【山記録】
     茶臼山三角点     
日時・天候   2013年03月08日(木)曇り/3月09日(金)快晴
山名(3/9) 茶臼山(2384.0)〜縞枯山(2403.0)
山域   北八ケ岳
コース・タイム  03月08日→午後麦草ヒュツテ付近(高見石・白駒池)散策。
 8日の所要時間合計 3時間半
03月09日→麦草ヒュツテ(07:20)〜茶臼山(9:30-9:50)〜縞枯山(10:30)〜縞枯山荘(11:00-11;10)〜山頂ロープウエイ 駅(11:25)ー坪庭散策(30分)
  
9日の所要時間合計4時間10分
人数 3人(shunon、とんちの写真館さん、山ちゃん

【足跡】
 <3月8日>
 写真が趣味の諏訪市在住のとんち写真館さんから「北八ケ岳麦草ヒュッテ付近の雪山歩き」のお誘いをうけたので参加することにした。参加者は、奈良県のカメラマン山ちゃんを加え全部で3人である。
 集合地は、R299号ゲート閉鎖地点。午前9時。
 宿泊先の麦草ヒュッテが、スノーモービルで荷物と人間を運んでくれる。
 ヒュッテまで約30分である。
 初めてスノーモービルに乗せて貰ったが、バランスを上手くとっていないと振り落とされる。
 馬の背に乗っている見たいにバウンドするので平行感覚も必要である。
 ヒュッテで宿泊の予約を済ませて周辺を散策する。
 スノーシューやスキーなどを持っていない人はヒュッテから貸してもらえる。
 自分は、家から持ってきたスノーシューを履いて高見石や白駒池を散策する。

 <3月9日>
 麦草ヒュッテ午前7時25分出発

 雪のない季節(平成11年10月)にも「縞枯山〜茶臼山」を歩いたが、この時は初心者向きだった。
 昨夜、降った雪で茶臼山へのトレースは完全に消えていた。
 トレースのない山歩きは、熟練者向きである。

 スノーシユーを履いて一番乗りで歩く感激にひたすら心は躍った。 
 だが、標識やテープも雪に消え道しるべがない。
 周りは、同じような白い景観が続くのでルート選定は山感で歩くしかない。
 普段、地図とコンパスを見て山歩きをしていないと山感は身につかない。
 要は、間違いに逸早く気づいて本道へ修正することができるかどうかである。
 幸いにも今日は好天気なので修正も可能である。
 何か所で立ち止まり、前を見て足元を見て地図を見て進路を決めた。

 仲間の2人は、プロ級の写真マニアである。
 山経験は、乏しいので大きな荷物を背負うことになった。
 最終地(ロープウエイ駅)まで、自分がトップを歩かなければならない。
 ラッセルをこなさなければならない。
 リュックは12キロと自分にとっては限界の重さ。
 苦しい道のりを喘ぎ喘ぎ茶臼山への急坂も何とか突っ走った。
 後の2人は、5分ほど遅れて茶臼山に到着した。
 ここから5分で茶臼山展望台である。

 茶臼山展望台に来ると、吹き飛ばされそうな強風が舞う。
 空は、真っ青で雲一つない快晴だった。
 近くに南八ケ岳の峰々や蓼科山、高ボッチなどーーー
 正面にデカイ御嶽が堂々としている。鋭鋒の南アルプス山群もきれい。
 穂高や槍ケ岳など北アルプスの白い峰々も遠くに見えた。
 この光景を逃さまいと夢中に写真を撮りまくる。いつしか疲れも忘れていた。

 再び樹林に覆われた茶臼山山頂に戻りこの先のことを協議する。
 あまりにも好天気なので山ちゃんとshunon2人は、縞枯山からロープウェイまで縦走し地元のとんちさんは麦草ヒュッテにバックしロープウェイ駅まで迎えに来てもらうことに決めた。
 時間はタップリあるのでゆっくり歩いても昼頃にはロープウエイ駅に着くものと計算した。(但し、夏道タイム)
 とんちさんも車の回送をしなければならないので14時〜15時に下のロープウエイ駅で会おうということで別れる。

