【山記録】
     栃谷山三角点
山名・ 山域   栃谷山(784.4m) 伊勢近辺(三重・大紀町)
日時・天候 2013年02月28日(木) 晴 
交通・駐車地等  伊勢から南島線を走り度会町に出る。
 県道38号(大宮度会線)で大紀町大宮へ永会で県道46号(南島大宮大台線)に入る。
 木屋(こや)で県道151号線(度会大宮線)を走ると藤越峠へ。
 県道151号は舗装はされているが道は狭い。伊勢から木屋まで100分。
コース・タイム  ●タイム
 駐車地(9:25)〜藤越峠(9:47-9:52)〜休憩地(10;25-10:30)〜P644(11:00-11:05)〜栃谷山(11:33-11:43)〜のぞき岩(12:08-12:25)〜730昼食(12:40-13:40)〜源太の頭(14:10)〜源太林道終点(14:50)〜源太登山口(15:20)〜駐車地((15:40)
●総タイム
     往 駐車地から730まで3時間15分。
     複 730から駐車地まで2時間
 人数  

【軌跡図】

【足跡】

 伊勢志摩や三重県の低山を紹介するローカル版のガイド本(著者F氏)を数冊持っている。
 中身は、アマチュアの域を越えられず登山口を知ることくらいしか参考にならない。

 昨年、「大紀の山々」(小野幸年著)という山本が発売された。
 早速、バツトパームス(伊勢市駅前の山店)の店長に勧められ購入した。


 内容を見ると、コースガイドを立体的に平面的にイラストされ写真も豊富で記事も素人に分かりやすい。
 特殊印刷で技術力の高いのアイブレン(伊勢市)が佼成し製版したのだろう。
 ヤマケイ本も顔負けの優れものである。
 定価も1500円と手頃である。

 著者の小野幸年さんとは、網掛山で一度お目にかかったことがある。
 宮川流域ルネッサンスの案内人とは知っていたが、これほど山に精通し文才人とは思ってもいなかった。
 出版するにはかなりのご苦労もあったたことでしょう。敬意を表したい。

 今年、七洞岳に登り栃谷山を意識した。
 栃谷山は、度会三山(獅子ヶ岳・七洞岳)の一つと山本に記されている。
 標高784.4mと三山の中でも一番高いのだ
 三重県南部の山を見回してもチャンピオンである。
 何故か、国土地理院の地図にも名前が表記されていない。
 その疑問を感じ山行を決行した。
 コースは、ガイド本に記されている
 「登り藤越峠、下り源太林道」である。
 駐車地は、源太口と藤越峠の中間部に留めた。
 そこから坂道(県道)を20分歩いて藤越峠へきた。
 
 <藤越峠〜栃谷山>
 赤テープや標識や踏み跡もある。

 海風のあたる常緑樹の尾根を淡々と登っていく。
 山頂までゆっくり歩いて1時間50分かかった。

 <栃谷山山頂>
 山頂は、広い台地で樹林に囲まれ視界なし。
 山頂らしい雰囲気はなく休憩地に最適のような場所だった。
 三角点付近には名前の違った古い標識の山名板が沢山ある。
 
 ということは、この山は二度や三度も登る人は少ないということだろう。
 アクセスも悪く眺めも良くないことを登って見て初めて知った。
 度会三山チャンピオンの山も不遇の山ということでしょう。

 その中で、異色の山名板があった。
 青色のブリキ板に白地で「間雲天」とある。
 意味が良く分からないがこの山の集落のある裾野から見て雲天の山ということでしょうか。
 日付は、S58.3.30今から30年もの前に付けたものである。
 風雨にさらされてかなり傷んではいるがまだ健在だ。
 30年にも耐えた山名板があるなんて奇跡に近い。
 うんこりゃ凄い。この標識に「アッパレ」だ。
 これからも長く生き続けて欲しいと祈りながら山頂を後にした。

 <小野幸年著の栃谷山紹介記事>
 栃谷山は、度会山脈の最高峰で、最深部にあるアクセスの悪い山で、度会三山(獅子ヶ岳・七洞岳・栃谷山)の一つです。遠くから見るとお釈迦様の寝姿に似ているところから玉城・度会では釈迦岳、一之瀬川沿いの川上では町楽山(まちらくやま)、南伊勢町では730ピークと合わせて二束山、ふもと藤木屋では栃谷山、その他間雲天と山名が多くありますが、山を守ってきた地元藤木屋の栃谷山が正当でしょう。頂上は展望がありませんが、登山道の岩場より展望できます。人を寄せ付けない奥深い雰囲気の山です。
 国土地理院が784.4m峰の名前が付けられなかった理由は、
 山頂にある名札が沢山あり地元と調整できなかったものと推察すると書かれています
。 


【駐車地】

 安全に駐車できるスペース地を選んでここまできた。ここから登山口の峠まで20分ほど歩く

【藤越峠】

藤越峠。
右、七洞岳へ。
左、栃谷山へ。
 峠は、開発が進み広くて明るい。
 木材の置き場となっていた。 

 新藤越林道の終点でもある。
 起点は獅子ケ岳小萩登山口付近である。

【樹林の切れ間から見えた山は何処でしょう】
 東南方向に位置する稜線が見えた。
 地図上にある504の尾根筋のように思えるが

【P644】

P644,峰、「栃谷山北峰」との表示名あり。

【大岩】
 大岩を右に巻くとシャクナゲの木が現れた。

 上部に来ると多くの大岩がある。石灰岩のようだ。

【奇岩】
 一見、獅子かワン公のような岩だ。

【栃谷山】
  山頂は、広い台地で樹林に囲まれ視界なし。

 山頂らしい雰囲気はなく休憩地に最適のような場所だった。

 今日は、陽があたり明るい。
 赤テープ踏み跡もしっかり付いているので迷うことはない。
 若山への縦走道を探しに7分ほど散策する。

【ヒメシャラ】

 山頂から少し下ったところに雑木に混じってヒメシャラの木があった。

【のぞき岩】

のぞき岩からの眺めー左、贄島(南伊勢町)のように見える。右は、奈屋浦か神崎浦か】

のぞき岩からの眺めー藤坂峠への縦走路

のぞき岩からの眺め浅間山】

のぞき岩からの眺めー浅間山の背景に見えた山は台高の三峰と局方面】

730の展望岩で昼食】

展望岩からの景観ー栃谷山を振り返る】

【栃谷山から海に向かって伸びる尾根。さて、若山は何処だろう】

【730から源太林道へ下る】
 前半は、勾配はきついが普通に歩ける山道。 後半は急降下が連続する厳しい道。
 降り口の標識には、下の登山口(藤小屋)まで2.5キロとある。


【降り口付近】
 「大紀の山」本によると、
 源太林道口から登ると栃谷山まで3.2キロ。タイム3時間。
 藤越峠からは2.4キロ。タイム2時間。
 やはり源太道の方が厳しいということです。

 

【源太の頭は、要注意】

 右上の標識がなければ、直進してしまいそうなところです。
 源太の頭から林道までの下りは、かなりの急勾配で転倒してしまった。

 
 

【源太林道】

林道終点。
手前のところに「栃谷山」の標識が建つ。

【源太林道口】

左、県道。
右、源太林道。