日時・天候 2008年3月12日(水)曇り
山名 大野山(723m)
山域 西丹沢
交通 前日→JR東京駅から青海線拝島駅で総武五日市線に乗り換える。
武蔵増戸駅下車国民宿舎止水荘へ泊まる。
JR御殿場線山北駅から共和小学校まで60分。
その先から山道15分で登山口。 
日時・天候 2008年3月13日(木)晴
矢倉岳(870m)
山域  西丹沢
交通  本沢バス停〜矢倉岳から足柄万葉公園〜地蔵堂へ下山。箱根伊豆鉄道バスで関本へ伊豆箱根鉄道大雄山駅(関本)〜JR小田原駅へ新幹線で帰る。
人数  5名(京都MTen氏の富士めぐり山行)

3月12日ー大野山軌跡図】

【大野山・足跡】
 午前6時30分旭屋旅館出発。
 登山口への目印は、大野山バス停である。
 山北駅から20分ほど歩くとトンネル(上は東名高速)あり、これを潜り抜けたところに「大野山入口」という名のバス停があった。
 この先の道には、要所に案内板あり迷うことはない。舗装された1車線の道を30分も歩くと古宿に着く。  坂を登ったところに過疎地の共和小学校が建つ。
 小学校の裏には、トイレや水道付きの見晴らしの良い休憩場あり。山頂部がモヒカン刈りでハゲのような特色ある大野山の眺めも良い。
 休憩していると、校長先生(女性)と思われる人が車で出勤してきた。
 大野山に登り富士山を見に来たというと、
 「関西から来たんですか」と、やや驚いた顔で富士山の見える方向を指差す。

 (今は雲で見えないが)この辺りから美しい富士山が見えるとのこと。
 今日は、晴れるだろうが風もない。
 今の時間見えないとなると1日ダメかもーー本音の言葉に愕然とする。
 小学校の先からは、山道となる。7分ぼどで「大野山登り口」という標識が立つところに出た。
 登り口付近、寂しい山道を集団登校する小学生の黄色い声が弾む。
 登り口から5分で、地蔵岩観音との分岐である。地蔵岩観音へ登山の安全を祈願する。少し先で、分岐の道と合流していた。
 山の斜面は、ぼんやりとした斜光が当たり明るい。大地は、春を感じさせる植物の芽が息吹く。カンアオイ・オニシバリ・セントウソウなど。

 9時12分大野山に到着。
山頂周辺は、なだらかな台地で以外にも牛を飼育するための牧場となっていた。冬期なので牛はいなかった。斜面は伐採され草地が広がり山屋の山頂というイメージはない。一番高いとこに東屋、石祠、富士山の見えるまちづくりの銘板がある。晴れていれば銘板の先には、真っ白な大きな富士山が見えるはずなのだが、今日はガスで何も見えなかった。
 下りは、谷峨駅(やが)へ向かう。
 整備された道は、歩きやすいファミリ向きである。途中、都夫良野の頼朝桜を見物。説明書きには明治期に倒れ、ヒコバエから大きくなった二代目とある。
 嵐集落を抜け谷峨の里へ下る。
 ここは、東名高速やR246JR御殿場線などが入り組む交通の要所である。
 大野山の南麓に交通停滞で有名な都夫良野(つぶらの)のトンネルが通っている。
 
 谷峨の里を横切る高架橋が大きな虹のように架っている。田園地帯に近代的な建物が共存する光景はまさに未来都市に来たような感じがする。
 酒匂川に架かる歩行者専用の長い釣り橋を渡って無人のJR谷峨駅から松田へ行き、そこからバスで矢倉沢本村のペンションに向かう。

