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【三重県南伊勢町の山】 | |
山名 | 龍仙山(402.1m)/平山(273m) |
日時・人数 | 2011年03月19日(土)・単独 |
交通 | ○伊勢市から南伊勢町へ35分。 ○伊勢高速で来る人は玉城ICで降り南伊勢町へ20分 |
登山口・駐車 | 南伊勢町船越公民館 |
コース・タイム | 船越公民館(9:20)〜龍仙山(10:30-11:30)〜鉄塔で昼食(12:00-12:30)〜平山(13:10-13:30)〜船越公民館(14:20) |
距離/時間 | 7.8キロ /5時間00分(休憩タイム2時間含む) |
山頂の展望 | 伊勢志摩国立公園内。五ケ所湾の眺めが良い。 |
【軌跡ログ】 | |
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【足跡】 |
三重県南伊勢町は、山と海が迫った小さな漁村である。 ここに龍仙山・平山という里山がある。 この南伊勢町は、過去において原発問題で何年も町が揺れ動いた歴史がある。最終的には「原発反対」で取りやめになった。 今、福島原発の大事故が起こり、周辺皆さまのことを思うと胸が痛むのであるが、南伊勢町から20キロ圏内(伊勢市)に住んでいる自分たちは正直胸をなで降ろした。 原発はいらないが、原発の恩恵を受けているのも事実である。昔の生活に戻って良いと家内は云っているが、そりゃ無理というもの。原発に代わる代替えエルルギーがないのも悲しい現実だ。 昨年、南伊勢町の山中で山道を整備した地元の数人(70歳台)と話ししたことがある。原発に代わる産業も乏しく今や南伊勢町は老人の町となってしまった。だが、南伊勢町には、五ケ所湾など自然の美しい眺めの良い山があるじゃないかということに気付き、そこで海から山へと方針を転換し、皆様に来てもらえるよう町は山に力をいれていると聞いた。 その一環として、我々は、ボランティアで山道を整備をしているが、貴方は自然のままの良いかそれとも整備した方がよいか問われた。 この返答に困ったが、 「私は、山が好きなので自然のままの方が良いが、多くの人が来てもらうとなると整備は必要です。スイスの山を歩きましたが整備が行きとどいて気持いいです。世界中から南伊勢町へ来てハイキングができるようなツェルマットのような町にしてください。」 と返事した。 船越公民館前の広場へ駐車させてもらう。 緊急時は、駐車しないでくださいとの看板がある。他に留める場所もないのでここに留めさせてもらうことにした。 道路側へ廻るとNPO法人南勢テクテク会が作成した「自然を大切に、山をきれいに」と書かれた立派な看板が立っている。なるほど町が山に力を入れているとあって分かりやすい日本一の看板だ。 要所には指示札があり山頂まで迷うことはない。 山道には、みかん畑が沢山ある。 「五ケ所みかん」と云えば、三重県の人は知らない人はいない。 山道に、はみだしてみかんがぶら下がっていた。 町ならとっくになくなっているだろうに、ここは自然のままになっている。 カメラを写していると持主らしき人が来て、何処から来たんだといわれた。 伊勢から来たというと、 二つもぎとって持っていけといわれた。 これをリュックに入れて山頂で食べたらいつも食べている五か所みかんとは全然違っていた。おいしかったので全部食べてしまった。 余りおいしかったので、(家へ帰ってから)書物(福井本)を見ると、次のような記事を見つけた。 「五ケ所みかんの名で知られているみかん類は味はもちろん、種類の多さでも東海随一です。みかん栽培は100年以上の歴史を誇り、温州みかんのほか、セミノールの甘さ、甘夏のみかんのみずみずしさ、レモンのさわやかさ、まさにみかんのルーツを辿る町といえるでしょう。 初夏の頃、白い花の香りの町いっぱいに漂います。 温暖な気候に恵まれた甘さをしっかり詰まっている」 と書かれていた。 甘夏のみかんのみずみずしさーー山頂でこのみかんをいただきました。 初夏の頃、白い花の香りの町ーーそれは童謡「みかんの花咲く丘」という歌詞にピッタシと思いました。この歌を作詞した加藤省吾さんも伊豆でこんな光景を見て書かれたのでしょう。 龍仙山山頂に立つとリアス式海岸線(五か所湾)の眺めが素晴らしい。 平山への縦走路は、枝道が多くあり山慣れした人と歩かないと迷う恐れあり。 平山は、地元の人以外知られていない山だ。 山頂には、ベンチが置かれいた。平山という名札はなく椿山という古い名札がぶらさがっていた。 龍仙山とはまた違った大型スクリーンのロケーションに感動した。 隠れ名山だった。 |
【登山口は、船越公民館前から入る。近くにバス停あり。】 |
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![]() ![]() 道路側に廻ると龍仙山登山口の標識あり。(上)これに従って歩く。直ぐ近くに浅間神社の鳥居があったので寄り道をし登山の安全祈願をする。 |
【登山口にある標識】 |
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【五ケ所みかんと龍仙山】 |
「五ケ所みかん」と云えば、三重県の人は知らない人はいない。 山道に、はみだしてみかんがぶら下がっていた。 町ならとっくになくなっているだろうに、ここは自然のままになっている。 カメラを写していると持主らしき人が来て、何処から来たんだといわれた。 伊勢から来たというと、 二つもぎとって持っていけといわれた。 これをリュックに入れて山頂で食べたらいつも食べている五か所みかんとは全然違っていた。おいしかったので全部食べてしまった。 |
![]() 背景は龍仙山。 |
【第一水槽】 |
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【第二水槽】 |
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【山頂前に建つ鳥居】 |
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【龍仙山】 |
白い花の咲く初夏の季節は、 童謡「みかんの花咲く丘」というイメージそのままの町が眼下にーー。 龍仙山山頂からは、リアス式海岸五か所湾の眺めが素晴らしい。 |
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【山頂から五ケ所湾の眺め】 |
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【不動尊】 |
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![]() 不動尊。 左、不動尊前からの景観。 下、 展望台からの眺め。 |
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【平山山頂】 |
![]() 平山は、地元の人以外知られていない山だ。 山名札は椿山という古い名札がぶらさがっていた。 龍仙山とはまた違った迫力ある大景観。 下、 平山から五か所湾の展望 |
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【下山路】 |
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【下山路】 |
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