奥多摩三山を行く
三頭山〜御前山〜大岳山

日時・天候 2008年4月22日(火)晴
山名 三頭山(1527.5m)
交通 前日→JR東京駅から青海線拝島駅で総武五日市線に乗り換える。武蔵増戸駅下車国民宿舎止水荘へ泊まる。 
行程・タイム 武蔵増戸駅(JR10分)〜武蔵五日市駅(バス9:45)〜都民の森(10:50)〜森林館〜三頭の大滝三頭の大滝(昼食12:15〜13:00)〜ムシカリ峠(13:50)〜避難小屋往復(14:00)〜三頭山(14:22〜14:30)南峰展望台(14:43)〜鶴峠(15:15)〜入小谷沢の峰(15:25)〜ヌカザンス山(15:50)〜イヨ山(16:40ー16:55)〜奥多摩湖小河内神社(17:20)〜馬頭館宿泊(17:45)
総タイム 8時間00分
日時・天候 2008年4月23日(水)晴
御前山1405.0m)/大岳山(1268.5m)
行程・タイム 馬頭館発(7:10)〜峰谷橋バス停発(7:32)小河内ダムバス停着(8:12)〜登山口(8:20)〜サス沢山(9:10)〜惣岳山(10:25ー10:35)〜御前山昼食(10:50〜11:25)〜クロノ尾山(11:59)〜鞘口山()〜鋸山(12:15)〜大岳山(14:15-14:25)〜御岳山(15:30)〜御岳ケーブル下16:00()〜JR青海線御岳駅(17:10)
総タイム 10時間00分
人数  7名(京都MTen氏の花めぐり山行)

20万分のルート図

【足跡】
<東京と地方の格差>
 京都在住のMTen氏の花旅山行きに参加した。
 平成20年4月22日午前8時30分。
 都心から2時間ほどJR武蔵の終着駅五日市駅に着く。
 近年、市町村合併であきる野市となった五日市は、武蔵野の山奥でひっそりとした町を想像していたが、予想とはだいぶ違っていた。
 五日市駅は、都民のやすらぎの地「ひのはら都民の森」や奥多摩登山への玄関口である。
 ウイークデーにもかかわらず人出もあり活気を感じる。
 電車が着くたびに大勢の登山客が降り、目的のバス停へ向かう。
私と一緒に登山する山仲間7人は、五日市に9時25分到着予定である。数馬行きのバスを一本見送る。次のダイヤまで1時間近くこの場所で過ごすことになった。
  駅隣の五日市観光案内所にくる。
奥多摩のハイキングマップを貰いバス停のベンチに座る。
バス停の案内板を見ると温泉やら登山やら目的地へ行くのにとても分かりよい絵図がある。
 20分くらい置きにバスが出ていく。また次の登山客がやってくる。少人数グループの女性や家族連れ軽装ハイキングが多い。奥多摩は広大な地に山が連なり縦走できる。
 軽登山から本格的な登山までバリエーションルートも多い。
 反対の方向へ降りても交通アクセスがあり、なんら心配はないのだ。山好きなものにはとても魅力のある山地である。

 少し重そうな私のリュックを見て、東京から来た中年グループの女性に話しかけられる。


何処から来たのか。
関西の人が多い。自分は伊勢から来たというとーー皆さんから驚きの声があがる。
普段は、どの辺の山に登っていますか
鈴鹿が多いです。
今日のコースは、
三頭山から奥多摩湖へ翌日は御岳まで三山縦走します。
 私たちもいつかは三山を縦走したいが、「1日10時間は歩かないといけない。それにアップダウンが厳しいのでー」と言われ、バスに乗っていった。
 昭文社の地図を見ると、一般ルート(歩行7時間くらい休憩入れて8時間余)」と思い参加したが、皆さんの話では相当厳しそうだ。高齢の自分にはいささか不安がよぎる。
 
