【山記録】
日時・天候  2007年11月07日(水)/晴  
山名・山域 雨乞岳・毛無山(1946m)/富士外輪山
コース・タイム 根原浅間神社-85分-端足峠-55分-雨ケ岳-60分-高デッキ-40分-毛無山-120分-ゲート
歩行タイム6時間
距離/ 難易度 距離9..2km
交通 前日、JR富士見駅からバスで白糸滝で下車。近くの白糸ホテル泊。
翌日、ホテルの車で登山口の根原浅間神社まで15分走る。
富士展望 端足峠で見えた。
雨ケ岳はガスで見えず。
毛無山は、七号目から上で一時見えた。
人数  5名

【足跡】
<初めに> 
 今年で3回目となる京都Mテン氏の企画する富士見山行に参加した。参加者は5名。
 今回は、富士外輪山で一番高い毛無山と長者ケ岳である。
 近くにも毛無山という名の山があるので紛らわしいが、富士山の西側、天子山塊にある標高1946メートル山梨百名山には、「富士の展望一級品」と書かれている毛無山である。
 登山口は、下部温泉か麓から入るのが一般コースのようだが、私たちは、根原浅間神社から上り麓へ下山した。
 朝6時過ぎ白滝で前泊した宿を出発。
 宿の主人が運転する車で送ってもらう。20分ほどで根原に着いたが、地図と現場が一致せず国道を行たり来たりする。ガソリンスタンドの横を曲がると、ようやく浅間神社の赤い鳥居前に出る。

<登山開始>
 6時40分神社前を出発。
 少し先にゲートがあり、これを過ぎるとA沢貯水池に出る。傍には東海自然歩道の看板があった。200メートルほど進むと端足峠(はしだとうげ)入口に着く。このコース上に出てくる(特色ある)赤い標識も出てきた。
 ここから山道になる。標高差は、さほどでもないのに一気に上がっているので、ペースを掴まないと苦しい。
 リーダから紅葉した樹木や葉っぱについて詳しく教えて貰うが、こちらは「写真を撮ることと歩くのに精一杯」という状態である。写真を撮ることは、人より体力を余計に消耗している証だ。
 7時40分端足峠着。
 峠は、狭いスペースだが、少数なら休憩に適当。北東にダイヤモンド富士で有名な竜ケ岳の山容が目前に現る。
 美しい景観は、登高欲にかられる。直ぐ横には大室山方面が開けている。間もなくガスが消え富士山が見えてきたので撮影に夢中となる。
 予定時間を大幅に越え8時5分端足峠を出発する。
 端足峠からは階段が整備された自然林の中を歩く。
 尾根を境に静岡(富士山)側は、ガスで視界利かず。山梨側は、快晴で視界良好であった。この珍コントラストは毛無山まで続いた。だが、この尾根は晴れていても灌木が多くて展望の良い尾根とは云いづらい。時折、灌木の間から南アルプスの山々が顔を出す。上の方は、雪が積もり白くなっていた。
 9時30分雨ケ岳に到着。
 ガスで全く視界が利かない。ガイド本には、この雨ケ岳から富士山の展望は素晴らしいと記されていたので、残念だ。リーダが、「高デッキ」に期待しようということで5分ほどで立ち去る。
 10時45分高デッキ到着。
 ガスで展望なし、早々に退散する。
高デッキから下る道は深い熊笹となるが、登山路は整備されヤブを漕ぐようなところもなかった。
背の高さほどの熊笹が茂っているが、山梨側は切れ白峰三山など南アルプスの峰々が飛び込んでくる。この辺で見る南アルプスは一番雄大に見えた。
 11時05分P1959に到着。
 ガイド本を見ると三角点のあるところより13メートル高いことが分かった。地形図にはここから麓への道が線引きされているが、廃道とのこと。バリケードが張られ通行止めの標識があった。

 11時25分毛無山に到着。
 遠くはガスで見えない。昼食をしていたら、中年男性が麓から上がってきた。2時間ほどで来たと云っていたが凄い健脚である。暫くすると老夫婦連れが到着した。弁当を食べたあとも暫くいたが、富士山は顔を出さず、二組ともあきらめ来た道を引替えして行った。
 我々は、2時間粘る。上昇気流で雲の動きが早い、富士は何度か顔を出したがすぐ消えてしまう。
13時30分帰る支度をしていたら七合目辺りから上部が見えたので慌ててシャッタを押す。