 茶臼山山頂で協議中、中年男性が通り過ぎていった。
 我々がラッセルした後を追って来たようだ。
 何故か、茶臼山展望台は素通りし先にいってしまった。

 この先は、茶臼山を下り縞枯山へ向かう。
 この下り道は、距離は短いが樹林帯で先が見通せない。雪が深くてトレースは完全に消え難路である。
 先に出た中年男性は、道が分からないとうろうろしていた。
 広いので中央を適当に降りれば良いと一言伝える。 
 結局、我々の後ろに付いてきた。
 底に来ると木は縞枯れ模様となり明るくて見通しがよい。
 右に、大岩が見える。縞枯山展望台である。
 

 縞枯山展望台。
 正面に茶臼山、背景に南八ケ岳が絵になる景観だ。
 佐久方面の山々も望める。
 何といっても茶臼山は格好良く素晴らしい。
 P2386.8三角点は雪に埋もれていたのか気が付かなかった。
 中年男性と一緒だったがいつのまにか姿が消えた。

 縞枯山展望台から少し先、
 樹林の中にポッカリと開けた空間地に来ると中高年男女ペアが地図を広げていた。
 我々が近づくと、この先の道が分からないので検討しているとのこと。
 一見、東側の方向に顔は向いていた。南側から来た我々を見て戸惑っているような感じである。
 麦草峠まで行きたいが、トレースはありますかと尋ねられた。
 しっかり付けてきましたからと云うと、良いところで出会ったと嬉しそうに礼をいってくれた。

 縞枯尾根に来ると、単独の老齢男性と出会う。
 大きなリュックにスキー板を持っている。
 やはり、麦草峠までのトレースの様子を聞いてきた。
 続いて単独中年男性ともすれ違うが 老人と同じ質問である。
 当方は、もう大丈夫と思い何も聞かなかったが「何処から来たのか」と聞くべきであった。
 何故なら縞枯山の山頂部を示すものが雪の下に埋まり何も分からなかったからだ。

 2年前(2011.10.26)秋に登ったときは、
 山頂には高いポールや標識板があり、今もその時のイメージを持っていた。
 現状は、コブの延長線に過ぎず山頂部を通りすぎ少し下ってしまった。。
 深雪に嵌り慌てて高いところまでバックし、GPSで確認するも下る道は見つからない。

 近くの反対尾根(西側)にも薄いトレースがあったので、相方はこれを辿ろうと進言する。
 私は、夏なら大丈夫だがこの深雪では危ないと考え一人で北方向の道を探しにいくことにした。 
 灯台もと暗し。
 高いところから少し下り右に巻いて降りるとトレースのある道を発見した。
 無雪期、山頂にあったあの高い標識とポールが埋まってしまうなんてとても想像ができませんでした。
 今回山行の反省点です。良き経験をしました。

 縞枯山荘に来ると、スノーシュウを履いた登山者が数人とすれ違う。
 坪庭・横岳など周辺を散策する人が多い。
 ロープウエイ山上駅付近は、
スキーやスノポードを担いでいる人で混雑していた。
 

【軌跡図ー山旅25000図60%縮小

【3月8日→麦草ヒュッテ(泊)周辺散策】
  AM9時。
 上右、麦草ヒュッテからスノーモービルが出迎えに来る。

 左、R299号ゲート閉鎖地点。
 茅野市千駄狩自然学校が隣にあります(上左)

 

【麦草ヒュッテ周辺の積雪は、1メート40cmほど】
 閉鎖地点から、約30分ほどで麦草ヒュッテへ到着。
 
 今日の麦草ヒュッテの気温は、5℃と比較的温かい。   夜になるとマイナスとなるが、暖房は完璧である。
 この地は、電気がきているので部屋にヤグラコタツなどあり街中と変わりなし。
 冬季は、スノーモービル使用料やストーブの燃料費を余分に払う。

【高見石・白駒池散策に出かける】

【積雪2メートルほどの雪原にトレスあり】
 青苔荘の管理人さんとと聞いたがーーツボ足で歩いていた。
 高見石小屋までスノーモービルを運行しているので、この道は固まっており歩きやすい。

