【山日誌】      
 山名・ 山域 有地山(あろちさん555.0m)オロチ山(521m) 
大河内山(546.1m)ーーーー(三重・南伊勢町)

有地山の三角点
日時・人数  2012年02月28日(火)・単独
交通・駐車地・
登山口等
伊勢市から県道伊勢南島線・国道260号線を走る。古和トンネル手前で右折れ浅間神社隣の広場に車を留める。伊勢から1時間余
伊勢道・玉城ICから入る場合も同じ道を走る。1時間程度。
コース・タイム 
浅間神社口(8:00)浅間神社(8:30-40)P216(9:00)P276(9:50-10:00〜オロチ山(10:30-40)〜大河内山(11:30-12:20)〜オロチ山(13:10-20)〜有地山(13:30-40)〜二の段分岐(14:05)〜二の段(14:25)〜不動の滝(14:40-15:00)〜浅間神社口(15:40)
距離・時間  12.6キロ 総タイム7時間40分  累積標高+−m  
山頂の展望  三山ともに三角点・展望あり大河内山の眺めがベスト。

 【軌跡図山旅改訂40000図  
 お断り。:GPSの軌跡を誤ってoffにしていたため、手書きで記入しました。なお、ウエイポイントはGPSが記録したものです。

【足跡】
 <南伊勢の山歩きガイドマップ>
 2012年1月座佐の高へ登った時に「ロッジさらくわ」で「南伊勢の山歩きガイドマップ」を貰った。
 このマップ、写真やイラストも多くかなり分かりやすい。
 しかも無料なので価値あるマップだが、山行きとして使うには限界がある。
 ガイドマップに紹介されている山は、全部で18コースある。
 これらの山は、低山なからも奥深い山が多いのではないかと思う。
 標識やテープなしでは歩けないので、一般的な山とは言い難い。

 以前、町の要請で山の道を整備をしていた地元の人に話を聞いた。
 南伊勢町は、これといった産業もなく老人が多い。
 これからは、美しい海と山をアピールしていきたいとーーー。
 私は、その人たちにスイスのツエルマットを目指して欲しいとも云った。
 今後の取り組みに期待しよう。

 過去、マップ18の座佐の高とマップ17の姫越山へ登った。
 標高500メートル級の山の上から海跡湖と弓型をした美しい海岸が望めた。
 海岸に来ると山の上から見た景観とはまた違った感動があった。
 上るも下るも手頃な高さである。
 全国でもあまり見られないない海と山をアレンジした新しい魅力を感じた。

 その3ー今回登る山は、マップ15の有地山
 マップに書かれている登山ルートは、AコースとBコースの二つ。
 これらを参考に地形図を見ながらコース選定した探索登山である。

  上り、浅間神社〜オロチ山〜大河内山〜オロチ山〜有地山。約6キロ。
  下り、有地山頂から竹の谷山(ニラハマ展望台)の尾根下る。(Aコースの下り道と同じ)
       有地山頂〜1K先に分岐〜二の段〜古和浦不動の滝〜浅間神社。約7キロ。

 <足跡>
 国道260号分岐から50m先にある浅間神社横の空き地へ車を留める。
 神社の鳥居を潜り石段を上がると、浅間神社がある。
 平地の広い場所の奥に祠があった。
 奥の浅間神社へは、
 30分ほど険しい道を歩かなければならないので、近くに分社ができたような気もする。
 奥の浅間神社へ行く途中、「奉納五合目中間点」という標石が立っていた。そこから古和浦の眺望が良かった。
 中間点から凡そ10分で浅間神社に着いた。
 ここは、尾根を三つ突きあげたピークの上にある。
 周りは、石段に囲まれた聖地の中に古い祠があり、その前に一升瓶が二つ。
 裏へ廻ると、樫の大木の前に首なし地蔵が安置されていた。
 村人たちが住むところから見た浅間神社は、山自体に特徴があり信仰心を崇めているのではないかと想像する。
 神社の西に「有地山4.1k」の指示板を確認して北西の尾根に乗る。
 この尾根は、自然林で明るく気分良く歩けた。
 P216は樹林のなかで四方から尾根が派生しているので、要注意である。
 少し下ると、西側の大伐採地に出ると大展望が見られた。
 ここは、木出しの中継地。太いワイヤーロープが有地川まで伸びていた。
 西側は、P276から縦走尾根とオロチ山から伸びる有地山が格好良い。(トップの画像の撮影地)

