【山日誌】      
 山名・ 山域 局ケ岳(1028.8m) 三重・松阪市
  局ケ岳三角点
日時・人数 2011年09月22日(木)・単独
交通・駐車・登山口  国道166号松阪市飯高町宮前国道に案内標識あり
コース・タイム  上り 駐車地〜登山口20分 
   登山口〜山頂1時間40分 昼休憩 40分
下り 山頂〜登山口1時間20分
  
登山口〜駐車地20分
時間  総タイム 4時間20 分 (探索・休憩約1時間程度)
距離  4.5 キロ
山頂の展望  360度の大展望。山頂は、ミニ槍ケ岳の雰囲気。

軌跡・山旅改訂25000図

足跡】
 9月になって台風12号と台風15号が紀伊半島の背骨といわれる台高の山々にに甚大なる被害をもたらしたようだ。三重県側を管轄する松阪市役所のホームページを見ると、台高の影響で関連の林道は、ほぼ通行止めである。
 三峰山や高見山のネット情報見ても車で林道を走るのは無理なようだ。
 局ケ岳は、登山口が住宅地に近いことから被害があっても復旧は早いと思いでやって来た。
 現地に来て見ると、普段と余り変わりなく落ち着いた感じである。

 今日は、台風一過の快晴で暑くも寒くもなく絶好の登山日和である。
 局ケ岳神社前にある駐車場に車を留める。(10台程駐車可能)
 10時40分駐車場出発。
 林道三峰局ケ岳線を歩く。
 15分ほどで椿の滝登山口に来る。
 前の土手に上ると台高の山並みや下滝野集落の眺めが良い。
 デジカメに収め再び林道iに戻り更に10分ほど歩くと、「火の用心」と書かれた森林開発公団の看板が立つ 紛らわしいが、これは山火事注意の看板である。
 良く見ると、直ぐ下に小さな看板あり。ここに「局ケ岳登山口」と書いてある。
 この所から山道を10分ほど上ると 本来の登山口がある。
 入口には局ケ岳のコースタイムが書かれた看板あり。(下の写真参照)
 山頂まで1時間40分と書かれていた。

 山道は、整備された登山道である。
 20分位先で椿の滝コースと合流し登山道は一本になる。
 その先には滝見へ行く道との分岐にくる。
 以前、標識があったが今回は見かけなかった。
 初めての人は、どちらの道が正しいか迷うかもーー。
 滝へ行かなければ、上の道を進めば良い。
 広角レンズを首にぶら提げた高年男性が一人おりてきた。素晴らしい写真が撮れたと笑顔で挨拶をする。続いて、旧小峠付近で単独二人とすれ違う。

 13時、山頂に到着。
 快晴で遠くので大峯の山も見えた。360度の眺めは圧巻である。
 池小屋山・迷い岳・三峰山から高見山に伸びる台高の縦走路。
 その奥に大峯の特徴ある山は、大普賢か。
 尼ケ岳・大洞山・倶留尊山、曽爾高原、住塚山など室王の山。
 伊勢湾の向こうに伊良湖岬・神島・菅島・朝熊ケ岳・獅子ケ岳・七洞岳へーー伊勢・度会の山。
 御座所岳・鎌ケ岳・雨乞岳など鈴鹿の山。
 松阪市・津市・四日市市など市街地も望めるが反射板が少し邪魔をしている。
 
食事をしていたら、松阪から来た女性二人連れが上がってきた。ホームページへ載せるモデルをお願いしたらokしていただいた。

 
帰路は南尾根を歩いて南局ケ岳へ。
 南局ケ岳に来ると「いせ青木」と書かれ山名板が木にぶら下がっていた。
 ここまでは、テープがあり障害もなく歩けた。
 南局ケ岳から先は、ヤブ尾根。
 15時40分慎重に降り登山口横の小滝に出た。

局ケ岳は、伊勢三山の一つ
 <伊勢三山とは>
 局ケ岳(1028.8m)・白猪山(819.7m)・堀坂山
(757.4m)のこと。
 昔、伊勢湾を航行する船の目印として伊勢の三つ星とも云われ羅針盤の役割を果たしていた。

<それぞれ個性ある名山>
 局ケ岳は、先の尖った鋭峰で別名「伊勢の槍け岳」とも云われる。360度の眺めで山頂の雰囲気が        とても良い。
 局という名の由来。
 南勢雑記・飯南町史によると、
 「ある時、国司北畠館の一人の局が(身分の高い女性)祈願のため、麓の一の宮から険しい山中に分け入り奥の宮に参籠しして再び帰らなかった。それ以来、しとしとと降る雨の降る夜、山上に美しい局の姿を見るようになった。との逸話によるほか、この山の遠くからの眺めが優雅に十二単位をまとった美し局の姿に見えるとか。
 堀坂山は、松阪市民憩いの山。伊勢湾など大展望が魅力。
 白猪山は、花の名山。乙女の花ササユリが沢山咲いていたが、今や遠い昔になりつつある。

【左、局ケ神社前の駐車地に留める】

【右、林道にある登山届ボックス】

【林道三峰局ケ岳線】

【椿の滝コース登山口】

【椿の滝コース登山口前の土手に立つと下滝野辺りの集落が開ける】

【上と同じ位置から迷岳・池小屋方面を望む】

【登山口】

【ここまでは舗装された作業道。白い標識から山道に入る】
左に小滝あり。下り道は、この小滝に出てきた。

【上の標識には、コースタイム(下)が書かれている。登山口から山頂まで1時間40分】  

【椿の滝コースとの合流点。手前が、椿の滝から来た道】

【旧小峠】
標識、 「頂上まで400m登山口まで2200m」と書かれている。
 「頂上まで400m」のところに、400mはミス600m以上あるとの落書きあり。
 この600mという数字は、的を得ているような気がします。

【小峠】
小峠の標識が木に巻かれている。 旧道へ降りて行く分岐でもある。

【山頂手前のヤセ尾根】

【局ケ岳】
山頂に祭られている祠の中を開けると、十二単位を模した局らしき仏像があった。
 前に賽銭が散らばっていた。御神体のお局さんらしい合掌する。

【局ケ岳展望ー栗の木岳・三峰山方面】
【度会の山】

【局ケ岳南峰】
下り道、ここを直進する。一般道は左へ曲がる

【局ケ岳南峰】
南峰までは、テープあり。

 南峰の先は踏み跡なし。
 正面突破できず2回ほど尾根を巻く。小さな尾根が分かれているところもあり要注意。
 地図とGPSで確認しながら進む。

【ヤブ尾根を下る】
 標高540メートル辺りに炭焼き跡あり更に尾根沿いに降りて行く。
 谷に接近するとテープが出てきたのでこの方向へ進む。
 探索することなく一発でトラバース登山口に出た。

【小滝にでて登り道に出る】

【参考。椿の滝コース案内板】