【高見石小屋】

 小屋付近の積雪は、2メートル位と山主人は話していた。
 この小屋にもスノーモービルが置いてあった。

【高見石。とんちさん提供

【高見石展望台から撮影】
 
 上、茶臼山、縞枯山、八柱山。

 左、

 高見石展望台に来ると立っているのも困難なほど猛烈な強風が吹く。
 岩場で危険なため直ちに退散する。
 渦を巻いたような怪しげな雲が発生していた。

【青苔荘と白駒池】

 AM12時過ぎ
白駒池前にある青苔荘で昼食をとる。
 
 山小屋で頂いた味噌汁が、美味しかった。
 
 秋篠宮さんの家族が、平成5年に来られたときの写真が貼ってあった。

【白駒池】

 白駒池は厚い氷に覆われていた。
 自由に歩けるがトレースのないところは、30cm位沈むので足を抜くのに難儀する。

 左上、看板のあるところが
池の淵と聞く。

【国道を歩いて麦草ヒュッテイに戻る】

 午後2時過ぎ麦草ヒュッテに戻る。
 その後、雨池方面に向かうが30分ほど進んだところでトレースがなくバックする。


【日の出頃の麦草ヒュッテイ】

 明日、団体のガイドをする1名を加え今日の宿泊人数は4人。

 従業員は、
 オーナを含め3人。

 夕食後、囲炉を囲み皆さんからいろいろと話をかせて貰った。

【日の出→麦草ヒュッテ前のゲレンデから撮る。、とんちさん提供

【茶臼山〜縞枯山】
 トレースのない道を慎重にルートを決めて歩く。  

【雪の壁は自分の背丈ほどある】
 右へ行くのか左へ行くのか立ち止まり検討する。

【大石峠】

 大石峠にある標識が雪に埋れていた。

 ここは、道が三股に分かれているので標識が雪で完全に消えると怖い感じがする。

 前回は、左のオトギリ平へ行きました。
 
 上右、無雪期の大石峠。

【P2232.0三角点峰(中小場)と動物の足跡】
 山ちゃんとshunon(とんちさん提供)

【茶臼山への登り。 山ちゃん提供

 中小場から茶臼山までは樹林の中でかなりきつい登りで喘いだ。

 

【青空が見えた】

 空が見えたら山頂は直ぐそこにあった。

【茶臼山山頂】
 茶臼山山頂は樹林の中で展望なし。
 ここから茶臼山展望台まで5分。

【茶臼山展望台】

【南八ケ岳、とんちさん提供

【御嶽山と中央アルプス】

【蓼科山・高ボッチ・北アルプス】

【茶臼山山頂】
 展望台から山頂に戻る。
 ここで、協議していたら中年男性が通り過ぎていった

 我々がラッセルした後を追って来たようだ。
 何故か、茶臼山展望台は素通りし先にいってしまった

【茶臼山からの下りは深雪】
 茶臼山からの下りはひろい尾根で深雪で全くトレースの影も形も見つからない。

 先に出た中年男性は、道が分からないとうろうろしていた。

 広いので中央を適当に降りれば良いと一言伝える。 
 結局、我々の後ろに付いてきた。

【縞枯山展望台】

 縞枯山展望台から撮る。
 正面に茶臼山、背景に南八ケ岳が絵になる景観だ。
 佐久方面の山々も望める。
 何といっても茶臼山は格好良く素晴らしい 

【尾根筋から見た縞枯れの光景】
 縞枯尾根筋
に来たら単独のご老人と中年ベア二組とすれ違う。
 
 何処から来たのか。トレースの状態はどうかと聞かれる

 我々が一番最初と答えた。

 冬の縞枯れも素晴らしかった。

【縞枯山のピークは何処だ。】

 左、画像の一番高いところが山頂のようだ。
 これを少し手前に降り右に巻きながら下ると本道があった。

【無雪期の縞枯山山頂】
2011年10月26日撮影。

 人間の身長は157cmです。
 現在の積雪は2m50cm位はありそうです

【縞枯山荘】

【坪庭】

【山上駅付近のスキー場と縞枯山】

【ロープウェイ】


下りのみ1000円