【山記録】
日時・天候 2019年09月10日(火)/天候・晴れ
山名 神出の峰(572m)・神出の峰南峰(543m)・オボコ山()・脇出(438,3m)
山域 伊勢近辺(三重県度会町) 
コース・タイム 地蔵碑駐車場(08:52)~東尾根登山口(09:11)~東尾根分岐(10:35-41)~東のコル(12:01)~南峰分岐付近で昼食(12:40-13:10)~神出の峰(14:07)~神出の峰南峰(14:43)~P471(16:03)~脇出(17:01)~オボコ山東峰(17:30)~尾根分岐(18:35)~林道出会(19:01)~脇出登山口(19:21)~地蔵碑駐車地(19:31)
総タイム10時間23分)この記録は参考になりません。
距離/累積高低差 沿面距離 13.0km .累積標高+2049m-2036m。この記録は参考になりません。
人数 単独 

【国土地理院25000図を50%拡大図した軌跡ログ

【カシミール3D・標高グラフ図】

【足跡】
<前書き>
 三重県度会町の周囲は、標高200m~700mの山に囲まれた穏やかな気候の小さな山村である。
 2016年度会町は、「わたらいセブンマウンテン」と7つの山を指定し整備してきた。
 この度、完成したとの記事が2019年8月伊勢新聞に掲載された。
 セブンマウンテンとは、
 ①国束山②牛草山③神岳④神出の峰⑤倭の姫山⑥釈迦岳⑦七洞岳とある。
 それにしても、度会の名峰・獅子ケ岳が外れているのがとても気になる。
 現況、風力発電の風車が多く設置され登山路は制限されいることと関連するのか。

 今回は、未踏の「神出の峰(かんでの峰)」へ挑戦することにした。
 「神出の峰(かんでのみね)は、伊勢新聞を見て初めて知った。
 近くの山なのに聞いたこともない。何処にあるのだろうかと興味深々となった。
 新聞には、度会町とあるが国土地理院の地図を見ても山名などない。
 地元の山案内本(福井敦美著)にもこの神出の峰の記事が見あたらない。
 先ず、福井本に掲載されていない山などあり得ないのが常識である。
 また、三重県の奥深い山で見受ける「いせ青木」の山名プレイトもなかった。
 この山は、本当に存在するのか。神隠しの山か。確認する必要ででかけた。、

<山レポ>
 神出の峰は、獅子ケ岳前衛の山。
 里山なので、朝熊山へ登る程度の装備のほか25000地図・コンパス・GPS・水2ℓを持参した。
 結果は、思いもせぬ厳しい試練が待っていた。
 神出の峰南峰付近で、15時と遅いのでショートカットコースを検討する。
 即ち、神出南峰から東尾根をダイレクとに降り林道登山口へ下山しようかと考えた。
 ポケットに手を入れたが、地図がない。何度も出し入れをしていたので何処かで落としたようだ。
 もう少し時間があれば、強行突破できると思うが東斜面になるので暗くなるのも早い。暗くなると動けぬ。
 やむ得ず、安全な尾根ルート(長距離)を行くことにした。
 その結果、
 復路の小萩コース(南峰~脇出間)で、数回違う尾根に入りバックする。
 GPSは、現在地は確認できるが進行方向となると角度を正確にコントロールしにくい。
 (深山や谷間に来ると、GPSは衛星を捉える状態が悪くなりブレを起こす)

 正確さでは25000地図にはかなわない。
 GPSと地形図は、人間でいえば両眼である。片目では視界が狭く正確さに欠ける。
 16時P471峰着。
 ツルベ落としの太陽を気にしながらあせりにあせった。
 オボコ山東峰付近で暗くなりヘッドライトを点けた。
 通常なら、山中でリバーグするところなのだが、
 1週間前、カゲの高からこの付近まで探索に来たのでルートは分かっていたのでカメ歩きで進む。
 尾根分岐までは、何とか歩けた。

 最後の難関は、尾根からトラバースの下りである。
 GPSでルートを確認するが登山道からズレ何度も転倒し、木にしがみ付いて降りる。
 距離が短かったのが幸いした。
 20分ほどで、谷水の音が聞こえてきた。
 水は、2ℓ持っていたがオボコ山東峰付近で底をついていた。
 チョロチョロと流れる水をガブ飲みをする。
 林道へ出ても安心は出来ぬヘツドライトが頼りである。
 何とか、駐車場まで持った。早速、スマホで家へ連絡した。
 前半も後半も道を間違いさ迷い歩いたので、累積標高は2000mを超えていた。通常なら1000m程度か。
 ライトとGPSどちらかの電池が切れれば万事休すだったが、19時30分駐車場に何とか辿りついた。

