【山記録】
日時・天候   2006年5月14日(日)
山名 大和葛城山(959.2m
山域   大和
コース・タイム  ロープウェイ駅(9:30)〜櫛羅の滝(9:50-10:00)〜国民宿舎(11:30-12:30)〜大和葛城山(12:45-13:05)〜下山口(13:25)〜ロープウェイ駅(14:50)
人数 5人

【足跡】
大和葛城山の一般的な登山コーズは、8箇所以上あると聞く。
日帰りで歩くとなると大阪や奈良の人はいろいろなバリエーションを組めるが、三重県伊勢から出かけるとなると制約を受ける。
 当初、近鉄電車で奈良の御所駅と大阪の富田林駅を利用した方法を考える。
先ず、電車の乗り継ぎが3回(八木駅で樫原神宮線・樫原神宮前駅で南大阪線・尺土駅で御所線)、乗り継ぎタイムは3分。バスの便数が1時間に一本と少ない。机上では、行けるのだが一つつまずくとバラバラに壊れそうなのであきらる。(参考のため下段に掲載)
 
 そこで計画した案が、車で行くことにした。
ロープウエイ駅手前へ車を駐車し、「櫛羅の滝コースで山頂に出て、水越峠から安楽寺へ下山」、そこから駐車場まで戻る。一部、ダイヤモンドトレールを歩くことにした。
 
 玉城インター6時40分発、近鉄御所駅9時10分着。ここまで2時間30分要す。御所駅前から暫く直進したところで、ジョッキングをしていた夫婦連れに、帰り道(安楽寺〜櫛羅)の歩行タイムを聞く。この夫婦の話では、2時間はかかりますとのこと。地図上の推測タイムを40分と読んでいたので、意外な返事に戸惑う。帰宅のことを考えるとあきらめざるをえない。予定を変更し、誰でも歩けるお子様コースとなった。
 車でロープウエイ駅近くに来ると、交差点には黄色いジャンバーを着た駐車場の誘導員が、指示をしている。この時期は、稼ぎどころなのかやたらと整理員が多い。駐車料金1000円である。バス代が320円なので、4人乗ると駐車料金の方が安くなる計算だ。山ツツジの咲く季節なので次から次へと車がやってくる。直ぐ上がロープウエイ駅である。駅の横道が大和葛城山への入口だ。直ぐ側に不動寺があり、境内には藤が見ごろとの立て看板があったので立ち寄る。手入れの行き届いた日本風の庭園は、ツツジ・藤・クレマチスなどが満開、花のお寺という感じだ。

 深谷の左岸沿いに歩き堰堤の前で右岸に転じると、葛城山登山道目標物という標識がある。山頂まで9つあり、119番通報するときの目標位置と書いてあった。人が多く来るので事故も多いのだろう。
 谷沿いにジョモン谷と本谷の出会いへ、左のジョモン谷に向かう。やがて櫛羅(くじら)の滝に着く。
 
 落差10メートルの櫛羅(くじら)の滝は、滝近くで20人ほど休憩している。水量も適当にあったがB級といえば失礼か。少し上がったところに。役の行者が修行たという二の滝がある高さは、7メートル。この先は山腹を大きく蛇行しながら登っていくと、研修センターと天神の森との分岐に出る。

 分岐は、ブナ林に覆われ広くて明るい。とても雰囲気が良いので絶好の休憩地である。左(研修センター)の道を取る。ブナ林の中を小鳥のさえずりを聞きながら歩く快適な道である。15分も歩くと国民宿舎のある自然つつじ園に着く
 目の前に「一目100万本」といわれる山ツツジがこんもりした小山全体を覆っている。浅い谷底には、数グループが各休憩台(1グループ20人位)の上にいるのが見える。山ツツジは開花寸前の蕾が多い。山全体を見ると、赤く染まった立体感のある巨大な大庭園を眺めているようだ。昼食をしながら1時間ぼといたが、見飽きることはなかった。

 自然散策路から山頂まで15分程度で歩ける。この道は、金剛山の雄姿を見ながら遮るものなし、大展望を散歩気分で歩ける。頂上に来ると大阪や奈良の市街も一望できる。三角点が、周りの景観に忘れられたようにしょんぼりとある。何とも寂しそうだった。関西のオアシスとも云える楽しい山!納得。

【ロープウエイ駅の横が登山道】

お寺の前にあるツツジが満開。
その下に大和葛城山への→標識があったがこの花の艶やかさに霞んでいた。
圧倒的にロープウェイで上がる人が多い。15分置きに運転していた。

【道沿いに古刹の不動寺あり】

 登山道沿いにある不動寺。玄関の所に、「境内は藤が見ごろと」看板が立っていたので立ち寄る。

【登山道】

左、大和葛城山の頂上部が見えた。
中、ロープウエィのゴンドラを発見。見えそうで見えないのは、錯覚か。
右、山頂まで目標位置の看板が10個立っている。

事故の時、救助隊に、この看板の数字を伝えます。

【櫛羅の滝】

櫛羅の滝

尼ケ滝・不動滝とも呼ぶ。
高さ10メートル。今日はほどほどに水量があり、迫力を感じた。

【二の滝】
二の滝
行者滝とも呼ぶ
役の行者が修行したという落差7メートルの滝。

滝前で団体さんが休んでいた

【緊急119番への連絡ポイントー左から目標位置6。目標位置7。目標位置8。】

【研修センタへとの分岐】

目標位置9番。
右は、天神の森を経て山頂へ。
左は、研修センター国民宿舎方面・
左の道をとる。

【美しきブナの森】
 研修センタへの道は、ブナに覆われた自然林で明るい。鳥のさえずりを聞きながら歩いた。

【自然ツツジ園】
 大庭園にツツジが見事に咲いていたといってもほとんど蕾で開花していません。次の日曜日辺りに開花するものと思われる。通りすがりの老人の話では、開花の前が一番きれいとか。今日から2〜3日が一番良いとのことです。なるほどそう云われれば、花に活力があるので、色が鮮やかでした。

【金剛山展望】
 金剛山が、どっしりとして素晴らしい。
 昼食をしながら前は金剛山、左はヤマツツジの大庭園と見飽きることはない。

【葛城山頂と三角点】
 周りの大展望に誰も見向きをしてくれません。しょんぼりと寂しそう。そっと三角点を撫でてやりました。

【葛城天神社】
 葛城天神社近くに自然研究路があります。
 周回して来た人にカタクリが咲いていましたかと尋ねたら、もう終わっていたと話してくれたので、行かなかった。

【下山口はロープウェイ駅近くから】

下山は、ロープウエィ駅の近くに標識がある。