした。なお、この猪苗代コースで出会った人は誰もいませんでした。

<磐梯山に関する資料→ネツトから拝借>
磐梯山山頂は五号目との位置づけ
 一合目は他の山でいうところの二合目となる。
 この理由は、磐梯山は別名、会津富士と呼ばれているが、磐梯山の標高は富士山の約半分のため、磐梯山の山頂が富士山の五合目にあたるためとされる説が有名。
 その他に、磐梯山は大昔3,000mを超える標高の山であったが、度重なる噴火活動により、過去の五合目付近が現在の山頂になったためとされる説(信憑性は薄い)、山頂までの登山で灯りを灯すのに必要な油の量を示したものであるとする説などがある。
 なお、磐梯山の一合目から五合目だが、標高に合わせて均等に配置されておらず、時間配分の役には立たない。
磐梯山は活火山
 福島県の猪苗代町、磐梯町、北塩原村にまたがる標高1,816mの活火山。別名、会津富士、会津磐梯山と呼ばれる福島県を代表する山。磐梯山には磐梯山(1,816m)、赤埴山(1,430m)、櫛ヶ峰(1,636m)と3つのピークがあり広義には、この3つを総称して磐梯山と呼ぶ。
 また、磐梯山の麓は南が表磐梯、北が裏磐梯と呼ばれている。
 1888年(明治21年)7月15日の水蒸気爆発により、山体が崩壊し、477人の死者を出す近代日本初の大災害となった。この噴火で且つてあった小磐梯と呼ばれていたピークは消滅し、現在も北側(裏磐梯山)から、山体崩壊跡を見ることができる。

【さぎの湯に前泊
上左、
押立温泉
国民宿舎・さぎの湯旅館の玄関。

上右、
食堂に掲げてあった磐梯山(左)。撮影場所は
 裏磐梯から撮影感じがする。

左、
さぎの湯旅館から見た磐梯山。


【翁島登山口】
上左、
翁島登山口

上右、
駐車場


左、
登山口にある注意書き。

【登山道を外れる】
上左、
登山口から10分程度で林道に出る。この先、登山道を外し林道を歩く。
上右、
林道からロープウエイステイションが見えた。
左、
ロープウエイの下は、マウンテンバイク専用道らしい
下、
スキー場のゲレンデ下に出る。

【猪苗代リゾートスキー場】
 草地のゲレンデは、眺めがよく自由に闊歩できるのでゲレンデを歩いた。
 ロープウエイ山頂駅周辺に来て下から登山道があることを知った。

【ロープウエイ山頂駅周辺】
上左、磐梯山ロープウエイ山頂駅。

上右、東側のロープウェイ山頂駅

左、
ロープウェイ駅から磐梯山への登り口。入口から
10mほど入ると登山道と合流する。

下、
東側ロープウエイ駅からの景観。

【岩場】

 トラロープを使って岩をよじ登る。距離は短い。

【1416付近に】
灌木帯を抜けると浮石の多い不安定な登山道。
 傾斜はきつくな.るが、展望は大きく開け爽快である。
 振り返ると天鏡湖と呼ばれる猪苗代湖や会津若松市の街並みが眼下に見えた。


斜面は、紅葉に燃えていた。

【四合目・天狗岩】
 大岩に記されたペンキマークに従い岩がゴロゴロした岩の道。 ここは、「賽の河原」というとこでしょうか。上に山頂が見えてます。

【花の道】

 火山によって出来た溶岩がゴロゴロした所になると高山植物が咲く。

【磐梯山頂直下】
上左、
岡部小屋と書かれている小さな避難小屋?。

上右、
直ぐ上が三角点のある山頂。

左、
山頂直下。
ここが、八方台と翁島との分岐。

【磐梯山】
 山頂には方位盤や石祠があり、磐梯明神を祀られている。 独立峰の山頂からは360度の大パノラマ。
 晴れていれば、吾妻連峰、安達太良連峰、猫魔ヶ岳雄国沼、飯豊連峰が見えるが、今日は雲の流れが早い。

【弘法清水道へは、大混雑】
上、
八方台登山口から登ってきた人か次から次へと上がってきた。

左、
弘法清水へ降りていく途中、切れ間から紅葉の火口跡が見られた。

【弘法清水】
上、
弘法の清水の名のとおり冷たいおいしい水でした。

左、
12時で皆さん昼食をしていた。
 
 
左、
 噴火した跡の櫛ケ峰が直ぐ前に見える。

下、
お花畑への道。
 八方台登山口へ周回する道でもある。

【お花畑けへ】
左、
お花畑。

下、
お花畑から見た磐梯山。
 草もみじと紅葉した磐梯山は素晴らしかった。

【猪苗代分岐】
左、
 噴火した跡の櫛ケ峰。迫力ある山容でたくましい。
 尾根筋に道がありそうだが登れないと聞く。
 火山の山で登山禁止?

【川上・猪苗代分岐】
 猪苗代への登山道に入ると赤植山が見えた

【渋谷・猪苗代分岐】

【沼の平】
左、
 夏は、高山植物が多く咲くとある。

沼ノ平という名称だが、厳密には湿原。周囲を登山道が通っているが、近付くことはできない。少し離れた場所から眺めるだけ

【赤植山口】
 赤植山への道は、紅葉の真っ盛りで素晴らしかった。赤や黄色に全山が燃えていた。

山頂付近から見た磐梯山の山肌も紅葉し黄金色に染まっていた。

【赤植山】
左、
青い猪苗代湖と畔に点在する集落。黄金色の平野と紅葉の山肌が見事に調和した景観は、絵ハガキのアングルだった。


【高山植物群落地】

【天の庭】

【ゲレンデ上部にある登り口の標識】
 左、ここはゲレンデの最上部。登山路は、左方向にあるのだが、ゲレンデを降りていった。  鞍部に来たら、スキー施設の建物あり。近くに林道(スキー専用道か)が見えた。
 この道を降りていったのでかなり時間を要した。

【猪苗代スキー場】
 かなり大きなスキー場である。ゲレンデを適当に歩いた。登り口と書かれた標識のある場所に来て間違いと分かった。
 帰宅後、軌跡を見たらかなり大回りをしていた。
 登りは、間違わないと思う。下りは、地図を確認しないととんでもないところに降りてしまう。