 展望地から有地山1.9kまでの尾根は、樹林の中でピークを4つほど越えて行くが、それぞれのピークには尾根が張り出しているので地図を読みが必要である。
 テープは双方に付いている尾根もありピークに来たら方向を確認して歩かないと間違う。
 P276からオロチ山へは、登りばかりで厳しいが時折、海の景観が望める。
 
 オロチ山から大河内山へは、最後のところはやや険しいが一般ルートともいえる。
 大河内山以降は、下記を参照。

【国道260号古和トンネル手前にある標識】

 古和浦トンネル手前、バス停「こすえ」から入る。
 近くに
「不動乃滝」と「有地山登山口」看板が建っている。
隣に「水準点」
もある。この水準点は、有地山の測量に使ったものだろうか。
航空写真から見た登山口付近と山の位置図。

国道260号分岐のところにある風船記号の位置は、上の「こすえ」バス停のところ。(GPS付きカメラでポイント撮影)

【登山口は、国道分岐から2.0kほど先にある】
登山口は、二箇所。
右、不動滝道左、尾根道。

 不動滝道を行くと二の段に分岐あり。
 どちらも有地山に出る尾根に取り付く。

 

【今回は、国道分岐から50m先の浅間神社口から登る】

、浅間神社口。隣の空き地へ駐車する。右、階段を上がった所に最初の神社あり。
 浅間神社口から30分登ると奥にも神社あり。
 地図上に表示されている浅間神社


 この先は、尾根が二つに分かれている。
北西尾根に乗る。
 神社の西に「有地山4.1K」の指示板あり。
 

【浅間神社へ登る中間点から古和浦の眺めが良い】

【P216付近】

【大展望地】

【P276】

【有地山まで1.9kの標識のある地点】

【オロチ山】

オロチ山。
ガイドマップには、このあたりはオロチ山と呼ばれているとあり。
 オロチ山という名は?マークか。
 ここから、座佐の高が見えた。

【大河内山道・県道へ降りる道との分岐】

【大河内山道から海が見えた】

【キワダ登山口との分岐】

【大河内山】
 小じんまりした山頂の雰囲気は素晴らしい。
 風あたらず、陽があたる。展望良し。
 登って楽しい山とは、こんな山のことでしょう。
 登山口は、四か所もある。
 有地山コースを除いては、2キロのハイキングで気軽に登れそう。
 山渓の県別本「三重県の山」に紹介されているのだろうか。
 もし、紹介されていなければ、ぜひ載せてもらいたい山です。
 ここで昼食をとる。

【大河内山】

【大河内山から見た大台ケ原の山】

【有地山】
 密生した雑木の先を見ると、小高いところに光がさしていた。  あれが有地山か。
 来て見るとここはかなり広くて山頂という雰囲気はなし。三角点も色気なし。山名札もいろいろある。
 伐採地や国道から見た有地山は、均衡のとれた美しい山であった。そのイメージとはチト違った平凡なところだった。

【有地山から海の展望】

【有地山から山の展望】

 中央、少し尖ったのが座佐の高。木の後ろは、姫越山か。

 

【有地山から竹の谷山への尾根を下る】

 【展望所】

【分岐】
 展望所を下ると間もなく分岐に出る。
 下左の標識は、有地山から下りてくると裏側になるので見落としやすい。
 反対側に「竹の谷山」への標識もあるので、このポイントは要注意である。
 標識には、「0.6k」という距離表示あり。谷をトラバースしていくのでより長く感じた。

【二の段】
 二の段には指示板が西と東に二つあり。
左が竹の谷山からトラバースしてきたもの。
前は、広い植林帯で分かりにくい。
テープも見当たらず最初で最後の探索をする。
薄い踏み跡を辿り約70メートル先に東(右)の指示板を見つけた。
 東道は、しっかりした道。「不動滝〜有地山などへの指示板やテープも要所にあり。

 【窯跡】

炭焼きをしていた跡です。

 【古和の不動滝】
 窯跡から不動滝への道は、急傾斜で足場が悪い。
 谷近くに来ると滝音が聞こえてくる。
 沢を渡り少し登ると滝が見えてくる。
 厳粛な雰囲気で身が引き締まる。環境も素晴らしいところだ。
 さらに降りると注連縄が張られた杉の大木が二つ並んでいるところに降りた。
 ここが滝の入口である。杉の木を通り抜けると橋がある。

 弱いながらもゴォという音色を聞きながら滝を見上げて暫く佇む。
 男滝(右)と女滝(左)二本落ちていた。
 修業をするための小屋も建っている。
 橋の上に来ると全体の眺めが良いので撮影ポイントである。
 残念ながら、冬場は水の流れが弱く迫力に欠ける。
 滝壺を見ると白い泡が飛び散っていた。 

 【古和の不動滝】