【山記録】 
日時・天候 2006年09月16日(土)・曇り
山名 天倉山(663.8m)/オチョボ岩
山域 尾鷲市
コースタイム
鷲下(9:45)〜馬越峠(11:00-10)〜天狗倉山(11:55-12:45)〜P494(13:10)〜おちょぼ岩(13:20-35)〜水地越分岐(13:50)〜林道出会(14:10)〜熊野古道出会
(15:00-10)〜鷲下(15:30)
総タイム6時間15分。
実タイム登り約 時間・下り 時間
距離/累積高度差 沿面距離 キロメートル累積高度差(+m -m)
メンバー 10人

【山記録】
 予定コースは、海山町鷲下(熊野古道)から、馬越峠〜天狗倉山〜カンカケ(オチョボ岩)〜水地越〜のろし〜猪の鼻〜小山浦〜道の駅海山を歩く予定であったが、駐車地へ戻るタイムや雲の多い海の景観も今一なので、おちょぼ岩から水地越分岐で左折れ林道に出て熊野古道に戻った。

 天狗倉山は、熊野古道馬越峠から海山町と尾鷲市との境界線の尾根道を歩いて40分ほどで着く。
 天狗倉山の魅力は何といっても展望大岩である。何でこんなところに大岩があるのか不思議でならない大岩の裏側に来ると今にもつぶされそうな恐怖さえ感じる。
 表側に来るとどっしりと構え安定感がある。10メートルほどの大岩にハシゴがかけられている。
 以前にはなかった手すりも設けられたので小学校の児童でもテッペンまで上がれるようになったと思う。 大岩のテッペンは、以外にも広い。15人位なら楽に座れるだろう。ここで昼食をとる。
 今日は、曇って遠くはすっきりしないが、目の前にある便石山とその稜線が美しい。尾鷲市街と尾鷲湾は箱庭を見ているようだ。海と山の絶景は飽きることがない。
 もし、この大岩がなかったら天狗倉山の価値がぜんぜん違う。海の見える平凡な山に過ぎない。

 天狗倉山から先の道は歩いたことがない。
 祠の傍にある「オチョボ岩」への標識に従いゴツコ゜ツした岩の道を降りるとまた直ぐ登り道になる。10分ほどでP522に着く。ここは、大岩のある天狗倉山より少し高い。尾鷲の方向に向かってNHK等の電波塔が建つ。ヘリで運ばれた工事車両が置かれていたのにはびっくりです。この付近の土地造成工事をしていた。電波塔の前をとおり抜け、小さなコブをアップダウンするとP520をいつのまにか通り過ぎ、P494に着く。ここは小広場のスペースに三角点あり「尾鷲海山」と書かれた名札がぶら下がっていた。樹林の向こうには尾鷲方面の街並みが見えた。

 P494から固定ロープのある坂を急降下するとオチョボ岩に着く。
 オチョボ岩から海の眺望が素晴らしい。
 海に伸びた半島はP395「のろし跡」である。ここからは見えないが先端が猪の鼻である。
 何といっても小山浦の白い砂浜が美しい。天狗倉山の展望岩から見る景観とはまた違う。
 美しい砂浜・半島の向こうに大海を眺めていると人生のやすらぎを感じる。今日は雲が多くて青い海が今一さえないのが残念であった。再度この岩に来よう。
 帰路は、予定を変更し、水地越分岐で左折れ林道に出て熊野古道に戻ったが、林道のススキの際にナンバンキセルが沢山咲いていた。

【登山口は、「種まき権兵衛の里」海山町鷲下】

 左、国道42号線沿いにある熊野古道鷲下。
 右、道の駅付近にある種まき権兵衛の絵図。
登山口の鷲下は。数台駐車出来るスペースあり。バス停もあるので、「馬越峠〜天狗倉山〜尾鷲」へと歩いて、尾鷲からバスで鷲下へ戻ることも可能である。

【石畳の道】】
 馬越峠まで、2km。
 一面にシダを敷き詰めた尾鷲桧の美林の中に苔むした石畳道が続く。
 熊野古道パンフレットに出てくるお馴染みの景観。

【夜泣き地蔵尊】


 【馬越峠】
標高325m。江戸末期の「西国33名所絵図」によると、馬越峠には"岩船地蔵堂"向いには、"馬越茶屋"が建っていた。


 左、馬越峠の標識。 天狗倉山まで600m40分と書かれていた。

【天狗倉山展望岩】

左、裏側から見た大岩。
右、表側にかかるハシゴ。


【展望岩からの眺め】直ぐ下便石山方面

【オチョボ岩】

 今日は、雲が多くて青い海が今一冴えなかった。
島と海岸線の調和が素晴らしい。

【オチョボ岩からの展望】

【水地越の標識】

【林道】

【】
 林道には、ナンバンキセルが道路沿いに沢山咲いていた。きれいな滝もあった。ゆっくり歩いて50分で熊野古道にに出た。


ナンバンキセル
全長は15-50cm。葉は披卵形、長さ5-10mm、幅3-4mm

花期は7-8月、赤紫色のを1個つける。花冠は筒型で、唇形になる。花冠裂片の縁は全縁。