【大野山バス停から入る】
右、
トンネルを抜けたところに大野山バス停がある。
左、
大野山バス圦口。ここから入る。

【大野山登山口】

左、大野山登り口の標識。
右、地蔵岩観音。登り口から少し先にある。

【斜面にアオイが咲く】
 春を感じさせる多くの植物が息吹きしていた。

【アオイ】

【大倉山山頂】
 山頂付近、牧場あり。
 近くに祠と東屋が建っている。
 東屋のひさしの内側には全方位の展望絵図が書かれていた。
 富士まで29.3キロとある。

【富士山の見えるまちづくりの銘板】
 晴れていれば、銘板の先(西)に真っ白な大きな富士山が見えのだが、今日はガスで何も見えず。

【北東に丹沢湖と丹沢連邦】
 晴れていれば丹沢湖越しに丹沢山塊の展望は良いとのこと。今日はガスがかり見えづらい。

【谷峨へ下る。途中の頼朝桜】
 山北町指定天然記念物。 都天良野(つぶらの)頼朝桜。樹高11.6メートル根回り4.1メートル。と記されている

【交通の要所谷峨へ下る】
 東名高速やR246JR御殿場線などが入り組む交通の要所である。
 大野山の南麓に交通停滞で有名な都夫良野(つぶらの)のトンネルが通っている。
 谷峨の里を横切る高架橋が大きな虹のように架っている。
 田園地帯に近代的な建物が共存する光景。
 まさに未来都市に来たような感じさえする。

【大野山登山口、谷峨駅】
 谷峨駅は無人駅。ガイド本にはこの駅が大野山登山の玄関口になっている。山頂まで案内板あり。


3月13日ー矢倉山軌跡図】

【矢倉岳・足跡】
 午前6時「ペンションまつが」を出発。天気は、晴。
 GPSの軌跡をonに入れる。
 昨日、周辺を散策をしたら指示標が他にもあったので地元の人に聞いてみる。前に見える山を左に回り込むように行くと聞く。結局、本沢バス停から歩くのが一番分かりよいようだ。
 登山道は、杉林の中ジグザクで急登であるが、間もなく緩やかな道となる。冬枯れの雑木林となり平たいところに出て急坂を登るとカヤトである。

 7時20分矢倉山に到着。
 登山道から富士の姿は見えねなかったので、山頂に着いた時の期待は大きかった。
 晴れているのに遠くがみえない。
 富士まで僅か28.2キロの距離であるが、その雄姿を見ることはかなわなかった。
 正面に金時山がーー
 長い稜線が四方に延びている。堂々たる風格、金太郎のお山らしい。乙女峠から見た容姿とは違っていた。
 山頂は、草地で広々としている。枯れた芝生のあちらこちらには黒い土が盛り上がる。モグラが活動しているのだろう。
 ペンションで貰ったおにぎりを食べていると、万葉公園から来たという単独の男性がやってきた。以前来た時には大きな白い富士山を見たときの話しをきく。
  静かなる山頂は気分が良いが、風もなく待てど天気の変化は望めそうもないので、8時過ぎ山頂を離れる。
 万葉公園を通り足柄峠へ下る。
 万葉公園へは車で来られるので、観光で来た数人の人に出会う。自然を生かした地に万葉の歌人たちの詩集に出会う。
 足柄峠に来ると、熊にまたがった金太郎が目につく。峠には、足柄城跡がある。一帯は公園となっていて階段を上がっていくと高台があり。霞の先に雄大な富士が眺められた。

【矢倉バス停から案内標識により歩く】
 矢倉バス停にある指示板には矢倉山まで110分の表示あり。

 我々は80分で歩く。

【矢倉岳山頂】
午前7時30分山頂着。
 正面に金時山の雄姿が飛び込んでくる。
 期待した富士は、靄がかかり雲の中で見えず。何とも残念だった 山頂は、草地で広々としている。枯れた芝生のあちらこちらには黒い土が盛り上がる。モグラが活動しているのだろうか。

 

【山頂から金時山が見えた】

【万葉公園から足柄峠へ下ると万葉公園】

【万葉公園から足柄峠へ下る】

左、足柄峠を少し登ると足柄城跡あり。雄大な富士が眺められる。
右、城跡の高台から富士山が霞んで見えた。

【地蔵堂】

地蔵堂は、ハイキングの中心地。
寺の前に「みなみあしがらハイキングコースマップ」絵図が8ツ書かれていた。お寺から矢倉岳も見える。
 足柄峠に来ると、熊にまたがった金太郎が目につく。
 峠には、足柄城跡がある。一帯は公園となっていて、階段を上がっていくと高台があり。霞の先に雄大な富士が眺められた。