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【山記録】 | |||
日時・天候 | 2013年04月04日(木)晴 | ![]() 栃谷山三角点 |
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山名 | 藤坂峠からP683.6峰(国見鉱山)と栃谷山(784.4m) | ||
山域 | 三重県度会郡大紀町 | ||
コースタイム | 藤坂峠(8:30)~P683.6峰(9:10-9:30)~藤坂峠(10:00) 藤坂峠(10:10)~登山口(10:20)~電波塔(10:30-10:40)~P730(11:30-11:45)~ 栃谷山(12:05-12:50)~電波塔(14:20-14:35)~藤坂峠(14:55) 栃谷山総タイム4時間(上り1時間55分。下り2時間5分) |
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距離/累積高度差 | 沿面距離10.1km 高度差(+963m -953m) |
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団体名・参加人数 | 単独 |
【足跡】 |
<大紀藤木屋の先で道を間違う> 大紀国見山へ登る予定であった。 前日、登山口の阿蘇峠へのアクセスを調べる。 昭文社の三重県地図にも阿蘇峠の記載がないので、「大紀の山々」本を見て調べる。 地形図で確認するとP493下の峠が阿蘇峠であることが分かった。 交通アクセスは、大紀町藤木屋から(県道46号)藤坂峠道に入る。 藤木屋から2キロ位先で、右の林道に入る。 この先は、奥河内林道へと続き最後は国道42号線に出るようだ。 当日、7時半頃大紀町最深部の集落「藤木屋」に到着。 分岐を県道46号藤坂峠への道に入ると間もなく左側に林道口があった。 地図にはなかったように思うが通りす過ぎた。 間もなく大きな看板が立てられていた。 「この先道路幅2メートルで大型車通行止め」と書かれていたように思う。 この谷沿いに付けられた狭い道は、見通しの悪い肘カーブが連続する厳しい道であった。 高度が上がり間違いと気が付いたときは、Uターンする場所もない。 後続車が追いかけてきたが、退避する場所もないので暫く辛抱の走りである。 四駆車は、小回りが効かないが後続にいる軽の方が有利である。 カーブでようやく前へ出て貰った。 上部に来てやっと勾配も緩やかになり藤坂峠へ到着した。 30分位、緊張の連続で今更引き返す気力もなく疲れた。 藤坂峠で暫く休憩した。 地図を見ていると、国見山も以外にも近いことが分かったので行けるところまで行って見ることにした。 作業道を上がっていくと、「発破あり・危険立ち入り禁止」のバリケードがある。 仕方なく、683.6三角点峰に延びる尾根を行くことにした。 尾根に出ると古いテープも巻かれていた。30分位で683.6三角点峰に着いた。 この先は、国見鉱山採取現場である。 そこは、すり鉢のような形をした底が見えた。山は削られ無残な姿の国見山があった。 昔は、尾根を歩いてここから国見山へ行けたのだろう。 行き止まりの崖では、藤坂峠まで戻るしかない。 <栃谷山山頂> 山頂は、広い台地で樹林に囲まれ視界なし。 山頂らしい雰囲気はなく休憩地に最適のような場所だった。 三角点付近には名前の違った古い標識の山名板が沢山ある。 ということは、この山は二度や三度も登る人は少ないということだろう。 アクセスも悪く眺めも良くないことを登って見て初めて知った。 度会三山チャンピオンの山も不遇の山ということでしょう。 その中で、異色の山名板があった。 青色のブリキ板に白地で「間雲天」とある。 意味が良く分からないがこの山の集落のある裾野から見て雲天の山ということでしょうか。 日付は、S58.3.30今から30年もの前に付けたものである。 風雨にさらされてかなり傷んではいるがまだ健在だ。 30年にも耐えた山名板があるなんて奇跡に近い。 うんこりゃ凄い。この標識に「アッパレ」だ。 これからも長く生き続けて欲しいと祈りながら山頂を後にした。 これが、前回(2013.2.28)の記述です。 あれから1か月余りです。 電波塔付近からから見た栃谷山は、どっしりと構えていた。 山頂は、植林に覆われ広々とした平凡な台地である。 奥深い山に来ているという感じがしない不思議さを感じる。 何か、新しいものを探したのですが見ありませんでした。 自然のままであることが、この山の良さといえるのかも知れません。 「間雲天」とい名札も健在だった。 最後に感じたこと。 栃谷山は、度会山脈の最深部にあり最もアクセスの悪い山である。 出来れば「藤坂峠~栃谷山~藤越峠」へのコースを取りたいが、この間の道路事情が最悪である。 結局、同じ道を往復することになるので変化がなくこの山のイメージを悪くしている。 理想のコースは、「藤坂峠~栃谷山~藤越峠~七洞岳」である。 |
【軌跡図.】 |
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【藤坂峠】 |
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【藤坂峠からP683.6峰へ向かう】 |
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【683.6三角点峰へ作業道を登っていく】 |
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【高度を上げると栃谷山への縦走路が見えた】 |
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【683.6三角点峰に到着】 |
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【三角点の先は、国見鉱山です】 |
この先は、刃物で鋭く削らたような斜面で行き止まり。 ここから見ると、大紀国見山の半分は削りとられてしまったようで痛々しい。 山を愛する者にとっては、悲しいことです。 今も建設機械の作業音が響きわたりダンプが活発に往来しているのが見えます。 鉱山から恩恵を受けているのも事実ですが、自然環境と調和のとれた開発であって欲しいものです。 |
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【国見山から八重谷山へと延びる尾根】 |
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【藤坂峠から栃谷山登山口へ】 |
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【登山口付近から栃谷山への縦走路が見えた】 |
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【電波塔】 |
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【尾根歩き】 |
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【P730峰】 |
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![]() その先端に展望岩あり。 神崎湾や方座湾の眺めよし。 直ぐ横には、デカイ栃谷山。周囲の木が大きくなりすぎアングルは今一だ。 |
【のぞき岩】 |
電波塔まで曲線の縦走路が見えろ絶景なり。最も気に入った景観であった。 北西方向、浅間山と背景の栗の木岳が見えた。 683.6峰、前回の山記録では国見山と記したが現地調査の結果、国見山ではないことが分かった。 |
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【のぞき岩から滝原浅間山を望む。】 |
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【栃谷山山頂】 |
山頂は、植林に覆われ広々とした平凡な台地である。 残念ながら電波塔から見た感じとは余りにも違う。 大紀の奥深い山なのに伊勢の里山にでも来たような感じがする。 何か、新しいものを探したのですが見ありませんでした。 自然のままであることが、この山の良さといえるのかも知れません。 「間雲天」とい名札も健在だった。 |
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