 今度は、かなりのご老人が隣に座る。
 同じダイヤで数馬行きのバスに乗るとのことで、会話が弾む。
 年齢は80才を過ぎているとか。どう見ても70才代に見える。
 現役を退いて10年。登山歴は、60年ほどである。少し耳が遠いが登山のお陰で病気はしたことがない。90才まで登り三浦雄一郎の父を目指しているとのこと。

 ポケットから、定期券を出して見せてくれた。
 東京都内のJR・バス・地下鉄が一年間通用する定期パスポートである。代金は、確か28000円と聞いた。毎週、このパスポートを使って山行に利用しているとのこと。
 私の場合、山行は車である。、
 経費(ガソリン高速料金)月平均20000円程度は係る。(夏の遠出は除く)単純に計算しても、年間24万円東京近辺は3万円その差は21万円である。
 東京近辺は、交通網が発達しているので車なしでも山行きに困ることはない。交通機関を使うほうが早くて便利で体力の消耗も少ない。良いことばかりである。
 ガソリンは、中国やインド等の需要増大で10年内に今の価格の2倍になるといわれている。今の相場から換算すると200円以上になるので、この格差は広がるばかりである。
 30年前、東京近辺に人口が集中するが問題で、均衡ある国土発展のためガソリンの暫定税率25パーセント徴収することに決まったが、 我が町から山へのアクセスは、悪くなるばかりである。交通網は、バス路線廃止。電車は不便なダイヤに変り。これはいったい何だったんだろう。
 今後、地方は高齢化と人口減で行政サービスはますます悪くなる。
 いずれは道州制化へと進むだろうが、このままでは、住民切り捨ての時代に突入する。
 都心に比べ、医療・移動にますます金はかかるし、おまけに税金は高くなること間違いなし。一般財源化しても地方の大改革はできない。
 格差解消と叫んでいる議員たちは、実生活は東京に住んでいて何の痛みはないのである。早く、都心に住まないと惨めになるということを肌で感じた。

 奥多摩の山は、山も荒れていないし保水力もあり環境が素晴らしい。
゛従って、花・木に生命力があり瑞々しく美しい。豊富な花にびっくりさせられた。
 奥多摩のカタクリは、年々増えているようにさえ感じる。
 カタクリが咲く山としてホームグランドの鈴鹿・御池岳は、年々減少している。
 災害や人災により荒れている手入れをしない山は貧相だ。
 我が愛する鈴鹿にももっと金をかけてほしい。
 東京の山との格差を感じた。

4月22日
【三頭山へは、都民の森から入る】
 赤い歩道。膝に負担のない快適な道です。さすがに都民の森は違う
 暫く行くと木くずを敷き詰めた遊歩道あり。
 

森林館三頭大滝

木くずを敷き詰めた遊歩道

【木の中にスミレ】

【大滝】

大滝休憩場(左)の奥から入る

三頭山

三頭山からの展望

【案内板ー三頭山で良く見られる鳥
案内板ー三頭山で良く見られる花】 

三頭山で見た花
                                                 コガネネコノメ
 
         ハシリドコロ                       エイザンスミレ                    アズマイチゲ

入小沢の峰 標高1302メートル

イヨ山 標高979.1メートル

奥多摩湖へ下山
上左、
登山口。ここへ降りる。

上右、
浮橋を渡り宿に向かう。

左、
奥多摩湖。
背景の山は大岳山。    

4月23日
御前山へは、奥多摩ダムから入る

奥多摩湖峰谷橋からの御前山
右、峰谷橋。
左、橋から見た景観。

カタクリが道端に咲く道
上左、
サス沢山(940.メートル)
道。

上右、
惣岳山への道

御前山

 御前山は、カタクリで有名な山だけに環境は素晴らしい

大岳山

14時15分山頂に到着。
 誰もいなかった。
 晴れていれば、丹沢山塊や富士山の大展望が見られるとガイド本に書かれていたが残念ながら春霞で見えなかった。

足和田山と蛾ケ