 15時20分不動滝に到着。
 紅葉のなか、100メートルもある滝の景観は素晴らしかった。
 15時55分麓へ下山する。

<あとがき>
 毛無山の件で少し気になったこと。
 @宿で貰った富士宮市が発行した「thehikng」には、
ベストアングルとして写真愛好家に大変人気があり、山頂は広い草地で富士山をはじめ360°の大パノラマが展開とある。実際は、山頂北側は樹林で展望できない。撮影ポイントは毛無山頂よりも大見岳(高デッキよりの草原)の方が富士山の眺望が良い。
 A雨乞岳から高デッキまでの登山道は、熊笹が深くて要注意。案内板にも経験者との同行が望ましいとある。
 今回、そのような感じがしなかったのでネットで山行録を検索してみた。2000年以前は、背丈ほどの笹に覆われていたが本栖湖から竜ケ岳のコースが整備されたのに伴い「竜ケ岳〜毛無山」も整備され最新の昭文社地図にも一般コースとして掲載されているとあった。古い情報が、今も生きているのではないかと感じた。

【前日(11月6日)、滝の白糸見学】
 白糸の滝は、全国観光百選で1位の名瀑で高さ20メートル、幅200メートルの湾曲した絶壁にかかる白糸の名にふさわしい。近くには、音止めの滝(高さ25メートル)があり絶壁から爆音を轟かせて落下する。

【登山口】

右、浅間神社。
富士見市根原で、(富士見道路)ガソリンスタンドを左に曲がると浅間神社。これから400メートルほどで貯水池に着く。車はここまで入る。
左、A沢貯水池。
フェンス沿いに真っすぐ進むと端足峠雨ケ岳への標識あり。

【端足峠入口】
 端足峠入口。背景は、竜ケ岳か。中央のキレットが端足峠と思われる。

【登山路は、カエデの落葉で埋まる】

【端足峠】
左、端足峠標識の背景は、竜ケ岳。
右、峠から見た富士山。

【端足峠から見た富士山】

【稜線上から八ケ岳連峰見えた】
 端足峠から少し行ったところから、富士さんとは反対側に八ケ岳連峰が見えた。

【前方に雨ケ岳が見えてきたが、毛無山はなお道遠し】

 深い熊笹に覆われた尾根の道。
 峠から雨ケ岳へまでは2時間余。
 富士山側は、ガスに覆われ気分転換もできず、苦しい登りが続く。
 
 毛無山(上の写真)
 尾根上に毛無山らしき山が見えた。遥かなる毛無山ここから見ると道遠しという感じ。

【雨ケ岳山頂から富士山の絶景は見えず】

 雨ケ岳からの富士山は、絶好のビューポイントなのだが、ガスに隠れている。残念。
晴れそうもないので5分休んで進む。

【高デッキの鞍部に来ると南アルプスの大展望が--あの山の名は】

 高デッキから下った地点に来ると深い熊笹の道から南アルプスの大展望が開ける

【赤石岳と荒川三山】

【大見岳】
 大見岳は麓道との分岐。
 地形図にある麓への道は、廃道で通せんぼのバリケードが置いてあった。
 毛無山までは、10分ほどで着く。

【毛無山】
 富士の反対側は、このような快晴です。富士周辺だけが上昇気流に乗ってガスが出ているようだ。

【山頂に2時間ほど居座る。5分程度見えたリアルタイムの富士です】】

【毛無山から麓へ下る道は、紅葉に彩られていた】】


【秋、樹木の実】

【不動の滝→全体図。滝の高さ約百メートル】
下、
左、上段の滝右、下段の滝

【山記録】
日時・天候  2007年11月08日(木)/晴  
山名・山域 長者ケ岳・天子ケ岳/富士外輪山
コース・タイム 田貫湖〜長者ケ岳〜天子ケ岳〜白山権現のコースは、東海自然歩道で一般的なコースである。
距離/ 難易度 距離km
交通 白糸ホテルから車で登山口の田貫湖畔バス停まで10分。
富士展望 この日も晴れてはいたが長者ケ岳山頂からはガスで見えず。山した後、白糸から見えた。
人数  5名

【長者ケ岳山頂にあったマップ地図】
 田貫湖〜長者ケ岳〜天子ケ岳〜白山権現のコースは、東海自然歩道で一般的なコースである。
、ガスで富士は顔出さなかった

【登山口は田貫湖バス停】

田貫湖から東海自然歩道を歩く。

【休暇村分岐に来ると視界が開けた】

【長者ケ岳】

【天子ケ岳への尾根は紅葉の道】


【天子ケ岳】

左、山頂。標識あるのみ雰囲気無し。
右、山頂直下の広場。浜松市の中学生200名ほど野外活動にきていた。昼食をとる。

【咲いていた花】

【白山権現口】

【下山後白糸から見えた富士山】