 わたらいセブンマウンテンの一つ神出の山。
 デビュー(整備されてから)間もないので、この山を知る人は少ない。
 平凡な低山か思いきゃ、全然違っていました。
 三重県南部にはない岩山で大変個性ある山でした。
 山頂へは、道が分かりにくい神隠しの山です。
 度会7の山、七洞岳や獅子ケ岳とは違った玄人向きの山でした。
 但し、蛭の多い山なので対策が必要です。
【林道日陰線を走る】
名峰
左、小萩公民館。(県道出会橋から約1km先にあり。)ここを、左に曲がる。直進は、日の出の森獅子ケ岳登山口方面へ。右、分岐に建つ標識。
左、
地蔵尊前に駐車

下左、
脇出登山口。

下右、
林道登山口と東尾根登山口との分岐。東尾根登山口は右の道をとる。

【林道終点】
左、
出会橋から2km付近にマイクロバスが放置されていた。ここは、何もないところである。意味深だ。

下、
バス放置してあるところから直ぐ先には、かなり傷んだ「林道日陰線終点」の木札あり。

【東尾根登山口】
 神出の峰登山口。
 入口には、数本テープが巻かれてあります。標識は拡大してありますが小さいので見逃さないように。
 直進すると林道終点が登山口です。

【広い谷筋、道が分かりにくい】
 入口には、赤や黄色のテープあり。少し上がると広い谷筋、踏み跡がはっきりしないので確認のため登山口に戻り再スタート。やはり同じところに来た。
 直進は、尾根筋だが荒れていたので右よりの道を進む。
 

 

【谷筋から尾根へ】
 右から左に巻いて尾根に来ると、標識がある。
 ここから、東尾根までは、ほぼ直登で急登。
 時々、標識あり。
 踏み跡は薄い。

【東尾根に出る】
 尾根との出会いに標識あり。単純な明快な標識゛ある。
 この場所には、情報が欲しい。
 例えば、「東尾根登山口まで30分」

「神出の峰80分」とか。

下、
獅子ケ岳が望める。

【東尾根は岩場地形】
 カルスト台地の地形が山頂まで続く。伊勢地方の山では見られない貴重な岩山であった。
 予想もしなかった大岩が次から次へ現れる。鈴鹿の岩山は歩きやすいが、ここはちょっと苦労する。標識はところどころに出てくるが、ルート読みが必要。初心者は、手こずるだろう。

【大岩越え】
 時々、〇・→が出てくる。岩山なのでこの標識がもっとあってよい。ところどころなのでルート読みが難しい。
「下山道・山頂」東尾根と同じ標識。
多分、山経験のない人が作成したのだろう。
下、
獅子ケ岳。
展望はここのみでした。
 

【東尾根と山頂コル】
 ここが、東尾根と山頂コルです。
 山頂と林道登山口との分岐。
 標高差150mほどで林道登山口で距離は短いと思われますが、ここを降りた人のレポを見ると迷いに迷ったとあります。紙地図では難しいと書いてありました。

【コルから神出の峰へ】
 コルから神出峰への道。
 再び岩山の厳しい道。
 軌跡ログを入れてこなかったのでルートが分からず探索に手間取る。

 直登は、上級者でないと無理とあきらめルートを探す。

【山頂手前は、岩尾根で迂回する】
上、
直登できれば、山頂へ行けるが自分の体力技術では無理。

左、
 直登手前、左巻きにテープあり。
 ここで昼食をとる。
 この辺にあるべき標識やテープがないので、どのように神出の峰へアタックするか、地図を見て検討する。

【神出の峰】
上、
昼食地から少し行った斜面から山頂へと向かう。
どうやらこの辺は、標識ゃテープが乏しく分かりにくいとヤマップへ投稿した人も書かれてている。左、神出の峰山頂。岩に突き出た。苔生した高いところに山頂がありました。伊勢の山にもこんな素晴らしい山を新発見。

【神出の峰・南峰】
神出の峰南峰。神出の峰から尾根筋を下ると土の山に変わる。間もなく15時になるので、この先は、尾根をダイレクとに降り林道登山口へ下山しようかと考えポケットに手を入れたが、地図がない。小萩コースを進むしかない。この後、ヘッドライトを点け歩くことになる。最悪

【P471m付近】
尾根筋で間違う。
南峰からP471間で2回間違う。
オボコ山から脇出間で1回間違う

【脇出】
17時、脇出着
。間もなく日没です。
写真はこれで終わり。オボコ山東峰付近で、ヘッドランプの灯りで前進する。
 オボコ山東峰から先は、下見をしていたのでカメ歩きで駐車地まで何とか歩けたがとても危険でした。
 下見をしていなかったらビバークしていた。